サーバールームに感謝する日
2009年11月17日 (火曜日)
昨日は、お昼前から深夜零時までの12時間を、社外で過ごした。お客様の事務所やパートナー企業の事務所での打ち合わせ、商談同席、セミナー見学、(夜は)某社との謀議などで、高密度な一日だった。
ところが、きょうは一転。ほぼ丸一日を社内で過ごした。外出したのは、午前中20分程度、近所の区役所に書類を取りに出かけたのと、午後5分程度、近所の天丼屋まで500円の弁当を買いに行った程度である。
以前の日記で、僕の社長席がこのたびリストラの憂き目にあい、僕は流浪の身になったことを書いた。
日記を読んで、 「席がなくなったと聞きましたが大丈夫ですか? パソコンの作業や電話など、社員に見られたり聞かれたりするとまずい仕事も社長にはおありでしょうに……。そういう時は弊社事務所を気兼ねなくお使いください。心中いかばかりかとお察しします」という、大真面目に心配してくださる方からのメールもいただいたりした(感謝&感激の涙)。
でも、実は大丈夫。
僕がいままで使っていたパソコンは、サーバールーム内で生きており、(サーバールームという性格上)いままで以上に機密性にすぐれたエリアで仕事ができるようになったのだ。作業スペースは、いままでの半分にも満たないが、狭い分、集中して仕事が出来る。一人で考え事をするにも、うってつけの場所なのだ。
難点は、周囲をパソコンや通信機器など無機質な物体(サーバールームは、使われていない予備のPCや電話機などの倉庫にもなっている)に囲まれているので、長く居すぎると、人恋しくなってしまうこと。
でも、それも大丈夫。
そういう時は、社員席までふらっと出ていき、ボーっとしている社員を見つけては攻撃対象にして、数分間イジる(攻撃対象はわりと固定化されつつあるのだが)。社員は社員で、いつ現われるか分からない社長の攻撃に備え、気を抜くことなく仕事をすることになる。
まさに「社長席リストラ」が生んだ、予期せぬ効果である。怪我の功名とは、こういうことを言うのだろうか(苦笑)。
ということで、きょうは日ごろ出来ていなかった仕事(ご無沙汰の方々への“お元気ですかメール”や、集中して文書をまとめる仕事や、優先度が低くて先延ばししていた仕事や、IRサイトのシステム操作を習得する仕事など)を、かなりの生産性で実施することが出来た。日ごろ遅くなりがちなメールへの返信も即レスできたし、返信に代えて、直電話もできた(相手は僕のあまりのレスの速さにびっくりしていた)。昨夜、極限まで消耗してしまっていた体力や肝臓力も、回復した気がする。
そんなことも含めて、本日は、サーバールーム(=新しい社長席)に大感謝なのである。