七人の侍が教えてくれた戦い方
2020年3月30日 (月曜日)
昨日の東京は朝から大雪。そして都知事からの外出自粛要請。
ということで、僕も終日ずっと家に籠って過ごしていました。
本や雑誌を読んだり。麒麟を見たり。気になる仕事をしたり。でもちょっと飽きてきました。
そうだ!録画したままになっている映画を観よう!
僕の書斎のDVDレコーダーには、撮り溜めた昔の名作映画がたっぷり詰まっています。
そのなかでも観よう観ようと思って、長すぎてなかなか観ることのできていなかったこの名作をついに観ました。
「七人の侍」。
黒澤映画の代表作ですね。
1954年(昭和29年)の作品ですから僕が生まれる6年前、なんと66年前の映画になります。
上映時間は207分(3時間27分)という長い尺で、途中に休憩時間が設けられています。僕も臨場感を演出するために、その休憩時間にトイレに行きました(#^^#)。
物語は、七人の侍が貧しい百姓たちとともに農作物を略奪する憎き野武士軍団と戦う、という、さほど凝ったストーリーではありません。
が、すでに鬼籍に入った役者陣(僕が子供の頃に活躍していた方々)の気迫のこもった演技や戦闘のシーンにはテレビ画面でもゾクゾクします。映画館の大スクリーンで観たらもっと凄いだろうなと思いました。
なかでもこの時節柄、感銘を受けたのがこのシーン。思わず写真を撮ってしまいました。
「己の事ばかり考えるやつは、己をも滅ぼすやつだ」
「人を守ってこそ自分も守れる」
功を焦る若い侍(木村功)に、皆を率いるリーダー役の侍(志村喬)が諭すように言い聞かせるシーンです。
新型コロナウィルスという未知の敵に対して、全世界の人類が協力しながら戦わなければならないこのタイミングに、ハっとさせられる台詞が66年前の映画スクリーンから発せられるとは……。
思わず鳥肌が立ってしまいました。
「己の事ばかり考えるやつは、己をも滅ぼすやつだ」
「人を守ってこそ自分も守れる」
シンプルですが、今の時期にとても大切な言葉ですね。黒澤監督、志村喬さん、ありがとうございました。
僕も本日、まずは身近な人たちを守るために動くことにしましょう。
では、朝食&本日から始まる「エール」後、行ってきます!