パフ代表の徒然ブログ「釘さん日記」

「釘さんの素晴らしき100の出会い」とは、2004年11月から2007年11月まで3年間にわたってメルマガに連載していたコラム。

当時のメルマガは毎週1回発行していたので全149話。超大河コラム(?)だった。

このコラムでは、僕が生まれてから2007年当時に至るまでに出会った方々のことを書き綴っている。

人間なんて一人では何もできない。さまざまな人に教えられ、育てられ、助けられて、やっと今がある。今日まで出会ってきた人、一人ひとりに感謝の気持ちを伝えるために、このコラムを書いていた。

このコラムの第103話第104話に登場するHさんという人がいる。POSレジのトップメーカーであるT社の(当時の)人事採用教育担当者だ。

昨夜はこのHさんと久々にお会いして旧交を温めた。

昔のコラムをちょっと引用してみよう。

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僕が30歳になったばかりの頃。僕は、企業人事に適性検査を提案する仕事をし ていた。適性検査といえば、採用時に使用するものや、昇進昇格、配置のとき に使用するのが一般的なのだが、当時僕がいた会社で新たに開発した適性検査 には、社員研修の場面で活用できるものがあった。

この適性検査を売り出して間もなく、すぐに導入してくれた会社があった。確か第一号ユーザーだったと思う。

(中略)

この適性検査の導入が決まったとき、ちょうど教育・研修の担当となった人事 マンがいた。僕と同世代の若手の担当者だった。お名前をHさんという。Hさ んとは、僕が会社を辞める(すなわちパフを作る)までの7年間、ずっとお付 き合いをさせてもらった。

(中略)

僕がパフをつくり、いよいよ本格的に営業活動を始めた1998年の春。会社設立 のご挨拶を大義名分に、Hさんのところに何か売れるものはないかと、出かけ て行った。

「クギサキさんのところは、ホームページの制作なんかはできるの?」

Hさんは、僕に質問してきた。

お金がなく、どんな仕事でも欲しかった僕にとって、「できる?」という質問 に対する答え方は決まっていた。

「もちろんですとも!」

自信たっぷりに答えた記憶がある。

しかし、僕自身にはホームページ制作の経験やスキルなどなかった。このコラ ムにも以前登場した、制作デザイン会社グレートロークの福田さんにお願いし て、企画・提案書を作ってもらうことにした。

この提案がHさんの心にヒットした(のだと思う)。ほどなく発注が決まった。

『テックタウン』という仮想の街に、コンビニや資料館やタイムマシンなどが 登場し、楽しみながら会社のことや製品のことを理解することができる。 コンビニに設置されたポスレジが実際に動作するところなどは(当時のWeb技術 としては)圧巻の内容だった。

かなりの大掛かりなホームページで、金額もある程度大きくなった。いまだか ら言えることだが、初年度の売上の1割を占めるほどの大きさだった。

しかし、ホームページの制作というのは、パフのコアのサービスではない。僕 としては、ぜひともテックに「協賛企業」になってほしかった。こちらのほう がパフの利益率も高い。当時、協賛企業になるためには80万円のお金が必要だ った。なぜか今よりも高い値付けだった。

制作の打ち合わせが終わったあと、Hさんに打診した。

「Hさん、協賛企業としての契約も、ぜひお願いしたいんですが……」

「え、いくら?」

「はちじゅうまん」

「いやー、厳しいなあ。ごめんなさいね」

ホームページで大きな金額をもらっていたので、僕も強くは迫れなかった。し かし、営業活動がうまくいってなかった時期でもあり、かなり落胆したことを 覚えている。

会社に戻りパソコンを立ち上げると一通のメールが届いていた。Hさんからだ った。

「やっぱり協賛企業に申し込みます。気が変わらないうちにメールします」

これだけの、実にあっさりしたメールだった。

パフのコンセプトを気に入ってくださったのだろうか。それとも、僕のあまり に落胆した姿を気の毒に思ってくださったのだろうか。

どちらでも構わなかった。とにかく飛び上がるように嬉しかった。

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Hさんは現在、このT社グループ会社の社長を務めている。

最後にお会いしたのは2001年だったというから、なんと18年ぶりの再会である。

昨夜はHさんのほか、当時の人事部で採用を担当していたオールドメンバー、そして現在の人事部で採用を担当している皆さん、それからパフの最古参メンバーのヨシカワと最若手メンバーのアクネ、全8名の新旧が入り混じっての大宴会となったのだった。

場所は「びすとろUOKIN 五反田店」。魚も肉もお酒も美味しい店なのだが、実はここ昔はボウリング場で、学生時代よく来ていた懐かしい場所なのだ。

そんな懐かしい場所で、懐かしい方々との一献。実に楽しいひとときだった。

とはいえ、3時間くらいの宴会で30年近い年月を語りきることは到底できない。これをきっかけに、第二弾、第三弾と重ねていきたいものだ。

記念に昨夜の写真をアップしておきましょう。

後列左から2番目。白い半袖ワイシャツがHさんです(*^_^*)

 

さて、本日は午後から人間ドックである。昨夜ワインをかなり飲んじゃったんだけど大丈夫かな?お腹まわりもずいぶんと大きくなってきたし……。

ま、いまさら気にしてもしょうがないね。では、ケンベン済ませて行ってきます!