為政者は自分の過ちを潔く認めたほうがいい
2015年7月2日 (木曜日)
最近やっとマスコミが、「就活後ろ倒し」に対する疑問や批判を出し始めた。
マスコミ嫌いで知られる安倍政権だが、昨今の自民党議員のマスコミ叩きが仇となり、多少は耳を傾けざるをえない状況かもしれない。
殆ど影響力のない、このお気楽日記だけど、せっかくのタイミングなので、昔書いたことを再掲(リンク)したいと思う。
↓ これは、もう4年前のメルマガに載せたコラム。採用広報の開始が10月から12月になったのを「大英断」と、皮肉ったコラムだ。でも今にして思えば、この10月から12月の時期変更は、今回の時期変更に比べればほとんど害はなかった。
2011年9 月 9日 (金)
第54回 経済団体の方々に、こんなことを言うてみたんじゃが……
↓これが今回の時期繰下げ問題を受けて書いた最初の意見。安倍首相の要請を経団連が容認した(という記者会見を行なった)翌日の日記だ。
「あなた方が、本気で日本の大学教育や若者の将来のことを考えているのなら、就職活動時期をこねくり回したり、一律の規制をしたりするのではなく、他にもっとやらねばならぬことがあるはずだ。」って偉そうに書いてるけど、いま読んでもその通りだと思う。
2013年4月9日 (火曜日)
米倉会長、本当にそれでいいんですか?
↓そしてついに安倍首相が経済主要3団体首脳に要請するという記事が新聞にデカデカと載った翌日の日記。
2013年4月17日 (水曜日)
安倍首相の要請にモノ申す
このときに警鐘を鳴らしたのは僕だけではなかった。僕などよりはるかに影響力を持つ方々も、この就活時期の繰下げ要請は、日本の就職と採用をムチャクチャにすると言い続けていた。
が、虚しくも経団連の「指針」が2013年の夏、ついに出てしまった。
間違いは誰にだってある。
今回の就活時期の変更だって、就職問題懇談会や文科省(下村文部科学大臣が言いだしっぺだと聞いている)が、良かれと思って安倍首相を動かしたのだろう。
そして、安倍首相も良かれと思って経団連を動かしたんだろう。
さらに、経団連も良かれと思って(否、しょうがなく)玉虫色の「指針」を出したのだろう(一説によると、経団連の幹部も今の状況を予想していたらしい。しかし、政治家に対してあまりにチキンだったので、しぶしぶ従わざるを得なかったとのことだ)。
だから、それはもういい。
いま、政治家(とくに内閣)や経済団体幹部に求めたいのは、間違いを間違いだと潔く認める勇気だ。
政治家や経済団体幹部は、当然のことながら国民の幸福を追求する責任がある。少なくとも自分たちが決めたことで国民を不幸にしていることが明らかになった以上、こんなバカバカしい指針など、速やかに取り下げるべきだろう。
ちゃいますかね?
と吠えたところで、朝ごはんに行ってきます!
あ、昨夜から福岡のビジネスホテルで、きょうはゆったりとした出勤なのです(^o^)。