「勝ち」を宣言する日
2010年7月4日 (日曜日)
週末、金・土と2日間連続で、パフの社員全員が参加する研修を実施した。
社員一人ひとりが自分と真剣に向き合い、変わっていくための研修だ。
そして、最終的には優れたビジネスパーソンとなるための奥義を手に入れる、というもの。
「自分と向き合う」と簡単に言うが、これほどたいへんなことはない。できれば避けて通りたいというのが普通の人間というものだろう。
しかし、自分と真剣に向き合わなければ変化などできない。自分が変化しなければ仲間たちと真剣に向き合い、真に一緒に戦えるチームなどできない。
そういう意味で、とても有意義で貴重な体験をした2日間だった。
結果、ほんとうに変わったのか。真に一緒に戦えるチームができたのか。
それは、これから始まる一年間の新しい戦いを通して判断したいと思う。
もちろん、そうであることを心から願っているし、信じたいのは山々だが、ビジネスは結果がすべて。成果をあげることによって、我々が真に変わったかどうかを証明したいのだ。
・・・ところで、先日の日記で、ちょっともったいづけて書いた以下のこと。
—–
・・・さて、結果はいかに。
ほとんどの社員が(と、書かざるを得ないのは残念なのだが)、最後の最後まで全力を尽くしてくれた。
おかげで、「残念な結果」となったかどうかが、まだ分からないでいる。
僕が今期が始まるときに決めていた「勝ち」のレベルが3つある。
詳しいことは書けないが、
1.誰もが満足できて幸せになれる勝利
2.通常レベルの勝利
3.最低限の勝利
である。
ちなみに、3より下が「残念な結果」である。
実はいま、「3」にとどまれるか否かが、とても微妙な状態。いわば「写真判定」のような状態なのだ。
すべてのデータを精査し、正確な数字を算出するのに、あと数日かかるかもしれない。なんともジレッタイのだが、「最低限の勝利」の可能性が残っていることは確かだ。
いずれにしろ日記読者の皆さんには、結果が出たらすぐに、「勝ち」か、「負け」かを、この場から報告しますので、ドキドキしながら待っていただけたらと思う。
—–
実は2日間の研修に入る直前に結果が出たので、報告しておくことにしよう。
結果。
「勝ち!」
である。
いやあ、勝てて良かった。ホントに良かった。一年間お世話になったお客様各位、パートナー各位、その他、関係各位にあらためて深く深く感謝である。
とはいえ、最低限の勝利。しかも、辛勝である。
今年度(第15期)こそは、「誰もが満足できて幸せになれる勝利」を目指したいものだ。
明日は、朝から丸一日、第15期のキックオフミーティングである。新体制も発表する。
過酷な研修を終え、心身ともにリフレッシュした体制で、あらたなる船出が始まるのである。
社長対談の観客は若手社員だった日
2010年7月2日 (金曜日)
パフ会計年度第15期が始まった。
午前中は昨夜に引き続き数字のまとめ。売上他、外から入ってくるお金は昨夜の段階で締め切ったのだが、出ていくお金(経費)は、社外からの請求書や社員の(交通費などの)精算がすべて出そろわないと最終確定できない。いつもは10日ころをめどに確定させて集計するのだが、今回は決算なので、社内外に協力してもらい大急ぎでまとめた。といっても、まとめるあげるのは経理の仕事で、僕はその数字の報告を受けただけなのだが……。
数字のことが気になりつつも午後からは外出。第15期最初の対外的な仕事を行うためだ。
第15期の仕事始めは、「社長対談」だった。
取引が今年で6年目を迎える、神田に本社のある某専門商社。ある特定の領域でナンバーワンのシェアを有する超優良企業だ。
その会社(K社といいます)の社長と僕との1対1の公開対談だったのだ。
学生への公開型の「トップ対談」の企画は、パフではよく秋から冬にかけて実施している。
しかし、この夏場の時期に行うのはとても珍しい。僕の記憶では、おそらく創業以来初めてじゃないかな?
