パフ代表の徒然ブログ「釘さん日記」

これは昨夜の『くだんTalk Night』での議論テーマ。

学生&社会人25名が、5名ずつ5グループに分かれて「やりがいとお金、どっちが大事?」という正解のないお題に、徹底的に向き合った。

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僕はこういう価値観を問う正解のないテーマを、膝つき合わせてトコトン語り合うことは、若者たちにとってとても大切なことだと考える。日常生活ではこんなことは(たぶん)議論しない。

「特定秘密保護法は是か非か」とか「集団的自衛権は是か非か」というテーマでも良いかなと思うのだけれど、専門知識の差が出やすいので、さまざまな属性をもった人たちが議論を深めるには誰もが同じアタマになって語り合えるもののほうがベターだ。

で、今回のテーマ。「やりがい」の捉え方が、学生と社会人とで大きく異なっていたのが面白かった。

学生の多くは「やりがい=やりたいことから生まれる」と捉えていた。社会人の多くは「やりがい=やるべきことから生まれる」と捉えていた。僕も「やりたいことなんて必要ない。あったらあったでいいけれど」という考えの持ち主なので後者派だ。

この「やりがい」をどう捉えるかで、議論の行方も当然異なってくる。「やりたいこと」と捉えたとき、それは自利である。「やるべきこと」と捉えたときに、それは利他である。

こういう類の議論を90分間だけでやるなんて土台無理。できれば学生の皆には場外で酒でも飲みながら、徹底的に語り明かしてほしいと思うのだ。そのきっかけとして、『くだんTalk Night』が機能してくれたら嬉しいと思う。

昨夜ファシリテータを務めてくれた人材研究所の曽和さんと、次回(25日開催回)のファシリテータ役のために見学してくれたi4の伊藤さん

今回ファシリテーターを務めてくれた人材研究所の曽和さんと、次回(25日開催回)のファシリテーター、i4の伊藤さん

 

さて、本日は水曜日なので職サークルアカデミー(ホームルーム他イベント)はお休み。代わりに夜は大人だけのイベントが開催される。濃く、暑苦しく、面倒なイベントになるかもしれない(余力があれば明日の日記に書くかも)。

では、花子後、行ってきます!

90分がこんなに短いとは!

2014年8月19日 (火曜日)

昨日は、ウルトラインターンシップの月曜日(星加)クラス。

星加コーチは来週まで北海道に出張のため、昨日は僕が代理で担任のコーチを引き受けた。僕だけだと心もとないので、キャリアフラッグの田村隼人コーチとの二人体制での担任だ。

学生の前に立ってみると、一人ひとりの状態がよくわかる。成長途上の学生の戸惑いもよく見えてくる。

そしてなんたって昨日感じたイチバンのことは、時間が短い、ということだ。

ホームルームは、17時から18時半までの90分間なのだが、あっというまに時間が過ぎていく。

大学の講義も90分間だったが、(学生だったころを思い出すに)もっと長い時間だった。中学や高校の授業は50分だったと思うのだが、長くて長くて死にそうだった(実際にはほとんど寝ていたw)。

この感じ方の違いはなんだろうか。ホームルームに参加した学生は、この90分を長いと感じただろうか短いと感じただろうか。

昨日はこのホームルームのあと、プロフェッショナル出前講座ビジネス深掘り編も行われた。

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出版業界のことを、講談社人材開発部の小久保部長にレクチャーしていただいたのだが、この時間もホームルームと同じく90分。僕が聞き手となって、あれこれ小久保部長にお話しいただいたのだが、こちらも時間不足。結局、10分オーバーとなってしまった。

時間は有限。短い。あっという間。だからもっと大切に使わなきゃ、と思ったのでした。

さて、朝の時間も過ぎるのが早い。15分間の花子のあと、ささっと準備をして行ってきます!

映画をはしご

2014年8月18日 (月曜日)

「釘さん夏休みはいつとるの?」と、先週はよく聞かれたのだが、休みがないと答えるのも気が引けるので、「16日から2日間だけとります」と答えていた。

で、その貴重な夏休みだったこの土日、映画を3本はしごした。

土曜日に2本。日曜日に1本。

3本とも、とくに観たいと思っていたわけではないのだが、せっかくの休みなので疲れずに済むものにしようと思って選択した結果がこれだ。

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『GODZILLA』は、迫力はあるにはあったのだが、ストーリーに感動するという類のものではなかったかな。単なる怪獣映画。せっかくの渡辺謙を活かすことができない脚本には、ちょっとガッカリ。

