パフ代表の徒然ブログ「釘さん日記」

頑固おやじのコラム

2014年6月16日 (月曜日)

昨日のワールドカップ日本対コートジボワール戦。日曜日ということもあり、多くの人たちはテレビの前に陣取って応援していたのではないだろうか。

負けはしたものの、地球の裏側からエキサイティングな時間をもらった。

そして昨日は父の日でもあった。

だからといって、何があったわけでもないのだけれど(^^ゞ。

そういえば昔、「頑固おやじのコラム」を学生向けのメルマガで書いていたことがあった。

学生たちを自分の息子や娘と見立てたコラム。

不評だったようで、数か月の連載で打ち切りになってしまったんだけど(苦笑)。

どんなことを書いていたのか、父の日を記念して転載してみよう。

そう、本日の日記は手抜きです(笑)。

では、朝食&花子後、行ってきます!

============================

職学校校長・釘崎のコラム「オヤジから最愛の娘&息子たちへ」

一人暮らしにチャレンジして、自分の力を高めていってくれ。
============================

おい、みんな元気か? 頑固オヤジの釘さんだ。

お前はいま一人暮らしか?それとも親と一緒に住んどるか?

もしお前が親と同居しとるんだったら、ぜひ学生のうちに親元を離れてみてほしい。

もしお前がいま一人暮らしだったとしたら、ぜひそのことを、最大限に自分の力にしていってほしい。

俺は自慢じゃないが、中学校を卒業してすぐに一人暮らしを始めた。家から大分市内の高校まで往復3~4時間かかるのと、2~3時間に1本くらいしかディーゼル機関車(電車ではない)が通っていなかったので、下宿せざるをえなかったんだな。

俺の家は貧乏だったから、一人暮らしをすると言っても、ぎりぎりの生活費しか親からはもらっていなかった。高校時代は(禁止されていたので)アルバイトで金を稼ぐこともできなかった。平日の朝食と夕飯は賄い付きの下宿だったので飢え死にすることはなかったのだが、仕送り間際になると昼飯抜きの日々が続いたりもした。

高校を卒業すると単身東京で四畳半一間のアパート暮らしを始めた。今度は賄いも付いていないから、金がなくなると朝・昼・晩ともに飯を抜くこともあった。少しでも金になるアルバイトを探して、夕方5時から翌朝9時までの、過酷な夜勤の駅弁屋で働いたりもした。

 ☆☆☆

この貧乏な一人暮らしが俺を強くしてくれたと思っている。

金の大切さ。1円の大切さを知った(1円足りないために食パンを買えないことだってあった)。

ギリギリまで自分の力でなんとかすることも覚えた。すべてのことを自分で考え、自分で判断した。そして行動した結果が最悪のものだったとしても、その責任は自分で負うしかなかった。

そして、金より大切な人の有り難さを知った。

ホントにギリギリの状況に追い込まれたとき、その苦境を救ってくれたのは、やっぱり「人」だった。友人だったり、先輩だったり、隣人だったり、ときとして見ず知らずの大人だったりもした。

 ☆☆☆

俺がいま、社会人として仕事をして、家族をもって、会社をもって、どうにかこうにか暮らしていけてるのは、15歳のころから始めた「一人暮らし」があったればこそだ。

もし俺が親元でずっと過ごしていたとしたら、俺のような甘ちゃんは、社会に適応できなかったかもしれないと思うんだ。

 ☆☆☆

どうだ。思い切って一人暮らしを始めてみんか?
 
機会や余裕があるのなら、留学にチャレンジしてみるのもいいだろうな。

どこか遠くの町の観光地で、夏休み、冬休み、春休みを利用した住み込みのバイトをするのもいいかもしれんぞ。

そして金を貯めて、日本縦断や大陸横断の旅に出るのもいいかもしれん。

家を離れられん事情があるなら、「家庭内一人暮らし」というのもいいかもしれんぞ。いや「引き籠りになれ」と言っているわけではないぞ。一人暮らしをしているつもりで、炊事・洗濯など身の回りのことを、すべて自分でやるんだ。そして、親に家賃を収めるんだ。金がなくなったとしても、親には絶対頼らない生活をするんだ。

少なくとも1年間、そういう生活を続ければ、きっとお前はいまより格段に強くなると思うぞ。

 ☆☆☆

すでに親元を離れて一人暮らししている奴。お前らはずいぶん鍛えられているかもしれんが、親から仕送りをしてもらっている奴も多いんじゃないかと思う。

そうすると、せっかくの一人暮らしで得られる効用が激減する。

思い切って仕送りをSTOPしてもらったらいいと思うぞ。

強くなるぞ。知恵がつくぞ。生きる力がつくぞ。ぜひ試してみてほしい。

 ☆☆☆

お前らが就職する力を付ける前にまず必要なことは、「生きる力」を身につけることなんだ。自分の力で、どうにかこうにか暮らしていく術を身につけることなんだ。

俺はそう思うぞ。じゃ、また来週な!