しかもメインの観客は、学生ではない。K社の若手社員たちを招いての社長対談だったのだ。
首都圏近郊の勤務地で働く約30名の入社3年未満の若手社員たちに、あらためて自分の会社のトップの人となりや考え方を、間近で見て、聞いてもらおうという企画だったのだ。
いやあ、抜群に面白かった。
K社の社長は僕より7歳先輩。九州の大分県出身ということで、僕と同郷なのだ。
ガキ大将だった子供のころの話から、学生運動に興じていた大学生時代の話は、昭和の匂いがぷんぷんしてきて嬉しくなった。
大学に8年間通った後、K社に入社して3年後。29歳にして熊本の子会社の社長に抜擢され、赤字だった最初の数年間は無給で必死に働いていたという話。その後、本社と統合し、グループ全体の社長に就任し現在に至る話。まったく飾らぬ人柄で、危ない話も結構飛び出した。
後半は若手社員たちからの質問。「ドラえもんは好きですか?」という突拍子もない質問も飛び出し、終始楽しい対談となった。
この対談の模様は、後日、Webで公開されるらしい。一般にも公開されるようであれば、またこの日記でもご紹介することとしよう。
対談を終えて、神田からひと駅のところにある三越前に向かった。パフの会計顧問の事務所があるのだ。
今朝までの数字をもとに、第14期の決算方針を会計士・税理士の方々と話し合った。
ふむふむふむふむふむ。よっしゃ!
紛糾することもなく、あっさりと両者の意見は一致したのだった。
ということで、第15期第一日目は、社長ならではの仕事を、朝から晩まで、みっちりと行った日だったのだ。
さて、明日は、社員全員が参加する全体研修だ。土曜日まで2日間連続で実施する。
そんなわけで会社は明日、臨時休業。全社員が研修会場に缶詰になるのだ。
さあ、どんな研修になるのか。明日と明後日の2日間がとても楽しみなのである。
パフの14期が終了し15期が始まる日
2010年7月1日 (木曜日)
つい先ほど、パフの第14期が終了した。
今朝の日記で僕は、
「泣いても笑っても、あと10数時間。残念な結果に終わらない一日にしたい」 と、書いた。
・・・さて、結果はいかに。
ほとんどの社員が(と、書かざるを得ないのは残念なのだが)、最後の最後まで全力を尽くしてくれた。
おかげで、「残念な結果」となったかどうかが、まだ分からないでいる。
僕が今期が始まるときに決めていた「勝ち」のレベルが3つある。
詳しいことは書けないが、
1.誰もが満足できて幸せになれる勝利
2.通常レベルの勝利
3.最低限の勝利
である。
ちなみに、3より下が「残念な結果」である。
実はいま、「3」にとどまれるか否かが、とても微妙な状態。いわば「写真判定」のような状態なのだ。
すべてのデータを精査し、正確な数字を算出するのに、あと数日かかるかもしれない。なんともジレッタイのだが、「最低限の勝利」の可能性が残っていることは確かだ。
いずれにしろ日記読者の皆さんには、結果が出たらすぐに、「勝ち」か、「負け」かを、この場から報告しますので、ドキドキしながら待っていただけたらと思う。
さあ、明日から休む間もなく、15期のスタートである。週末には全体研修がある。
15期こそは、「誰もが満足できて幸せになれる勝利」を目指していきたい。いや、目指さなければならないのだ。
残念にしない日
2010年6月30日 (水曜日)
サッカーワールドカップは、残念な結果となってしまった。延長戦になっても勝負がつかず、最後のPK戦で惜しくも敗れてしまった。
ホントに惜しかった。
でも負けは負け。悔しがっても始まらない。選手たちはどんなに「惜しかったね。がんばったね」と慰められても諦めきれないだろう。
さて、我がパフも本日が14期の最終日。でも、まだ勝負がついていない。しかも、サッカーとは違って、我々には延長戦がない。明日になれば、あらたな15期が始まってしまうのだ。
泣いても笑っても、あと10数時間。残念な結果に終わらない一日にしたいと思う。
新卒者採用が、若者を騙したり、若者の将来を失望させたりするものであってはならない
