やはりスピードが大事だと思った日
2009年8月17日 (月曜日)
世界陸上男子短距離走100メートルで、世界記録が出た。ボルトの記録である。なんと9秒58。すげー!である。
今から21年前。ベンジョンソンという短距離ランナーがいた。彼は1988年のソウルオリンピックで世界記録を樹立し金メダルの栄冠を手にした。そのときの記録は9秒79。
僕はベンジョンソンを、東京で開催されたスーパー陸上(ソウルオリンピックの年、国立競技場で開催された)の場で(その走る姿を)間近に見たことがある。まさにロボットみたいな完ぺきな走りだった。
でも結局、ベンジョンソンは薬物を使用していたことが後に発覚し、記録とメダルは剥奪されてしまった。
薬物を使っていたにしても、あの完ぺきな走りと肉体は現実のもので、ホントに凄かった。9秒79というのは、もうこれ以上はない、というほどのスピードだった。
今回のボルトの記録は、あのとき僕が間近に見たベンジョンソンの走りを0.2秒以上も上回っている。テレビで見ててもその凄さはわかるのだが、きっと間近で見たら、ぶっ飛ぶくらいにすごかったことであろう。
スピードというのはとても大切である。人を感動させる。気持ちよくさせる。
これって、実は仕事でもまったく同じ。
書類作成などのデスクワークもそうであるが、人と対面する仕事は特にそうである。営業の仕事なんて、まさに「スピード命」である。営業のときのスピードは、単に「速い」というだけでなく、「早い」と「テンポが小気味よい」という意味も加わる。
「速い」というのは、文字通りスピードのこと。(健康であるにもかかわらず)ちんたら歩く奴に仕事のできる奴はいない。ご飯を食べるのが遅い奴に仕事のできる奴はいない。僕は仕事の出来る奴の三要素として、「速メシ、速グ○、速アルキ」ということをよく言う。こういう基本的な日常習慣のスピードの速い奴は、仕事の処理速度も速いのだ。自分って仕事が遅いなあ…と思ってる人は、まずは速く歩いて、速くご飯を食べる(でもよく噛んでね)ことを意識的にやってみたらいい。きっと徐々に、仕事のスピードも上がるはずだ。
「早い」は、期日よりまえに、いつも約束を果たすこと。お客様とは「来週の金曜日までにはなんとか仕上げます」という約束をするのだが、その約束より前の木曜日とか水曜日に仕上げてしまうのだ。するとお客様は「お、早いねえ」と評価してくれ信頼も増す。要するに、決してできない約束をしないのだ。そして、約束よりも必ず前倒しで結果を出す。たとえば相手が「あれどうなった?」と聞いてくる前に報告をする。常に相手の望んでいることの先回りをする。これが「早い」なのだ。
「テンポが小気味良い」は、「速い」や「早い」の要素に加えて、 「見ていて気持ちがいい」ことを指す。これは一律にテンポが速ければ良いというわけではなく、相手によって適度な速さが異なる。人には人それぞれの、もっとも心地よいと感じるテンポ(ペース)がある。相対する際に、それを大きく上回ったり下回ったりすると、その人は不快感を示す。ゆったりペースの人には、それなりにゆったりした(でもその人よりは少しだけ速いテンポの)対応が必要なのだ。
・・・なんだか、脈絡なく書いちゃったけど、要は、スピードは大事ですっていうこと。
特にビジネスの世界では、 「速い」と、「早い」と、「小気味良いテンポ」を心がけると良い、という話でした。
<備忘>
なお本日の日記は、ウニャウニャしている男子社員諸君のために書いてみました。