(血はあるけど)涙のない奴だと宣告された日
2010年12月9日 (木曜日)
この50年間生きてきて、昨日初めて眼科の診察を受けた。そう、いわゆる「目医者さん」である。
この数カ月、実は目が痛くて辛いことが多かった。
新潟ささかみでのライブのときなどは、楽譜が見えづらくて本当に苦労した。仕事での打ち合わせのときなども、えらく目つきが悪い人相になっていた。研修や講義を受けているときなどは目を閉じているものだから、寝ていると勘違いされたこともある(本当に寝ていることも多いのだが、笑)。
この数日間は、とくに辛かった。老眼と相まって、パソコンの画面や小さい字の資料を見るだけで、どっと疲れていた。
いよいよ我慢できなくなり、昨日ついに眼科の診察を受けることに決めたのだ。
パフから歩いてすぐのところ(旧歌舞伎座のすぐ脇)にある眼科専門の診療所。築50年くらいではないかと思われる古ぼけたビルに入居している診療所だった。
視力検査からはじまって、様々な検査を受けた。麻酔の目薬を差されて、目になんだか突っ込まれたりもした。
この検査の結果分かったことは、極度のドライアイ。つまり、涙がほとんど分泌されていなかったのだ。通常の涙の分泌量が100とするなら、10にも満たなかったのだ。
こりゃあ痛いはずだ。目を開け続けていられなかったわけだ。
「働き過ぎなんじゃないですか?」と聞かれて、「いやあ、そんなことはないと思いますよ、ハハハ」と答えた。実際そうなので(苦笑)。
そういえば最近、感動的な映画やテレビを観ても、涙を流してなかったような気がする。冷酷な人間になったのかな と思っていたので、この診察にはほっとさせられた。
目薬を2本処方してもらった。2時間おきに差す必要があるとのこと。
ちゃんと治療をして、血も涙もある人間に戻りたいものだ(笑)。