パフ代表の徒然ブログ「釘さん日記」

パフを創業して10カ月ほど経った1998年の秋から、僕はパフにメンバー登録してくれている学生に対してメルマガを発行していた。

執筆者はもちろん(誰もいなかったので)僕。毎週月曜日の朝に配信していたので、日曜の深夜は、いつも会社に行ってメルマガを書いていた(昔のメルマガ発行システムは、リモート処理ができなかったのだ)。

自分で言うのもなんだが、学生たちの心を掴んでいたという自負がある。

創業間もなかった若いころ(といっても30代後半~40代前半だけど)は、まだ兄貴気分で、学生に対しても率直で素直な物言いができた。

しかし、40代半ばになってきて、だんだんと学生向けの文章を書くのにムリが生じてくるようになった。学生たちとは、20歳以上の年齢差になったわけで、ちょっと兄貴気分というわけにもいかなくなったのだ。

そんなわけで、7~8年ほど前より、メルマガの執筆を若手社員に譲ることにした。

ところがこのたび、大学3年生向けのメルマガの執筆を、入社3年目のツチダから命じられてしまった。若造なのだが、いちおう僕の上司なので、命令に逆らうわけにもいかない。 「はい、分かりました」と素直に従った。

というわけで現在、週に一度、メルマガの冒頭文+αのコラムのようなものを書いている。

どうせ書くなら、背伸びせずに(若づくりせずに)、等身大の自分で書こうと思った。

僕は、いまの学生の親世代。オヤジなのだ。しかもこう見えて、本性は相当な頑固者なのだ。

で、あれば、 「頑固オヤジからの説教」というコンセプトで。

・ちょっと荒っぽい言葉づかいで。

・本当は子供のことが大好きなんだけど、照れくさくてそんなことはとても言えない。

・やたら正義感は強いのだけれど、不器用だから周囲には煙たがられている。

そんな切ないオヤジのメルマガを書いてみようと思った。

昨日がそのメルマガの発行日だったのだが、早いもので、もう連載5回目となった。

日記読者の皆さんは読んだことがないと思うので、昨日の配信号をちょっと転載してみようと思う。

感想などもらえたら嬉しいな。批評ではなく、『ヨイショ』がいいな(笑)。

では以下、(メルマガ全体ではなく、僕が執筆している部分だけ)転載します。

 

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 すべてを自分事として考えろ。無関心な生き方は、かっこわるいぞ。

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  おい、みんな元気か? 頑固オヤジの釘さんだ。

  今週からこのメルマガが届き始めた奴。俺が誰だか分からんだろうから、まずはこれを読んでくれ。

  ⇒ http://puff.weblogs.jp/message04/2011/07/vol3.html

  ところで、日本の総理大臣が昨日(8月30日)から交代したな。

  お前は今度の総理大臣に何を期待する?

  俺は先日(民主党の代表選挙前)、とあるテレビ番組を見ていて、ガッカリしたぞ。

  ワイドショーみたいなニュース番組(民放の、中途半端にチャラけた、そのくせ、したり顔で政治経済を批評している番組)をたまたま見ていたんだが、そのとき街頭インタビューを行っていたんだな。

  「誰に新しい総理大臣になってほしいですか?」という質問。

  聞かれた街の人は、代表選に出馬していた5人の顔写真の下に、お花のシールを貼っていくんだな。

  誰が一番多かったかということは、もう総理も決まったことなので書かんけど、俺がいちばん憤慨したのは、『誰がなっても同じ』という欄に、多くの街の人たち(二番目に多かったかな)がシールを貼っていたことなんだ。

  街といっても、商店街を中心とした場所でのインタビューだったので、主婦たちが回答者の中心を占めていたのではないかと思う。

  俺が頭に来たのは2点ある。

  ☆☆☆

  ひとつめは、『誰がなっても同じ』なんて訳知り顔で言うな!ということ。

  アンタたち(インタビューへの回答者たち)は候補者5名のことを知ってて、そんなことを言っているのか?

  知りもせんくせに、『誰がなっても同じ』なんていうことを抜かすんじゃない!と、俺は言いたい。

  もしアンタが小さな子供の母親だったとしたら、その罪はさらに大きいぞ。

  子供がお母さんから受ける影響は大きい。お母さんが、そんな厭世的なことを言った途端に、子供たちは将来に対する夢や希望をなくすんだ。この国を自分たちが将来しっかりと立て直していくんだ!という当事者意識を失ってしまうんだ。分かってるのか?

  ☆☆☆

  ふたつめは、テレビ局。

  本当に最近のテレビ(特に民放)は、どうしようもない。主義主張をもった偏向報道ならばまだ許せる(いや、それも本当はダメなのだが)。アイドルや芸の浅い芸能人たちのオチャラケ番組に徹するのならばそれでもよい。

  しかし、我が国の総理大臣候補を問うアンケートで『誰がなっても同じ』などという選択肢をわざわざ作り、それを無知な街の人々に回答させ、いかにも大多数の人たちは『日本の総理大臣は誰がなっても同じだと思っているようです』なんていうことを公共の電波を使って流す。

  なんだそれは?

  アンタたち(番組を制作している人間たち)は何を考えているんだ、と言いたい。

  ☆☆☆

  少なくともお前らは、そんな無責任な社会人になってはいかん。無関心な親になっては、もっといかん。

  我が国の総理大臣に対してのことだけではない。

  お前らの周辺で起きていることすべてに対してだ。

  無関心はいかん。すべてを他人事ではなく「自分事」として捉えよ。

  そして他人のせいにするな。自分だけ安全なところにいて、訳知り顔で他人を批判し非難するだけの評論家にはなるな。

  もちろん言論は自由だが、その言論の及ぼす影響範囲や責任というものを考えろ。

  もし、お前がマスコミに入りたいと思うんだったら、上のようなふざけた番組しか作れない現状を変えてくれ。チャラチャラしたうわべのカッコよさや見栄えのよさだけでマスコミには行かないでくれ。

  すべてを「自分事」として捉え、自ら責任を持った発言と行動をし、結果を残した社会人こそが、本当にカッコイイ社会人だと俺は思うぞ。

  じゃ、また来週な!