先進の礼楽に於けるは野人なり。後進の礼楽に於けるは君子なり。
2011年6月7日 (火曜日)
毎週月曜日の朝は社員全員参加の会議。僕はその冒頭で「論語」を朗誦し、解説することにしている。
昨日の朝の論語はこれ。
先進の礼楽に於けるは野人なり。後進の礼楽に於けるは君子なり。如し之を用ひば、則ち吾は先進に従はん。
にゃるほどね。
孔子は、礼節の大切さを説いた人だったんだけど、洗練されたいまどきのものを望んだわけではなかったのだ。粗野だけど、心のこもった昔の人たちのやり方を見習いたいと言っているわけだ。
深いな。
学生の面接トレーニング(模擬面接)やマナー講座なんかでも、そうだよね。とかく「見た目」のトレーニングに終始しがちなんだけど、本当に大事なのは、目の前の人に礼を尽くす気持ちがあるかどうか。その気持ちさえあれば、お辞儀の角度が何度だって、多少怪しい敬語を喋ったって、構いはしない。逆に、へんに見た目が整い過ぎている人には、胡散臭さを感じてしまうものなのだ。肝心なのは中身なのだ。
朝の論語のコーナー。開始したのは一昨年の秋だった。読むたびに、「なるほど~」と感じ入ってしまう。孔子が生きた時代は2500年も昔なのだが、いまの時代に通ずることばかりだ。文明や技術は進化しても、人間の本質(愚かさも含めて)は何も変わっていないことがわかる。
ちなみに僕が参考にしている本はこれ。
『論語』でまともな親になる 世渡りよりも人の道 (光文社新書) 長山靖生著
読みやすくて、論語の言わんとすることがよく理解できる。お勧めですよ。
さて、そろそろ出社の時間だな。
本日は「面接」とシステム関係の打ち合わせで日中が終わってしまいそう。ハードネゴシエーションのための準備もしなきゃな。
では、行って来ます!