東北で過ごした3日間
2011年5月17日 (火曜日)
前回の日記でも書いたように、いま東北(仙台)にいる。
日曜日の午前中に東京を出発し、宮城県北部の南三陸町に向かった。取引先の社長であるSさんに連れて行ってもらったのだった。
「言葉にならない」とは、こういうことを言うのだろうか。あの忌まわしい震災による大津波から2カ月経過しているのだが、粉々に破壊された町はそのままだった。
テレビやネットや新聞を通じて、映像や写真は何回も見ているのだが、その場に行って見るのとでは大きく違う。瓦礫のなかを歩き、汐の空気を吸うことによってのみ感じるものがある。
避難所にも足を運んだ。
行方不明者の特徴を記したリストや、収容された遺体で身元の確認が取れていない方々の特徴を記したリストが一面に掲示してある。そのすぐ向こう側の講堂では、いまだ多くの方々が不自由な生活をしている。
どう表現すればいいか分からない。絶句するばかりである。
写真も何枚も撮ったのだが、今はまだ、ブログにあげる気になれない。もう少し時間を置いてから、あらためてレポートを載せようと思う。
ところで、昨日の月曜日は、東北の学生を対象とした会社説明会。定員を大幅に上回る学生たちが参加してくれた。新しい社会を創りだす若者たちである。とにかく元気に活動してほしい。
本日は仙台のパートナー企業との打ち合わせ。その後、仙台の知人たちとの会食を終えたのち、東京に戻る。
東京に戻ると、たくさんの小事・大事が待っている。
「がんばろう東北」とよく言われるが、本当にがんばらなきゃいけないのは我々の方なのである。そのことが、この3日間でよく分かった。