『るろうに剣心』は、予備知識が何もないままに観たんだけど、出演者がまるで『龍馬伝』( ゚Д゚)。

漫画の映画化なんですね、この映画は。それはともかく、役者陣の殺陣のすごさに感心した。とくに佐藤健。龍馬伝の人斬り以蔵もよかったけど、この剣心の役はなかなかだ。

それにしても観客のほとんどは10代後半から20代前半のカップル。そういう層が観る映画なんですね。50代オヤジがひとりで観る映画ではなかったのかもしれません(^-^;。

そしてさらに、50代のオヤジがひとりで観るのはどうなんだろう…と躊躇しながら観た映画が『ドラえもん』。

ドラえもんとの出会いは僕が小学生のとき(3~4年生くらいだったかな?)。小学館の学年誌(「少学3年生」とか)で読んだのが最初なのだが、もう45年もの昔のこと。でも、そのような古さはまったく感じない。

そんな長い付き合いなのだが、実は、ドラえもんを映画館で観るのは昨日が初めてだった。

酷評している人たちが多いようだけど、良かったなあ、このドラえもん。50代のオヤジがひとりで観ても十分楽しめた。

のび太くんと子供の頃の自分をダブらせながら見ていた。のび太とジャイアンとの決闘のシーンには、GODZILLAの決闘シーンの何倍もの感動をもらった。隣に座っていたお父さんも泣いていたし(^o^)。

ドラえもんは22世紀からやってきた猫型ロボット。22世紀まであと90年もないわけだが、そのときまで続く漫画となってくれたら素敵だな。ドラえもんのようなロボットがホントに生み出されたらさらに素敵だな。

さて、夏休み明けの本日。ビジネス街の人口も増える。

では、そろそろ(花子はすでにみたので)準備して行ってきます!

大企業か中小企業か?

2014年8月15日 (金曜日)

「大企業に入るべきか中小企業に入るべきか」。これは昨夜のくだんTalk Nightで議論したテーマ。

思考を深めるためにあえてこのようなテーマ設定をしたんだけど、企業規模を入社の判断軸にすることを、僕はあまりおススメしない。

自分が「頑張ってみたい!」と思える会社があったとする。その会社が大きければそれはそれでいい。そして、その会社が小さければそれもそれでいい。

その会社は大きいから云々かんぬん…、その会社は小さいから云々かんぬん…という考えを巡らすのは本質的ではないと思うのだ。

「大企業よりも中小企業のほうが入りやすい」とか、「中小企業から大企業への転職は難しい」というのも完全なる誤解だ。

たとえばパフ。

パフはれっきとした(?)中小企業(というより極小企業)なのだが、過去、大企業で内定を得ていてもパフを不合格になった人材はたくさんいた。パフに入社するのは、なかなか困難なのだ。

パフに新卒で入社して、その後大企業に転職した人材もたくさんいる。小さな会社でゼロから仕事を生み出し大きな成果をあげた人材は、企業の大小を問わずニーズが高いのだ。

パフはつい先日、中途採用を行なった。応募者の中には前職が大企業の方々もたくさんいた。が、残念ながらその方々とはご縁がなかった。大企業だから不合格にしたわけでは決してないのだが、結果的にそうだった。

まあそういうことなので、学生諸君には、企業の大小に左右されることなく、自分に合っていそう(活躍できそう)か否か、自分が求められているのか否か、チャレンジしてみたいことがそこにあるのか否か、といった視点で会社や仕事を眺めてほしい。

さて、本日は8月15日。お盆であり終戦記念日でもある。そして世の中の人々の多くは夏休み。でも僕はあいかわらず会社に行ってお仕事(・_・)。そういえばグローバルな「大企業」との打ち合わせも今日だった。

夜は、ウルトラインターンシップの金曜日(熊澤)クラスのホームルーム。その後引き続き、今夜もくだんTalk Night。今夜のテーマは「うまれよ」だって言ってたけど、そしてファシリテーターは、暑苦しい熊澤コーチだって言ってたけど、どんな展開になるんだろうか( ゚Д゚)。

では、大企業にも暑さにも負けないように、行ってきます!

 

夜中の2時に110番した日

2014年8月14日 (木曜日)

昨夜は社員の結婚祝いで夜7時から飲んでいた。最近あまりハシゴはしないのだが、昨夜は祝い事でもあるので「のろ」に新郎新婦をご招待。ちょっと一杯のつもりだったのだが、それで終われるはずはなく、気がつけば水割り5杯は飲んだかな?

