福井の「人財経営実践塾」終了。そして東京がとても遠かった日
2010年9月9日 (木曜日)
※D社のM課長から実名掲載の許可をいただきましたので文中修正しました。
昨日の福井は朝から雨模様。時折かなり強く、雨が窓を打ち付ける。
そりゃそうだ。台風が福井に上陸しようとしていたのだ。
聞くところによると、今回の台風(9号)は、とても珍しい進路をとっていたらしい。日本海側から上陸する台風というのは極めて珍しいらしく、しかも福井県に上陸するのは観測史上初だという。
よりによってそんなときに福井にいるなんて、運がいいのか悪いのか(苦笑)。
結局、台風は午前11時に福井県に上陸。まさにそのとき僕は、福井市内の商工会議所で、午後からの「人財経営実践塾」のための準備・打ち合わせを行っていたのだった。
今回の講座には、新潟県からゲストをお迎えしていた。
2年前よりパフの「職サークル協賛企業」にもなっていただいている、新潟市の優良企業(石油ファンヒーターのトップシェアメーカーである)ダイニチ工業株式会社の採用責任者、皆木(みなき)課長だ。
皆木課長は僕と同い年。採用の仕事に携わって21年になる大ベテランだ。
ダイニチ工業は、景気の変動に左右されることなく、毎年一定の人数の採用をやり続けている。また、パフでいうところの「顔のみえる採用」や「育てる採用」や「若者は社会共通の財産」ということにこだわりながら採用を行っており、そのことが、学生からはもちろんのこと、新潟県内の企業や我々の同業者からも大きく注目されている。
今回の講座の講師を僕が引き受ける際(今年の5月ころだったかな)、「採用を成功させている地方企業の人事の方をゲストとしてお呼びできないでしょうか」と、福井の担当者の方から相談を受けたのだが、すぐにダイニチ工業の皆木課長のことが頭に浮かんだ。その日のうちに皆木課長に電話で打診したらば、「私でよければ喜んで!」と、二つ返事で引き受けてくださったのだ。
そして午後1時半より本番。
台風の影響で欠席者が多いのではないかと心配していたが、嬉しいことにほぼすべての申込者が出席してくださっていた。
講座は前回の振り返りを簡単に行ったのち、皆木課長にダイニチ工業の採用事例を詳しく丁寧に、ご説明いただいた。
皆木課長は、この日のために何枚ものプレゼン資料を作ってくださっており、本当に頭の下がる思いだ。受講者の皆さんは、真剣にメモを取りながら、食い入るように皆木課長の話に耳を傾けていた。
皆木課長の説明が終わった後は、僕との対談。根ほり葉ほり、ダイニチ工業の採用活動の実際と、皆木課長の採用や学生に対する考え方などをお聞かせいただいた。
終盤は受講者の皆さんからも質問を受け付けたのだが、次から次へと質問が飛び出してきた。とても積極的なのだ。同様の講座で、これほど質問が出たことはないらしい。皆木課長の採用に傾ける情熱と誠実さが、受講者の皆さんに感動を与えた結果なのだと思う。僕も思わず感動してしまった。
いやあ、皆木課長に来ていただいて大正解だった。皆木課長、本当にありがとうございました!!
講座がすべて終了したのが夕方の5時。外に出たら、すっかり雨はあがっていた。どうやら台風は通り過ぎたらしい。
が!!
台風は関東の方に向かっているというではないか。
福井駅に向かい、みどりの窓口で聞いてみたら、案の定、新幹線は熱海~東京間で運転を見合わせているという。いつ動き出すかは分からないという。
でも、翌日のことを考えると帰らないわけにはいかない。途中で足止めを食らうのを覚悟で、福井から米原経由の新幹線で東京に向かった。
名古屋あたりまでは順調に運行された。案外大丈夫なのかな?と思ったが、やっぱり甘かった。
その後、だんだんとノロノロ運転が始まった。新横浜では30分以上停車していた。
結局、東京駅に着いたのは定刻よりも2時間遅い23時。なんと福井から6時間もかかったことになる。
でも講座が無事成功のうちに終了したことで、不思議と疲労感はあまりない。新幹線のなかでビールをガバッと飲んで寝ていたからかな(笑)。
ともあれ台風と一緒に過ごした北陸出張は、なかなか記憶に残る出張とあいなったわけだ。
さて。きょうは、すでに木曜日。
いやあ、早いなあ。週の真ん中に出張があると一週間が本当に早く過ぎる。
きょうも明日もハードな行事が目白押しである。
雨にも負けず、風にも負けず、ついでに酒にも負けず、もうひといき頑張りましょうかね。
昼は東京で大学向けセミナー、夜は福井で台風を迎え撃つ?
