隠された一面がないことを自覚した日
2009年8月3日 (月曜日)
きょうは8月度のキックオフの日。
全従業員が18時半にセミナールームに集合し、各グループの前月の振り返りと今月の計画とを発表する日だ。
その後、全員で乾杯し、軽食をつまみながら情報交換する。ここでは堅い話は抜きにして、ざっくばらんな社員同士のコミュニケーションが花を咲かせる。
毎回この場では都度、司会者が任命されるのだが、本日指名されたのは、7月度のMVPを獲得したタシロ。
タシロの司会は、参加者をアッとびっくりさせたり、ハッと気づかせたり、ワッと感動させたりするネタを用意することで有名だ。社内外の評価が妙に高い。
本日、奴が用意したのは、 「 “私って実は○○××だったんです”という感じで、自分の意外な一面を披露すること」というお題。参加者全員が、知られざる自分を順番に発表するというのだ。
パフには自慢話が好きな社員たちが集まっている。皆それぞれ、隠された自分を語り始めた。いまさらながら知らされる社員の意外な一面(特技や趣味など)を聞いて、 「へぇ~、そうだったんだぁ~」と唸った。タシロの企画がバッチリとはまった格好だ。
僕の番になった。
困った。
僕には「隠されたこと」が無いのだ。自分の過去は、洗いざらい、日記や物語やコラムで書き尽してしまったので、もはや何も披露するものがないのだ。
しょうがないので、昔好きだった女の子の話をしたのだが、それもすでに周知の事実だったので、あまり受けなかった。
いやあ、秘密を秘密のままにしておくのって難しいものだ。
男は多少の影や秘密があったほうがモテるというが、僕がもてない理由があらためて分かった気がした夜だった。