大学訪問をした日
2008年12月8日 (月曜日)
本日は午前中、ふたつの大学を訪問した。ふたつとも東京都千代田区に校舎をおく、伝統ある大学だ。
昨年までは、担当者が首都圏の各大学を訪問していたのだが、今年は少し思うところもあり、僕が訪問することにしている。
訪問の目的は3つ。
1.社長として、「株式会社パフ」をご説明すること。
2.大学側が感じている、学生の就職活動の現状をお聞きすること。
3.求人企業や我々のような就職情報事業者や採用支援事業者に対してのご意見をお聞きすること。
である。
僕がいちばんお聞きしたかったのは、「3」についてである。
学生にもっとも近く、学生の卒業後の進路に責任を負う立場にある大学が、どのように企業の採用を捉えているか。パフは、大手メディアではないだけに、かなりホンネに近いご意見を伺えるのではないかと思っている。
予想はしていたものの、指摘されると、やはりとてもツライご意見を伺った。
ずばり、 「採用活動の早期化」についてである。
特に、一部の外資系企業やマスコミの採用試験の早期化に対しては、大きく嘆いておられた。
また、我々事業者に対しても、学生の授業や試験の日程を考慮したイベントの開催を強く求めておられた。
「後期試験が目前に迫っている1月のイベントやセミナーの開催だけは、なんとかやめて欲しい」と、具体的にお願いされた。
学生には、就職活動を優先して後期試験をないがしろにする傾向があるという。
卒業できなかった学生のことを調べると、3年生の後期試験(の成績不良による単位落とし)が原因となっていることが、とても多いらしい。
就職活動を優先させて内定が決まったはいいものの、「卒業できませんでした」というのでは、本末転倒というものだ。
我々も、「学生の視点に立った」と言っているくせに、このような現状に対して無策であることを情けなく思う。
企業にとって、大学にとって、学生にとって、せめて“まとも”な就職と採用の環境を取り戻すためには、何をどうしなければならないのか……。
なかなか難しい問題ではあるが、この業界でビジネスを行なう者として、キチンと向き合わなければならない課題である。