新・パフの創業物語<第50話>「パフ設立なるか!?」
2020年9月17日 (木曜日)
約20年前のメルマガに連載していた「パフの創業物語」。今年の5月以降、誤字などを修正しながら「新・パフの創業物語」として再掲しています。
昨日の第49話は、資本金の払込みがスタートした日のことを書いていました。
※第1話はこちら⇒新・パフの創業物語<第1話> 「最初の出会いは産婆さん?」
※原則として昔の原文のままですが、事実とは異なっていた内容、誤字も含めての不適切な表現、「てにをは」のおかしな個所は、修正しています。
※文中にある「今」の内容は、すべて執筆したとき(西暦2000年当時)のものです。
1997年12月11日。
この日は、パフが予定日(12月12日)通りに生まれるか否かが決定される重大な日でした。
会社の設立は、設立登記日の前日に、資本金が全額銀行に払い込まれ、銀行から「保管証明書」という書類が発行され、それを法務局に様々な書類とともに提出・受理されて初めて法的に認められます。
逆に言うと、もし前日までに資本金が振り込まれないと、会社設立はチャラ、ということになってしまいます。もう一回振り出しに戻って、様々な面倒くさい書類をいちから作り直し、印鑑をもらい直し、という大変なことになってしまうのです。
ふつう、独立・起業するような人間は、ほとんどの場合、自分自身の持ち金を資本金に充てますので、資本金が払い込まれなくて会社が設立されない!なんてことは、滅多にありません。
しかし、パフの場合はちょっと事情が違いました。
資本金に充当されるボク自身のお金は、全体のわずかに10%程度。残りの90%は、約30名ものボクの友人や知人との「口約束」で交わしたお金だったのです。
この「口約束」が実行されるはずの期日が、この12月11日なのでした。
12月5日~12月11日の一週間。土・日を除いた実質5日間の間に、約束をもらった30名すべての人に、きっちりと銀行に行ってお金を資本金として払い込んでもらわなければならない。
一人の脱落者(表現悪くて申し訳ありません)を出すことも許されない状況の中で、クギサキくんは、まさに「気が気でない」毎日を送っていたのでした。
12月11日の正午。
銀行の担当者に、全員の払い込みが済んでいるかどうかの確認電話をしてみました。
銀行「えーっと。あれー? クギサキさん、まだ3人の払い込みが済んでいないようですよ。まずいですね……」
うわ!不安的中。
きっと払い込んでいないのは、あいつとあいつと、そう大本命は、Mさんだろうな。
パフ設立危うし!
(タイムリミット3時間。つづく)
なかなか引っ張りますね(笑)。
この物語、20年前の中心読者は就職活動中の学生だったのですが、意外と大きな反響がありました。
それから、パフとの取引を開始したばかりの人事・採用担当者にもよく読んでもらえていました。ブログやSNSなどのコンテンツがまだ少なかった時代なので、珍しがられたのだろうと思います。
今回のこの釘さん日記での再掲は、パフ創業までの経緯を社内コンテンツとしてきちんと残しておこう、というのが動機だったのですが、これまた意外と取引先の皆様にも興味を持って読んでいただいているようです。
昨日もビジネスパートナーである名大社のニムラ君が隠れ読者だったことが発覚して、なんだか嬉しくなりましたしね。・・・ニムラくん、ありがとう( ^)o(^ )
ところで、この物語はあと2回。釘さん日記もあと3回で終わってしまいますが、そのあとはどうしようかなと現在思案中です。
本当は「フォークソング居酒屋経営日記」でも始めようと思っていたんですが、新コロに邪魔されてまだ先のことになりそうですしね(苦笑)。
まあ焦らずに、のんびりと考えていくことにしましょうか。
さて、本日は朝から高輪台に直行です。とある動画撮影のためなんですが、たぶん一か月後には皆さんにもご覧いただけるようになるのではないかと思います。
では、朝食&再開したエール後、行ってきます!