2010年9月8日 (水曜日)
パフには「大学向けプロジェクト」というチームが密かに存在している。
そもそも大学は、我々の業界にとっては昔から、(就職情報を届けるために必要な)学生のデータを入手するための大事なチャネルだった。
大手就職情報会社にとって学生のデータは生命線。データ入手のための専門組織を作り、多くの資金を注ぎ込み、血眼になってデータ獲得に走り回っていたものだ。
そんな感じなので、大学は、就職情報会社に対して極めて優位的・支配的な立場だった。就職情報会社の担当者は、学生のデータを得るために、大学に対して下働きや接待を繰り返していた。「おいおいおい」と言いたくなるような癒着も過去にはあったと聞く。
大手就職情報会社主導による日本の就職・採用システムが長らく続いてきたのには、こういった就職情報会社と大学との蜜月関係?も、その背景のひとつとしてあったのだろう。
それはともかく。
パフの「大学向けプロジェクト」とうのは、もちろん大学との癒着工作を行うための組織ではない(笑)。
大学に対して、学生の「就業力を育成するためのプログラム」を提供するチームなのである。もちろん、プログラムを提供する対価としてお金もキチンといただく。
昨今の学生の就職難は不況のせいではない。学生が有している力(または考え方や志向性)と、企業が求めている力(または考え方や志向性)との間に、埋めがたいほどのギャップが生じていることが原因なのである。
その力のことを「就業力」と呼んでいるわけだが、この力を育てていかないことには、若者の雇用問題は解決しない。就職情報事業者が大学でよくやっているような、「○○ナビの使い方セミナー」や「エントリーシートの書き方セミナー」なんかでは解決しないことなのだ。
前置きが長くなってしまったが、この大学向けプロジェクトが主催するセミナーを、昨日、東京で開催した。
このプロジェクトを一緒に推進しているパートナー企業のガイアックス社との共催だ。
そして講師は、われわれのプロジェクトに、専門的な立場から数々の助言をくださっているアクティブラーニング社代表の羽根拓也さん。羽根さんは、ハーバード大学で教鞭をとっていたときに、その独自の指導法が評価され、「優秀指導証書」を授与された教育のプロフェッショナル。日本に戻ってきてからは、経済産業省が提唱している「社会人基礎力」の委員となる一方で、様々な大学や省庁や企業に対して、アクティブラーニング(能動的学習法)を提供している。「就業力育成」という分野でも、羽根さんは日本の第一人者なのだ。
セミナーは品川区にあるガイアック社のセミナールームにて。午後1時半から3時間に渡って、約20名の大学教職員をお迎えし、みっちりと行われた。アクティブラーニング方式で、長時間の講義であるにもかかわらず、あっというまのセミナーだった。
・・・と、この話は長くなるので、また今度、どこかで。
セミナーが終わるやいなや、僕は品川の新幹線乗り場に向かった。
福井に、夜9時に入らなければならなかったのだ。
先日の日記でも書いたが、福井の中小企業の経営者や人事担当者の皆さん向けに、「人財経営実践塾」という講座を行うためだ。
講座は翌日(つまり本日これから)なのだが、今回はゲストを新潟県からお迎えしており、そのゲストと打ち合わせを兼ねて一献傾けることになっていたのだ。
夜の9時過ぎから11時過ぎまで、予定通り楽しい打ち合わせを行ったのち福井市内のホテルに入った。
何気なくテレビのニュースを見ていたら、あらびっくり。なんと台風が福井県を目指して進んできているではないか。
明けて本日。現在朝の7時であるが、確かに風雨が強まってきている。どうやらお昼過ぎには直撃となるようだ。
大丈夫かな……。
続きは明日の日記で!!
