小説と映画とドラマ三昧
2013年3月18日 (月曜日)
先週は移動の合間を利用して久々に小説を読んだ。
朝井リョウの『何者』。「就活」を舞台にした小説。直木賞受賞作品である。
仕事柄ということもあるが、最近の直木賞とはどういうものかという興味もあった。
小説なんて読むのは久しぶりだったが、この本は苦労せずに読めた。
つい最近まで本物の学生であり就活生だった著者の作品だけあって、もの凄くリアリティーがあった。
それにしても、年配者が多く、ふつうの就職活動なんて経験したことがなさそうな直木賞選考委員たちが、よくこの作品を選んだものだ。
この小説、ラスト30ページが圧巻だった。就活生かどうかとか、若者か否かとか関係なく、現代のネット社会で生活しているすべての読者が引き込まれたのではなかろうか。
たまには小説を読むのもいいものだ。
そして昨日の日曜には、日本アカデミー賞を受賞した、『桐嶋、部活やめるってよ』を見に行った。豊洲の映画館ではリバイバル上映ということで、800円で鑑賞することができたのだ。
奇しくもこの映画も朝井リョウの同名小説の映画化。
こちらは地方の高校を舞台にした青春群像。「いまどきの高校生は…」とかではなく、自分自身の高校生時代を思い出し(もう35年以上も昔のことなんだけど)、ちょっとほろ苦い気持ちになった。
(上から目線で申し訳ないけど)よくできた映画だった。でも、感動する映画ではない。無名の(僕が知らないだけかもしれないけど)若い俳優や女優たちの演技に感心したり、映画のつくり方、構成の仕方にも感心する映画だった。
たまにはこういう映画もいいものだ。
それからもうひとつ。昨日は楽しみにしていたドラマの最終回の放送日でもあった。
TBSのドラマ、『とんび』である。
日記に書くのは初めてだが、第一回からずっと欠かさず見ていた。
こちらは重松清の同名小説の映画ドラマ化。
毎回このドラマには泣かされてきた。とくに前回と前々回は感動的で、大泣きしてしまっていた。
なかでも内野聖陽が演じる父親役が最高だった。
この俳優はすごい。多くの人たちに知られたのは(少なくとも僕が知ったのは)6年前の大河ドラマ『風林火山』での山本勘助役から、そして若い人たちからの人気が高まったのは、『JIN-仁-』の坂本龍馬役からだったと思うが、これからますます楽しみにしたい。舞台やテレビだけじゃなく、映画にもたくさん出てほしいな。
ということで、小説と映画とドラマ三昧の週末でした、という他愛ない日記でした。
さて、3月もすでに後半戦だ。今年度ももうすぐ終了。桜も咲いた。
本日は、同業者とのコラボ打ち合わせのために訪問。そして夕方には大阪から楽しみな来訪者。
週の始まり。下っ腹に力を入れたウォーキングで行ってきます!