100×10修了生が語った日
2015年12月1日 (火曜日)
昨夜は17時過ぎに某新聞社副編集長と九段下の職サークルセミナールームで待ち合わせしたのち、食事しながら情報交換することになっていた。
昨夜のセミナールームは100×10チャレンジ秋クール月曜クラスの第6週目のホームルーム。17時半過ぎから昨年の修了生(現大学4年生)4名がやってきて話をしてくれるのだという。
僕らも、せっかくなので見学していくことにした。
約40分間、田村隼人コーチの質問に答える形で修了生たちが、約一年前を振り返りながら、自分たちにとっての100×10とはなんだったのかを語り始めた。
いやあ、すごいなあ。語るなあ。よく考えてるなあ。大人だなあ。こいつら一年前はこんなにすごかったっけ?
いっしょに見学してくれた新聞社の副編集長も感心しきりだった。
たったの1年で若者というのは変化・成長するものである(もちろん成長できない者もいるだろうが)。企業の採用は、その変化・成長(いわゆる伸びしろ)を予測しながら行なわなければならないから難しい。
そんなことをあらためて感じさせてくれる昨夜の修了生たちの話だった。
せっかくなので事務局スギヒラが速記でメモしてくれた内容を下に貼りつけておこう(名前は仮名に修正しました)。
※社内記録用なので見づらいかもしれませんが、興味のある読者諸氏はどうぞご覧ください。
さて、本日は12月1日。ついに今年もあと一か月。猛烈な勢いで2015年が過ぎていく。
でも僕はマイペースのウォーキングで行ってきます!
— 以下、昨日の修了生たちの発言録(一部)です —
・自己紹介(100×10を始めたきっかけ、内定先含め)
①すみれさん(早稲田大学/文化構想学部)
年上の人と話す機会がほしかった。視野を広げたかった。コンサルのベンチャーに内定。
②ななさん(武蔵大学/経済学部)
自分の大学は小さかったので、色んな社会人や学生と会いたかった。システム開発会社に内定。
③さとしくん(慶應義塾大学/理工学部)
自分の視野の狭さを痛感していて色んな業種の人と話せるから。また、自分は怠け者なので一人だと何もしないと思ったから。システム開発会社に内定。
④たけおくん(日本大学/生産工学部)
理系のため、周りに就職活動している人がおらず意識が低いなと感じていた。早くから動こうとしている意識高い学生と一緒に何かやりたかった。生保に内定。
Q:活動していく中で良かったことと、大変だったことは?
①GOOD
視野が開けた。始める前までは安定&大手志向でベンチャーなんて
絶対いやだと思っていたが、訪問しているうちに、十人十色の企業を
ベンチャーと大手という二つに分けていること自体が違うのかなと
思うように。価値観が変わり、どんどんベンチャー寄りになった。
NO GOOD
活動期間2ヶ月、1月からテスト期間もあって、スケジュールが
合わなかった。特に自分は2月に旅行に行ったのでさらに大変。
でもはじめから2月が大変だということはわかっていたので、1月の
内に攻めた。モチベーションを管理して、サイクルをつくれたと思う。
②GOOD
データで見えない自分の軸が定まった。就職活動ってデータ(業績など)は見えても働き方は見えない。
100×10で感じたことを照らし合わせて自分に合う合わないを
見定めることができた。
そんな見え方ができるようになったのは100×10の経験があったから。
また、自分の良さがわかるようになった。グループで活動していると
自分の役割が見えてくる。リーダーじゃなくてもよくて、ボケとか
ツッコミでもいい。自分てこういう人なんだとわかるし、それを認め
てくれる仲間がいた。それを自分の長所として堂々と言えた。
NO GOOD
チームワークが大変。リーダーが全然ホームルームに来なかった。
LINEも返信ない。アポもとれない。ポイントとれない。
他の子は「(ほっとけば)いいんじゃないか」という人もいたが、
自分は腑に落ちなくて、LINEで「このままでいいの?わたしはよく
ないと思ってるよ!」と長文を送った。みんな、そうだね、と同意
してくれて、残り1週間で巻き返し、なんとか目標達成。
③GOOD
色んな業界の人と話せたこと。たくさんの人事の方と話して、どう
いう視点でこちらをみているのかもわかったし、プライベートな
質問などをしてどこまで踏み込めるかを試したりしているうちに、
向こうも人間だなーと思うようになった。