9月は、あっという間に過ぎそうな予感のキックオフの日
2010年9月6日 (月曜日)
パフでは毎月の第一月曜日の夜は、月次キックオフミーティングを行うことに決まっている。全員参加の全体ミーティングである。
各チーム、グループ、プロジェクトの前月の振り返りや進捗の報告が中心である。
きょうはすでに9月6日なので、キックオフといっても、すでにボールは蹴りあげられており、選手(社員)たちは、もう先週から走り始めている。
僕は今月は、帰郷したり、上海に行ったり、福井に行ったり(あ、明日だ)、関西に行ったり、出張の入っていない日の夜は、宴席が立て込んでいたり。
たぶん、このままだと、あっというまに10月を迎えることになりそうな気がする。
早く秋が来てほしいのだが、秋を感じる暇もなく、いっきに冬となるとの予報もあるらしい。
なにしろ、あっという間に過ぎ去りそうな9月の始まり。せめて地道にゆっくりと、大地を踏みしめて歩きたいものである。
ささかみ50歳記念ライブ練習スタート。そして1976年以降の曲目を発表する日
2010年9月5日 (日曜日)
ついに本日、2010年11月13日の「釘さん50歳記念ライブささかみコンサート」に向けた練習が開始された。
夕方より、渋谷宮益坂のスタジオに、ピアニストとバイオリニストと僕の3人が集合して、練習を開始した。
まずは本日は音合わせ。音程をどのキーで(CとかGとか)で演奏するのか、フルコーラスにするのかどうか、前奏や間奏などアレンジをどうするのか、などなどを、実際に楽器を弾きながら、歌いながら、決めていった。
なんたって全76曲である。
楽譜だけでも、本一冊以上の厚さがある。さすがに、すべての曲を合わせることはできなかった。
本日きめられたのは、全76曲中25曲。それでもなかなか善戦したほうだと思う。
3時間みっちりと演奏し歌ったのだが、きわめて心地よい疲労感。そして、曲の素晴らしさに感動した。
自分たちで自分たちに感動するのもどうかと思うのだが、でも、いいものはいい。
練習が終わった後、3人で話していたのだが、これは絶対に観客は泣く。間違いない。
あとは時間との戦いだ。
3人が集合して練習できるのは、あと4回。はたして、76曲すべてを練習しきることが出来るや否や。
いやきっとできる。なんだか最高のコンサートになるような気がしてきた。むふふ。
さて、ということで、お約束の曲目発表。
本日は、1976年~1992年までの曲だ。
まさに僕の青春まっただなかの時代の代表曲である。同年代のみなさんは、曲目を見ただけで泣けるのではないだろうか(笑)。
では、以下どうぞ!!
ささやかなこの人生(伊勢正三)
酒と泪と男と女(河島英五)
秋の気配(オフコース)
わかれうた(中島みゆき)
秋桜(山口百恵)
旅立ち(松山千春)
大空と大地の中で(松山千春)
オリビアを聴きながら(尾崎亜美)
チャンピオン(アリス)
巡恋歌(長渕剛)
この空を飛べたら(中島みゆき、加藤登紀子)
いとしのエリー(サザンオールスターズ)
きみの朝(岸田智史)
恋(松山千春)
Wake Up(財津和夫)
さよなら(オフコース)
安奈(甲斐バンド)
異邦人(久保田早紀)
大阪で生まれた女(BORO)
昴(谷村新司)
万里の河(チャゲ&飛鳥)
もしもピアノが弾けたらな(西田敏行)
君は天然色(大滝詠一)
さらばシベリア鉄道(同上)
美しい女(来生たかお)
YaYaあのときを忘れない(サザンオールスターズ)
I LOVE YOU(尾崎豊)
夢をあきらめないで(岡村孝子)
とんぼ(長渕剛)
少年時代(井上陽水)
会いたい(財津和夫、沢田知可子)
サライ(谷村新司)
誕生(中島みゆき)
・・・どうだ、まいったか!(笑)
あ、まだお申込みでない方は、こちらからどうぞ!!
