どげえするんか?を転載する日
2010年11月12日 (金曜日)
金曜日だ。あすは11月13日(土)、新潟ささかみライブの日だ。あすの本番に先立ち、きょうはお昼から現地に向かう。
昨日は夜10時過ぎまで、友情出演してくれるピアノの荒木さんとバイオリンの住本さんと一緒に、最後の合同練習をしていた。やっと全曲を3人で演奏することができた。もうあとは、ぶっつけ本番だ。まあ、なんとかなるさ。あ、そういえば演奏曲にも「どうにかなるさ」というのがあったな。かまやつひろしの名曲だ。
ところで昨日は、月に一度の社会人向けメルマガ、「Face to Face♪」の配信日だったので、僕のコラム「どげえするんか?」を以下転載しておこう。
あすは、さすがに日記はお休みにしようと思う。代わりにtwitterで、たまにつぶやこうかな。 ※よかったら http://twitter.com/kugisaki をたまに覗いてみてください。
では以下、「どげえするんか?」最新号です。
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【01】釘崎の「どげえするんか?」
第45回 自分の仕事や出会いを「物語」として書いちみんか?
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パフ代表釘崎が、現在の採用市場、就職活動、世の中のあれこれについて、
日々感じることを徒然なるままにお届けします。
※「どげえするんか?」=大分弁で「どうするんだ? どうしたいんだ?」
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私は会社を創業してから現在に至るまで、相当数のメルマガやコラムを執筆
してきました。
書籍も1冊だけですが著しました。ほぼ毎日書いているブログ(釘さん日記)
も加えると、いままで書いてきた文字数は天文学的な数字になるのではない
かと思います。
決して文章を書くのが好きだったわけではありません。いや、正直に言うと、
いまでも嫌いですし大の苦手です。
この「どげえするんか?」のコラムだって、編集担当者から催促されて初め
て、「えー!もう締め切りなの?しょうがねぇなあ……」と、ブツブツ言い
ながら締め切り直前に書いています。催促されるまで、締切日に気がつかな
いフリをしているわけです(苦笑)。
そんな私が、なぜこんなにもたくさんの文章を書き続けることができたのか。
理由は大きく3つあります。
(1)昔は私以外、誰も書く人がいなかったから。でも会社として書かなけ
ればならなかったから。つまり、しょうがなく。
(2)書くことそのものは嫌いで苦手なんだけど、書いた後の反応を想像す
ることが楽しく、実際に想像通りの(ときとして想像外の)反応が得
られることが面白かったから。
(3)自分の「仕事」や「出会い」や「その時々に感じていること」を文章
として書き残しておくことに価値を感じるようになったから。
この3つの理由があったからこそ、書き続けてこられたのだと思います。
☆☆☆
なかでも、3つめの『「仕事」や「出会い」や「その時々に感じているこ
と」を文章として書き残しておくこと』の価値は、最近特に大きなものとし
て実感しています。
私は、もうすぐ50歳で、相当に物忘れがひどくなってきました。5年前の出
来事と8年前の出来事が、どっちが先で、どっちが後か、分からなくなって
しまうこともよくあります(それって別の意味で、ちょっとヤバいかもしれ
ないのですが、笑)。
そんなとき、自分の書いた文章を読むと、鮮やかに当時の記憶がよみがえっ
てきます。
特に私は、自分の半生を「物語」として書いてきました。
「パフの創業物語」は、私が生まれてからパフを創業する当日までの物語と
して書きました。毎週1回、約1年間の執筆でした。
⇒ http://www.puff.co.jp/sogyo/index.html
「パフの自転車操業物語」は、パフを創業した当日から、パフの新卒一期生
が内定者として活躍していた時代までを書きました。こちらは、毎週1回、
約2年間の執筆でした。
⇒ http://www.puff.co.jp/jitensha/index.html
そして私の生涯を通じての数々の出会いを「素晴らしき100の出会い」と題
して、毎週1回3年もの間、書き続けてきました。
⇒ http://shokugakkou.com/member/column/kugi05/kugiCollList.html
☆☆☆
これらの物語は、執筆していた当時はもちろん、読者に読んでもらうために
書いていたのですが、いまとなっては、自分自身の大切な「宝もの」となっ
ています。
私は今月で50歳という節目の年齢を迎えるのですが、自分自身の半世紀を振
り返るにおいて、これほど価値のある財産はないなと、最近つくづく思うの
です。
私は小さいころから、優等生でもなんでもなく、どちらかというと落ちこぼ
れの劣等生で、レールを踏み外しながら生きてきました。働くようになって
からも、そして会社を創ってからも、些細なことで躓いたり、悩んだり、苦
しんだりしながら生きてきました。「物語」では、多少、面白おかしく脚色
しながら書いていますが、書いた当人が読めば、そのころの苦悩が実にあり
ありとよみがえってきます。
さだまさしさんの歌で「小さな物語でも、自分の人生の中では、誰もがみな
主人公」という詞の歌があります(さだまさし作詞作曲「主人公」より)。
人生に迷ったり、悩んだり、希望をなくしたりすることがあっても、物語の
主人公なら、そんなことがあるのは当たり前です。そう考えれば、たとえ悲
観的になってしまいそうな出来事があっても、前向きに受け止めることがで
きるような気がしています。
私は他人から「楽観的だ」と言われることが多いのですが(実はそうでもな
いのですが)、自分は「自分の人生のなかの物語の主人公」だと思っている
のは間違いのないことです。
だからこそ、一時的にはシンドイことがあったにしても、(だいたいの物語
の主人公は最後にはハッピーエンドになるわけですから)必ず逆転勝利する
と信じているわけです。
そして、その思いは、自分の「物語」を書き続けてきたことで、さらに強く
なった気がします。
☆☆☆
読者の皆さんも、自分が生きてきた今までの歴史を振り返りながら、少しず
つ「物語」を書き綴ってみませんか?
「自分の人生、いろいろあったけど、そして今もいろんなことがあるけど、
そしてこれからも、きっといろんなことがあるだろうけど、まんざら捨てた
もんじゃないよな」
と、自分のことが好きになって、これからの人生が豊かになるかもしれませ
んよ。
☆☆☆
【今回のどげえするんか?】
そんなわけで自分のことが大好きなワシは「50歳記念ライブ」までやること
にしちもうた。 http://www2.gol.com/users/akku/sasakami/liveinfo.html
それはともかく、あんたも「自分が主人公の物語」を書いちみんか?
あんたはどげえ思う? どげえするんか?
<蛇足>
内輪の話で恐縮ですが、パフ新卒一期生の吉川安由が、本日(11月11日)、
めでたく誕生日を迎えました。その記念に、彼女との出会いを書いた「物語」
を以下貼り付けておきます。皆様もよろしかったらご笑覧くださいませ。
⇒ http://shokugakkou.com/member/column/kugi05/Colkugi_127.html
※3年半まえの執筆のため、現在とは状況の異なる記述が一部にありますが、
どうかご了承ください。
★ ご感想お待ちしております ★
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└─→ http://puff.weblogs.jp/mag_list/2010/11/vol74.html#comments
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