まるまるもりもり書類を作るのだ
2013年6月12日 (水曜日)
僕は学生時代、将来の仕事を決めるとき、「デスクワークだけは避けよう」と思っていた。伝票をまとめたり、算盤や電卓と睨めっこしたり、書類を作成したりすることなんてとても耐えられない。部屋の中に閉じこもって、机に座ったままの仕事をやるなんて発狂するに違いない、と思ったからだ。
ところが皮肉なもので、社会に出て5年間。算盤や電卓どころか(当時としては)奇怪なパソコンや計測制御システム専門のコンピュータや、伝票どころか(それまで見たこともなかった)プログラミングのコーディングシートと睨めっこする日が続いた。週7日24時間労働。大きなコンピュータの裏側(温かい)に、ストックフォームや新聞を敷き詰めて寝泊まりする日々が続いた。
納期が迫り、顧客(大手メーカーの技師が多かった)が鬼気迫る勢いで、「クギサキさん、またバグが出ましたよ!明日が納期なんですよ!どうしてくれるんですかっ、かっ、かっ!!!」なんて詰め寄られることもしばしば。
そんな毎日が続いていた僕の20代だが、よくもまあ発狂しなかったものだ(苦笑)。まあ、むしろ僕はそんな綱渡りの日々を楽しんでいた節もある。「殺されるわけでもあるまい」と、開き直っていたのかもしれない。
なんでまた、いまそんなことを書いているのかというと、締切を間近に控えた仕事が3つほど並行して走っている。そのほとんどが書類作成。昨日までの交渉や調整や試算を踏まえたうえで、パソコン(のなかのワードやエクセルやPDF)と睨めっこしながら作らないといけない書類が山ほどあるのだ。大きな会社の社長なら、有能な美女秘書が脇にいて「この書類、明日までにまとめといてねー^^」で済むのだろうが、そんな秘書なんて僕にはいないので自分で作らないといけない。皮肉なことに、学生時代絶対避けて通りたかったデスクワークをやらねばならぬのだ。
ということで本日から明日にかけては、まるまるもりもり書類を作るのだ。夕方から新幹線で大阪に向かうのだけれど、ビールは我慢して、栄養ドリンクを飲みながらPCをパチパチするのだ。ホテルに着いても、夜の街に繰り出すのを我慢して、狭い机の上で書類の清書を行うのだ。
と、決意表明したところで、PCをカバンに詰めて、出張の準備をしてから行ってきます!