そうそう。いつものろで飲むのはサントリー角瓶なのだが、昨夜はお祝いなので、サントリーオールドを入れた。REDばかりを飲んでいた高校生の頃、オールドは憧れの存在。いつかお金持ちになったならバーのカウンターでオールドを格好良く飲みたいと思っていたものだ。

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そんなわけで帰宅したのは、もう午前零時近く。ちょっと飲み過ぎてしまった。

ささっとシャワーを浴びたあと、自分の部屋で風呂上がりのガリガリ君を食べていたのだが、椅子に座ったまま知らないうちにうたた寝をしてしまったようだ。

「ちょっと、ちょっと!」

娘の声で目が覚めた。もう夜中の2時である。

なにごとかと思ったら、自宅の玄関ドアを誰かがガチャガチャとこじ開けようとしているのだという。

玄関に行ってみた。

確かに人の気配がする。玄関のドアに手をかけようとしたら、「ガチャガチャ!」とドアノブが回転した。

戦慄が走った。

強盗か?

しばらく様子をみていたのだが物音がしなくなった。

覗き窓からそっと外を見てみた。

確かに誰かがいる。だが、足しか見えない。どうやら寝そべっているようだ。

酔っぱらいか?

思い切ってドアを開けてみようかと思ったのだが、何かの事件だとマズイので110番した。

さすが警察。すぐに駆けつけてくれた。なんと4人も!

結局は別の階の住人が酔っぱらって、うちの玄関に迷い込んだだけだった。

その酔っぱらいはすでに熟睡しており、警察に保護されて帰っていった。

それにしてもいい迷惑だ。おかげでいま寝不足である。

酔っぱらっても他人に迷惑をかけてはいけません。「人の振り見て我が振り直せ」と自分にも言い聞かせた昨夜の出来事でした。

おっと、もうこんな時間。

では花子後、行ってきます!

 

昨夜は、ウルトラインターンシップ100×10チャレンジのホームルーム火曜日(谷口)クラス。いよいよ実践的な指導が始まった。多くの学生の目つきも真剣になってきている一方で、戸惑ったり不安な表情を浮かべる学生もいたり。「易きに流れるんじゃないぞ!負けるんじゃないぞ!」と、あらためてエールを送りたい。

ところで昨夜はホームルームに引き続き、『プロフェッショナル出前講座 業界横断研究編』が開講された。

この講座は6回のシリーズもの。

8月12日(火) 【人気企業ランキングの虚実】
8月21日(木)【スマホを分解すると見えてくる日本の産業構造】
8月29日(金)【こうやって企業を比較する。メガバンク徹底比較】
9月1日(月)【投資家視点でみる企業研究講座】
9月9日(火)【「上場企業」とは何か】
9月15日(月)【企業のブラック&ホワイトの見極め方】

という内容で、専門の講師(経済紙の元記者)を招聘して講義を行なう。

昨夜はその第一回目。テーマは、【人気企業ランキングの虚実】というもの。

大手就職情報会社が毎年発表している「就職人気企業ランキング」が必ずしも企業の実力を反映したものではないことを、僕ら業界の人間ならば皆よく知っている。

が、ついつい学生は「ランキング上位の企業=良い会社」だと勘違いしてしまう。

他にも企業を評価するランキングはいくつもある。たとえば「時価総額ランキング」なんていうのもある。これはまさに企業価値=企業の値段のランキングということになる。時価総額は株価×発行株式数で計算されるわけだが、これとても投資家の思惑で大きく変動するため、企業の実力をすべて反映したものだとはいえない。

たとえばバブル全盛期(1990年)には時価総額ランキングに7行もの銀行がベストテン入りしている。そしてその7行の銀行は今はもう存在しない(現在は合併&整理統合が行われ3行になっている)。

さほどに企業のランキングというのは時代とともに移ろいやすいものなのだ。

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で、きょうの日記タイトル。「なんじゃろか?」と訝しく感じた人も多いだろう。

日本には「会社」として登記されている組織は300万社以上存在している。そのうち東証一部上場企業は約1,800社。世の中に存在する会社の0.1%にも満たないのだ。

昨日の講座の中で、「ところで『東証一部上場企業』って聞くと、どんなイメージを持ちますか?」と、講師が学生に質問を振った。

すると学生は、「事業全体の一部しか上場することのできなかった会社…ですか?と、答えた。

講師は、「ほほう~」という少し驚いた表情をしながら、別の学生に、「キミはどんなイメージを持ちますか?」と訊ねると、「僕も同じく、一部だけしか評価されていない会社だと思います」との返答。

