国連大学での勉強(?)とベンチャーの日
2008年8月26日 (火曜日)
きょうは直行で、渋谷方面に向かった。目的地は、表参道の国連大学。
こくれんだいがく?・・・そう、国連大学。
青山学院大学の向かいにある独特な建物なので、御存知の方も多いのではないだろうか。
この国連大学の敷地内は、日本であって日本ではない。治外法権が適用されているのだ。
なんでまた、国連とは縁もゆかりもないこの僕が、朝っぱらから直行で国連大学に行ったのか…。
何のことはない。職業紹介事業者に義務付けられた講習を受講するためだったのだ。
なんでまた、国連大学なんていう厳かな場所で、この講習が行われたのか…。なんででしょうね。よく分かりません。でもまあ、いままで入ったことがなかったので、ちょっと嬉しかった。
講習会の中身はというと、職業紹介事業・派遣事業関連の法律や、労働法や、個人情報保護法や、それから基本的人権についてのお勉強が中心であった。しかも、朝9時半から夕方5時過ぎまでみっちりと。ただひたすら一方的に話を聞くのみである。知的に鍛えられるというより、むしろ精神面(耐えるということ)を鍛えるための講習会だったような気がする。
受講後は、立派な「受講証明書」を拝領つかまつる。この証明書がないと、厚生労働省様から資格を召し上げられてしまうというのだから、おっかない。さすがお上である(苦笑)。・・・おっとっと。あまり皮肉じみたことを書くと怒られそうなので、このへんで。
7時間にも及ぶお勉強を終えたあと、へとへとになりながらも溜池山王にあるANAインターコンチネンタルホテルへ。ベンチャー通信が主催するセミナー&パーティーに参加するためだ。
ベンチャー通信とは古い縁である。代表の明石君がまだ大学生のころ、パフに飛び込み同然で営業に来たのが8~9年ほど前。あまりにも可哀そうだったので、ついつい広告を出していた。
そのベンチャー通信が開催する、高級ホテルでの大パーティー。彼らも立派になったもんだなあ…。
参加してビックリしたが、招待客は、400人以上にも上っていた。しかもほとんどが経営者たち。これだけの経営者を集めることができるなんて、ホントにすごいことだ。
知り合いの経営者も多数いた。パフの顧問会計士の先生(株式公開の世界では超有名人)もいた。久しぶりに会う経営者もいた。前から会いたいと思っていた経営者もいた。
でも僕は、こんな大人数のパーティーは、どうも苦手である。前日の酒もまだ残っていたので早めに退散させてもらった。
パーティーでは、ほとんど食事をしなかったので、帰り道コンビニに寄って、昨日50周年を迎えたチキンラーメンを買った。このチキンラーメンには、子どものころ、とてもお世話になっていた。
考えてみたら50年前の日清食品は、高い志を持ったベンチャー企業だったんだよなあ。今や学生が憧れる人気企業なんだけど、51年前の、明日のことさえどうなるかわからなかった故・安藤百福さんと一緒に仕事ができるならいざ知らず…って、僕はついつい思ってしまう。
貧乏で腹ぺこだった子供時代に食べたチキンラーメンは、僕にとって、かけがえのない御馳走だった。しかし、今夜食べたチキンラーメンには、かつての美味しさを感じることができなかった。チキンラーメンの味が落ちたわけではない。自分の味覚が鈍く(へんに贅沢に)なってしまったということだ。
当時の人々が腹ぺこだったからこそ、チキンラーメンは大ヒットしたと思うし、日清食品というベンチャー企業は、世界的な企業になったのだと思う。
翻って現代。腹ぺこな人たちはあまりいない。しかし、食べものや金銭では満たされていても、心が満たされない人たちは意外に多い。ここに僕らのビジネスを成立させるヒントがあるように思う。