面接となると「面接官」というイメージしかなくて、相手が黙ったり
すると怖いと思ってたけど「いま質問考えてるだけだな」とか思える
ようになって余裕が持てた。身近に感じられたのは大きい。
NO GOOD
最初はやる気があったが、1月終わりのテスト期間でモチベーション
ダウン、身が入らずただやってるだけで、どうしようかなと悩んだ。
話してみたら、チームメンバーもそれぞれ同じことを思っていた。
みんなで集まった時に、最近だれてるよね、気合い入れていこう!と
なった。一人だったら難しかった。周りに気付かせてもらった。
④GOOD
大学だと友達が理系だけしかいなくて意見が偏る。大学や価値観や
経験が異なる、相談できる友達ができた。異なるところもあるけど
悩みを言えば、誰か一人は同じ悩みを持っていたりして、それを
みんなで解決できる。
人事も一人の人間だと知った。偉くて怖い人も、外で会えば、電車で
寝ている普通のおじさんおばさんだったりする。少ないお小遣いで
頑張ってたりするんだろうなーとか、色んな大人と話すことで、見え
ない一面を感じて、どんな人なんだろうと気になってくる。
緊張しなくなった。
NO GOOD
メンバーの予定が合わないのが一番苦労した。
自分たちはチームルールで初めにみんなで予定を合わせてからアポを
とる、という順番だったがそれだと全然訪問に行けないので、途中で
ルール変更、もらった社会人情報リストを写メで撮ってLINEで共有、
個人ごとに自分の都合のよい日付でアポをとってから、一緒に行ける
人いない?と声をかける方法に変えた。それだと、全員が自分でアポ
をとったり質問考えたりもできる。もっと1対1で戦ったほうがいい。
Q:100×10をやったことによって就活で生きたことは?
①価値観が変わったことで、進路そのものが変わったのが大きい。
内定を数社からもらって悩んだが、その時に、人の話を聞くだけで
なく、自分で考えられた。100×10で落とし込んできた経験や考えが
自分の中にあったからできたこと。
②面接官と会話(おしゃべり)ができるようになった。
聞かれたことに応える、ではなくて話がはずむ状態。内定をもらった
会社とは、人生相談とかもしちゃった。
人と会話する、ということができた。
100×10で量を積んだからできるようになったこと。
③場慣れした。以前は会うだけで緊張していた。
100×10で全然知らない企業を調べていく、を当たり前にやっている
うちに、例えば合説で人がいないブースがあったら、直接人事と話せ
るなと思って入っていくようになった。
混んでいて説明を聞くだけならWEBでもいいと思ったり、ブランド名
とかフィルターを通して企業をみることがなくなった。
とりあえず行ってみる、話してみるという感じが自然にできるように。
④大人(見ず知らずの人)と話すことが苦じゃなくなった。
面接で緊張しなくなった。明日面接どうしよう、と思っていたのが
何話そうかな、何聞かれるのかな、と会話する意識になった。
なんといっても、100×10やると協賛企業は内定が出やすい!
協賛企業はこの活動をよく知っているので、100×10チャレンジという
ワードをだすと意識が高いことをアピールできる。
Q:みなさんへメッセージをお願いします!
①あと2週間、1日1日重くなってくる時期。
なあなあで終わるより、人生を変える出来事があるかもしれないと
宝探しだと思ってやってください。
②やらない後悔よりやった後悔。やって失敗しても次の成功に繋がる。
就職活動でも一緒。くすぶってたり、もっとこうしたらと思っている
ことがあるなら、せっかくのチームなので話してみて。
③就活時期が前倒しと聞いて羨ましい。
それにしても長丁場になる。今からインターンシップとかやってると
ほんとにずっと就活やっているみたいになる。
ひたすら突っ走るのは無理なので、どこかで休みとるとか、面接も、
遊びに行くつもりで気楽に行ったりしないとバテるから気を付けて。
④就活は、受かる数より落ちる数のほうが多い。かなり落ちると思う
けど、その時にへこまないでほしい。
その人が人間としてダメなんじゃなくて、その会社と合うか合わない
かだけ。その会社は人を見る目がない、そんな会社入ってやらねぇぜ
と思って、次に切り替えたほうがいい。
それと、今の繋がりを大事にしてほしい。就活でツライ時に頼ったり、
アドバイスくれる友達。助け合って成長してください。