僕は後ろで聞いていて、軽い衝撃を受けた。

そうか……。そうなのだ。

僕らにとっての当たり前は、学生にとっては当たり前ではないのだ。

僕も学生時代は(少なくとも大学1~2年生のころは)、「株式会社」の意味や仕組みさえも分かっていなかった(経済学部生だったのに!)。大学3年生のときのアルバイトで、法人向け営業を経験することになって初めて「株式上場」の意味を知った。でも、ほとんどの学生は「東証一部上場」というものが何なのか分からないまま就職活動を行なっていた。

そうすると滑稽に思えてくるのが、よく就職ナビで見かける、「○×□△株式会社(東証一部上場企業)」という表記。

広告主の企業は、「うちは東証一部に上場するだけのスゴイ会社なんだぞ。どうだまいったか、エッヘン!」という気分で載せているのだろうが、肝心の読み手の学生には、「なんだ、一部だけしか評価されていない、しょぼい会社なのか…」と受け止められてしまっている(恐れがある)ということだ。今風に言えば「痛い会社」ということになる。

「いまどきの学生はそんなことも知らないのか!」と嘆く人もいるかもしれないが、僕だって(さっき書いたように)21歳のころは、株式のこととか上場のことなど分かっていなかった。能力の高低とは別の話で、昔から学生の知識とはその程度のものなのだ。

問題は、社会人たちが、自分たちが常識だと思って使っている言葉や知識が、実は学生にとっては常識なんかじゃない…ということを知らない、という事実だ。

だから新卒採用の場面では、会社説明会での話が一方的になったり、業界や企業のことを理解してもらえなかったり、その結果、志望意欲を醸成させられなかったりするわけだ。

とりあえずは、就職ナビで「○×□△株式会社(東証一部上場企業)」と表記するのは、やめたほうがよさそうですぞ(>_<)。

さて、本日は本格的なお盆休みモード。僕も日中は来客が数件あるだけで本日はゆとりがある。散らかっている机の上の資料を整理でもするかな。

では、朝食&花子後、行ってきます!

 

ウルトラインターンシップの2週目が始まった。

昨日は月曜日(星加)クラス。4クラス中もっとも女性比率の高いクラスだ(余談だけど、各クラスの男女比率はコーチのイケメン度との相関があるようだw)。

肝心の社会人訪問の実績。すでに(チーム合計で)20人の社会人と会い20件のアポイントをとったチームもいれば、まだ1件のアポもとれていないチームもあった。

でも、アポがとれていないチームが決して後ろ向きなわけではない。先を走っているチームをみて、大いなる刺激を受けていたようだ。

実は来週と再来週の月曜日クラスは、担任の星加コーチが北海道に出張で不在のため、僕が代理の担任を務めることになっている。イケメン度は星加コーチに負けていないのだけれど(!)、若さと体力では圧倒的に負けている。がんばろう。

 

ところで昨夜は、ホームルームが終わった後、『くだんTalk Night』というイベントが開催された。

職サークルのホームページには次のように説明されている。

 

一人で考えると停止してしまう思考も衆知を集めることによって急に広がりだす。
「働く」というテーマの中で「より考えを深めたい議題」について学生、社会人、様々な立場や価値観の人が集まって議論する。
それが「くだんTalk Night」です。

「働く」とは、答えのない課題に向き合うことともいえます。
皆さんのモヤモヤをスッキリに変える。「思考する力」を養うワーク型講座です。

 

そうか。「モヤモヤをスッキリに変える」か。

でも、昨夜の『Talk Night』では、まだまだ「スッキリ」の境地には至っていないだろうな。

いや、それでいいのだ。どこまで行っても正解はないのだから、そう簡単に「スッキリ」なんかしなくていい。「もっと深く深く考えなければ!」という欲求が湧くだけで十分なのだ。

 

さて、今夜はまた新しいコンテンツが登場する。

世の中の産業や業界を俯瞰し、経済やビジネスの基礎知識を得てもらうための【プロフェッショナル出前講座 業界横断編】

これは、ハッキリ言って超おススメ。

「はたらく」を深く考えるにおいて、学生諸君の(社会やビジネスに関する)知識はまだまだ不足している。ぜひ、この講座を利用しながら、「学習する力」の土台を作ってほしい。

 

おっと。日記は夏休みのはずだったのに、うっかり長く書いてしまった(笑)。

では朝食&花子後、行ってきます!