台風去って道にヒト溢るる日
2011年9月22日 (木曜日)
昨日はあらためて、自宅が会社に近いことに感謝した。
関東を直撃した台風15号は、首都圏の交通機能を奪い去った。都内のほとんどの交通機関はストップ。大勢の人たちは帰宅難民となってしまった。
僕が仕事を終え、会社を出たのが夜の10時半ころ。いつもどおり、日本橋茅場町から月島の自宅まで歩いて帰り始めた。
普段はこの時間は人影もまばらのはずなのだが、昨夜ばかりは様子が違った。
大勢の人たちが路上に屯(たむろ)しているのだ。
タクシーを延々と待っている人たちもいれば、小学生の集団下校のように、行列で行進している人たちもいた。
結局皆、どうやって帰ったんだろうか。
TwitterやFacebookを覗いてみても、帰れなくて困っている人たちの呟きや、駅でごったがえする中での悲痛な呟きなども目立った。
そんななか、たいへん申し訳ないのだが、僕は自宅まで、いつもどおり徒歩30分で帰ることが出来た。
僕が住んでいるのは、(家族3人で住むには)とても狭い低層マンションなのだが、都心への近さ、便利さだけは申し分ない。
僕が月島&勝どき地区に住み始めて、もう25年近くになる。
住み始めたころは地下鉄もなく、銀座に通じる道(晴海通り)はいつも大渋滞。銀座まで歩いて行けないこともないが、けっこう不便なところだよなあ……と思っていたのだが、いまではこんなに便利なところはないと思っている。
職住接近。これって案外あなどれない。
都心で仕事をしているあいだは、この地を離れることはできないな。
台風が過ぎ去って、路上に溢れる人たちを眺め、申し訳なく思いながらも感じるこの身の有り難さ。
僕の50年超の人生のうちの半分を過ごしたことになる月島に、あらためて感謝なのである。