パフ代表の徒然ブログ「釘さん日記」

70年代に行った日

2008年3月7日 (金曜日)

古くからの協賛企業P社の人事部長Iさんに、ずっと以前から「いっしょに行きましょう」と誘われていた場所がある。

ギターを抱えて唄える、フォーク居酒屋だ。

店の名前は、亜古木(あこぎ)。

アコースティックギターのことを僕らは「アコギ」と略して呼んでいたのだが、そこからとった店の名だ。

今夜、やっとIさんと時間の調整がつき、一緒に出かけることになった。Iさんはすでにこの店の常連になっており、今夜で6回めだという。

池袋の東口から歩いて10分ほどの、繁華街からはずれたところにその店はあった。

店に入ると、木のいい香りがしてくる。壁も床もカウンターもテーブルも、すべてほんとうの「木」でできているのだ。

玄関で靴を脱いで、スリッパに履き替えて店の中に入る。

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店の奥のほうには小ステージがあり、アコースティックギターが4本置かれている。客はこのギターを使って、自分の好きな唄を歌うことができる。

歌本もたくさん置かれているのだが、すべて70年代フォークソングの歌本だけだ。壁に目をやると陽水拓郎かぐや姫山崎ハコはっぴぃえんど(松本隆、細野晴臣、大瀧詠一らが一緒にやっていたバンド)のLPレコードのジャケットが飾ってある。

まさに、我々おやじ世代が、涎をたらしてしまいそうな店なのである。

我々以外に2組のお客さんがいたのだが、みな交代ごうたいで、それぞれの持ち歌をうたった。

息子さんに感化されて、つい最近ギターを習い始めたという方がいた。50代なかばくらいだろうか。「神田川」や「22歳の別れ」を、つまりながらも一生懸命に奏でながら唄うその姿に感動してしまった。休みの日には、息子さんといっしょに練習するのだそうだ。うらやましい。

中島みゆきを熱唱する御婦人がいた。脇では連れの男性の方(ご主人ではないようだ)が、きれいにギターのアルページオを奏でる。すばらしい歌唱力だ。

Iさんは、加川良(って今の人は知らないだろうけど)の曲を熱唱。僕も、久々に小椋佳やチューリップを唄った。

フォーク居酒屋。やみつきになりそうだ。カラオケ屋さんとはぜんぜん違う店内の一体感がある。

僕がシンガーソングライターになれた暁には、こういう店を副業として経営するのも悪くない。店の名前を「Puff」にしたら、きっとフォークソングを愛する人たちで溢れかえるんじゃないかな(笑)。

P社のI部長、本日は素敵なお店をご紹介いただき、ありがとうございました!!