パフ代表の徒然ブログ「釘さん日記」

読んでから観た永遠のゼロ

2013年12月24日 (火曜日)

12月21日から封切りとなった映画『永遠のゼロ』。本当は正月休みに観に行こうと思っていたのだが、急きょ予定を変更して昨日観に行くことにした。

というのもその前夜、原作の小説を読み終えて感動したためだ。

いったいこの小説をどうやって映画化したんだろう?

と、早く観てみたいという気持ちが抑えられなくなったのだ。

約2時間30分の映画だったのだが、あっというまにエンドロールとともにサザンオールスターズの「蛍」が流れ始めた。

なるほど、そうか、そうだよな。

映画は原作をある意味忠実に再現しながらも、やはり物足りなさは否めない。でも2時間半という尺の制約のなかで健闘していたのではないかと思う。いや、よくあの長い小説をここまでの映画にできたなと思う。

岡田准一や井上真央ら役者陣の演技は素晴らしかったしVFXを駆使した映像にも十分に感動できたのだが、原作を読んでいなければまた違った感動を得られたのかもしれない。とはいえ、原作を読んでいたことで理解が深まったのも確かだが……。

でも、映画だけを純粋に楽しみたい人は、原作の小説は読まないほうがいいのかな…と思う。

逆に小説を楽しみたい人は、小説を読み終えるまでは(最後のどんでん返しがネタバレになってしまうので)映画は観ないほうがいいかも。

僕は小説で感動したいタイプなので、先に小説を読んでおいて正解だったと思うのだけれど。

ところで、文庫化された小説の「解説」で、いまは亡き児玉清さんが以下のように語っている。とても共感したので、以下書き写してみよう。

 

ただひたすら、すべての責任を他人に押しつけようとする、総クレイマー化しつつある昨今の日本。利己主義が堂々と罷り通る現代日本を考えるとき、太平洋戦争中に宮部久蔵のとった行動はどう評価されるのだろうか。男が女を愛する心と責任。男らしさとは何なのか。愛するとは何なのか。宮部久蔵を通して様々な問いかけが聞こえてくる。

 

ということで、『永遠のゼロ』。読んでから観るか、観てから読むか。いや、読むだけ、観るだけでもおススメかも。

この年末年始に、みなさんもどうですか?

zero_screen

 

では、2013年ラストウィーク。いつもと同じウォーキングで行ってきます!