躾(しつけ)が大事だと思った日
2009年10月21日 (水曜日)
日中は明治学院大学でのイベント「職学校」。本日もダブルヘッダー開催だった。全10回中、本日で7回が終了した。残り3回は、どうにかこうにか気力で乗り切れそうだ。
それにしても本日の職学校は凄かった。何が凄かったかというと人数が凄かったのだ。350人の教室に450名ほどの学生が集まったものだから、席が足りない。資料が足りない。スタッフは大慌てである。大勢が詰めかけてくれて嬉しい誤算ではあったのだが、立ち見の学生諸君には申し訳なかった。
しかしながら、これだけ超満員だと熱気がある。もうムンムンである。ご登場いただいた企業の皆さんのトークも、いつにも増して熱かったように思う。
職学校終了後、すぐに神楽坂に向かった。
以前(9月中ごろ)の日記で、熱い人事担当者からもらったメールを転載したのだが、ご記憶にあるだろうか。
9月15日 (火)【サムライ魂をもった人事マンから熱いコメントをもらった日】がそれである。
今夜は、この熱い人事マン(イトケンさんと呼ぶことにしましょう)にお招きに預かり、一献交えさせてもらった。
飯田橋の駅を降り、神楽坂を上りきったところにある粋な店だった。案内された部屋は小さな個室で、密談をするには相応しい雰囲気だった(笑)。
イトケンさんは部下の方を2名連れてきてくださっていた。パフ側もイトケンさんの会社の営業を丸7年間担当しているヨシカワが招かれていた。
いろんな話が飛び出した。採用論。教育論。若者論。天下国家論。アニメ論。遊び論。昔話。
なかでも盛り上がったのが教育論。いまの若者には基本的かつ徹底的な躾(しつけ)が必要だという意見で一致した。
我々の世代は、小さい頃からの遊びや、地域、学校教育のなかで、無意識に周囲との付き合い方を学んできた。道端ですれ違う先輩には大きな声であいさつをしないと殴られたりするような理不尽な経験も積んできた。自分で遊び道具をつくったり加工したりした。(貧乏だった子どもたちは)一等賞になりたい、偉くなりたい、お金持ちになりたい、といった上昇志向も生まれていった。
しかし時代が変わり、子どもの遊び方が変わり、親が子を大事にしすぎるようになり、教師が軟弱になり、社会に出るために必要な、「周囲と上手に付き合う」「競争社会を力強く生きていく」ということが苦手な子どもたちが増えてしまったような気がする。
子どもたちがいけないのではなく、そういう世の中にしてしまった大人たちの責任である。
とはいえ、僕らがすぐに、学校教育や家庭教育を変えることはできない。子どもたちから(子どもたちから社会性を奪ってしまった原因のひとつである)ゲームや携帯を取り上げることもできない。
であれば、我々は、若者が社会に出ようとしているタイミングに立ち会っているわけなのだから、そこで集中的に、「周囲と上手に付き合うため」「競争社会を力強く生きていくため」に必要な躾(しつけ)をするのが良いのではないだろうか、という話になったのである。
とまあ、こんな話を終電間際までしていたわけだ。
強い日本を取り戻すためには、若者の教育が必要であり、基本的な躾(しつけ)が必要なのだという思いを確認した夜だった。
イトケンさん、今夜はどうもありがとうございました!!
これまでに頂いたコメント
6件コメントがあります
- イトケンさん
- ヨシカワさん
イトケンさん、座禅研修お疲れ様でした。
昨日のお話を通して、日本に颯爽とした大人が増えるよう、まずは自らが模範となれるよう努力したいと思いました。
いつも本当に大切なことは何かを考えるきっかけをくださりありがとうございます。 - くぎさんさん
イトケンさん、コメントありがとうございます。
昨夜は帰宅後すぐにダウンしてしまったので、実はこの日記、早朝にブワーッと書いてしまいました。いま読み返してみたら、昨夜のことをうまく再現できてないですね[E:coldsweats01]。
日本の若者教育論。また第二弾をぜひやりましょう! - ヨシヒコさん
釘崎社長、ヨシカワさん。
こんにちは。
イトケンの部下その1、ヨシヒコです。
昨日はどうもありがとうございました。
様々なお話を伺え、大変有意義な時間を過ごすことができました。
さて、昨日話せなかったことですが、お笑い芸人が出演するトーク番組「アメトーク」の中で、興味深い発言がありました(何て低俗な番組を見てるんだ、というご指摘が聞こえてきそうですが、ご容赦ください)。
それはプロレスラーの越中詩郎さんのファンの芸人(ケンドーコバヤシ)が、越中さんの魅力を暑苦しく語っている中で、「今のニッポンの教育が間違っている!今の教育に必要なのは、読み・書き・越中だ!」との発言です。
観客や視聴者は、ケンドーコバヤシの言いまわしのおもしろさで笑っていましたが、「越中」という単語を、プロレスラーからイメージできる「バイタリティ」とか、「競争に打ち勝つ力強さ」等の言葉に置き換えてみると確かにそうだよなと思いました。
基礎学力が低下し、バイタリティも低い学生を(敢えて言いますが)量産している教育は、間違っているし、そうした大人が増えてしまうと、日本の競争力が弱くなってしまうと感じた次第です。
昨日の釘崎社長のお話を伺い、そうした若者たちに対して、私たち大人は、範を示して行かなければいけないなと改めて思いました。
今後学内セミナー等に参加する機会が増えますが、そうした意識を持って望みたいと思います。
とりとめのない文章になってしまいましたが、今後ともよろしくお願いします。 - 新人さん
おはようございます。
ヨシヒコ先輩に次ぐ、部下その2の「新人」です。
先日は、とても為になるお話をいただきまして、ありがとうございました。本当に考えさせられました。
私は、あれから金曜日・土曜日と上司に同行させていただき、某大学の会社説明会に参加いたしました。初めての説明会で、相当刺激を受けてきました。まだ人事部に来てから実質2週間位ですが、本当に考えさせられる日々を送っております。
この仕事に対して、自分自身まだ「軸」が定まらない為、他社のよい物や目につくものを見ると、何でもかんでも「すごい!」とか「取り入れるべきだ」なんて心が動いてしまいます。
いろいろな人事的な方針や戦略の意味を理解した上で自分なりの「揺るぎない軸」ができる様に、釘崎社長やヨシカワさん、上司の話をよく聞き、そして良く考え、勉強したいと思っております。
今後ともよろしくお願いいたします。29日宜しくお願いします! - くぎさんさん
新人さん、コメントありがとうございます。
他社(者)の良いところを素直に認めることができるというのは、素晴らしいことだと思いますよ。
イトケンさんという道義を大事にする熱い上司と、ヨシヒコさんという問題意識の高い先輩にシゴかれながら、ぜひご自身の「軸」を育て上げていってください。
釘崎社長、ヨシカワさん、昨晩はありがとうございました。
イトケンです。遅くまでお付き合いいただき、また楽しい時間を過ごさせていただき、ありがとうございました。
本日は、会社の幹部教育の一環で、某有名なお寺で役員を含む40人ほどで坐禅をして参りました。みっちり3時間。いやあ、眠かった(笑)。
今日お寺の和尚さんが仰ってたことを一つ。
「批判はできる!それはわかった。じゃあ、どうするんだ?これがない人が多いですね。」
大いに反省した次第です。
またご一緒させて下さい。
よろしくお願いします。