https://www.puff.co.jp/application_form/default.htm
障害者雇用勉強会だった日
2010年9月3日 (金曜日)
昨年から縁あって、M社グループの障害者(特に知的障害者)雇用を促進させるための勉強会の企画と実施のお手伝いをさせていただいている。
パフにとって、これまでは、障害者雇用は未知の分野のことだった。
だから昨年は、他の社員に任せることが出来ず、僕が自分自身で企画立案と当日の運営を行っていた。
もちろん僕一人で出来るはずもなく、その道のプロであるFVP(旧社名 福祉ベンチャーパートナーズ)さん に最大限のご協力とご指導を仰ぎながら実施した。
その昨年の勉強会の内容が、参加各社の皆さまから高くご評価いただいたこともあり、また今年もリピートで注文をいただくことができた。
その実施日が昨日だったのだ。
ただ今年は、僕はほとんどノータッチ。僕がまた今年も実施すれば楽なのだろうが、それじゃあ面白くないし進歩もない。
ということで、タカタにすべての仕事を任せた。奴が、ほぼひとりで(もちろん昨年同様FVPさんの力をお借りしたうえでのことだが)仕事をやりとげた。
いま、参加したM社グループの方々からのアンケートが手元に届いており、ざっと眺めてみたのだが、いやあ素晴らしい。皆さんの満足度がとても高いのだ。昨年以上の評価だ。
任せた仕事がうまくいくというのは、実に嬉しいことなのである。
こうやって、様々な仕事が先輩から後輩に引き継がれていくことによって、会社全体の成長が計られていくのだ。
うん。満足、満足、自己満足。ほっと一安心なのである。
さて。本日の僕は引き続き、怒涛の個人面談。夜の9時まで寸分の休憩も許されないようだ。
翌日は11月13日のコンサートに向けての初の練習が待っているし……。
がんばれ、自分。
怒涛の個人面談が始まった日
2010年9月2日 (木曜日)
パフでは半期ごとに社員の評価が行われ、昇給や昇格が決まる。それにあわせて僕は、社長面談を全社員に実施している。
その社長面談が昨日から始まった。ひとりあたり30分からMAX60分。
空調の効きが悪い部屋での連続面談。とくに夕方は西日が差しこむ部屋での面談。体力的にかなり大変なのだが、そのぶん得るものがたくさんある。
どんな話をしているかというと、評価のフィードバックを行う以外は、人によって千差万別である。
日ごろ直接仕事の接点がない社員からは、現場の問題点を引き出そうとしている。ときには(いや、しょっちゅうかな?)説教することもある。日ごろ言えないことを言ってもらったり、質問してもらったり、相談してもらったり。一方で、こっちが相談に乗ってもらうこともある。
昨日は5名だけだったのだが、明日は朝9時から夜9時まで12時間ぶっ続けである。社員が自分の希望する日時を僕のスケジュールに埋め込むようになっているのだが、まさかここまで詰め込まれるとは(苦笑)。
ともかくも、面談の途中で熱中症なんかでダウンしないようにしないとね(苦笑)。
4回目のCA養成講座課題実践だった日
2010年9月1日 (水曜日)
8月16日より始まったCA養成講座の課題実践。以降、パフで働くすべての連中(正社員もアルバイトもインターンも出向者も皆々みーんな)と小グループの飲食の席を持っている。
パフで働くすべての人間の価値観を理解&共有して、組織上の課題を発見し、最高の職場(仕事に使命感を持ち、働くことに熱中できる職場)に変革していくための第一歩としているわけなのである。
昨日は、その第四回目。
当初はこの四回目で終了とするはずだったのだが、一回の人数が多すぎると十分な情報を引き出すことができないことが途中で判明したので、急きょ一回増やし、人数をバラし、全五回で行うことにした。
いずれにしても大詰めの四回目。いよいよラスいちである。
昨夜の組み合わせも異色だった。
HR担当(いわゆる営業)のタシロ、サービス担当のイワサキ、サービス担当のミツギ(ベテランのパートさん)、システム担当のミウラ(パートナー企業より出向)。
この4名であった。
こういう機会がなければ、絶対に組み合わされることがなかったであろうチーム編成である。
約3時間。みっちりと互いの強み、価値観、仕事に対する考え方を共有したうえで、最高の職場に変革していくための意見交換を行った。手前みそながら、新たな発見があり、相当に充実した時間となった。
おかしなもので、こんなに小さな会社なのに仕事がセパレートされ過ぎていて、互いが十分なコミュニケーションを持てていないことも判明した。
他の回のときにも明らかになったのだが、「忙しそうだから」ということを理由(言い訳)に、メンバー間で声をかけることが疎かになってしまっていたのだ。
「いままで誤解していました。話せてよかったです」という感想も出てきたように、コミュニケーションレベルが相当な危険水域にあったようだ。
今回、このような場を設けたことで、社長-社員間の垣根をなくす(もともと殆どない?)ということよりも、社員間の垣根を取り払うことに役だったようである。
今回の課題実践もあと一回を残すのみであるが、こりゃ今後も、メンバーの組み合わせを変えながら(総当たりができるくらいまで)定期的・継続的に実践していったほうが良いかもしれないな。
いや、ホントは自発的&自主的に、こういう場が生まれることが望ましいのだが、現実問題なかなか難しいとも思う。しばらくはイチバン強制力を発揮できる僕が、社員の「忙しさ」なんてお構いなしに召集していくことにするかな。