2010年6月29日 (火曜日)
きょうの日記のタイトルは、僕が先日、twitterでつぶやいた言葉、そのまんまだ。
きょう夜遅く、残業している社員の隣の席で息抜きをしていた。
社員の席には、某ナビサイトのシステム機能を詳しく解説した冊子が置かれていた。
何気なくパラパラと目を通していた。
へー、こりゃすごいや。隔世の感がある。
僕が15年前に、就職ナビのはしりとなったWebを立ち上げたころと比べると、その機能の充実ぶり、進化ぶりには、目を見張るものがある。恐れ入りました、という感じだ。
便利になったというよりも、効率的になった。いや、功利的になった。いや、ずる賢くなった。いや、狡猾になった。
おっとっと……。これ以上言うと、またあらぬ方面からクレームが来そうなので、このくらいにしておくか(苦笑)。
「昔っから、就職情報業界ってこうだったんですか?」
と、純粋な若手社員が聞いてくるので、
「うん、そうだよ。昔はもっと露骨だったよ」
と、僕が27年前、紙の分厚い就職情報誌を営業していたころを思い浮かべて答えた。
昔の就職情報誌は、キレイに大学のランク(偏差値)別に、本の種類と掲載企業が分かれており、自分はどの企業から求められており、どの企業からは求められていないというのが、はっきりしていた。
ただ、昔はたしかに露骨だったけど、多くの学生はそんなこと分かっていたから、(悔しさはあっても)別に騒ぎもしないし、問題にもならなかった。自分のことを必要としてくれる会社は、(重厚長大の大企業ではないかもしれないが)ちゃんとあるわけで、そこで思う存分頑張ればいいと思っていた。
そんなわけで、人気企業といっても、いまみたいに無駄に多くの学生が殺到したわけでもなかったので、それなりに平和な就職と採用のシステムだったのだ。
ところがいまは、就職情報会社も、(特に有名大手の)企業も、世間が騒ぐのを怖がって、厳選採用やターゲット採用の仕組みを公言しようとしない。
でも、この仕組みを後で知った若者は、どう思うんだろうね。なにより、使う(作る・売る・買う)大人側は、胸が痛まないのかな。
誤解のないように言っておくが、僕はこのような(Webで学生を選別&排除する)仕組みやシステムがすべて悪いと言っているわけではない。ナビは、まだなんだかんだ言って、採用のツールとして欠かせない道具なので、効率よく学生を選別できる機能というのは必要なときもある。
でも、そのことをコソコソとやる必要はないだろうと思うのだ。コソコソとやるから、ずる賢いとか狡猾だとか言われるわけで、堂々とやればいいのだ。
正当な理由や、それなりの根拠があって使っているわけなのだから、罪の意識など感じる必要はない。
隠すから罪なのだ。隠すから、若者が失望するのだ。隠すから、若者は騙されたと思うのだ。
隠すから(学生は騙されてしまうから)、少数の大手企業に、ターゲットではない大量の学生が応募するのだ。
その結果、無残な落とされ方をする学生が量産されるのだ。
挙句の果てには、「自分は社会から必要とされない人間なんだ」と多くの学生が被害妄想に陥り、やる気を失い、社会に羽ばたく前に、その翼を閉じてしまう。
ここに、我々は大いなる罪の意識を感じなければならない。・・・だよね?
もう一回、大きな声で言いましょう。
新卒者採用が、若者を騙したり、若者の将来を失望させたりするものであってはならない とね。
怒涛の一週間を終えた日
2010年6月27日 (日曜日)
ただいま土曜日の深夜26時50分(つまり日曜日の午前3時まえですね)。窓の外では雨音がしている。結構降っているようだな。
いやあ、今週は(特に水曜日以降は)怒涛の毎日だった。分刻みでスケジュールも詰まっていた。おかげでこの「釘さん日記」も、かなりの手抜きを繰り返した(苦笑)。
左足の指を折ってから今週で4週間。実は金曜日までに病院に行って、レントゲン写真を撮ったうえで最終的な検査を受けなければならなかったのだが、時間が確保できずブッチ。
それどころか昨日の金曜日は、大切なアポ(大事なお取引先の社長との面談)の時間に遅刻しそうになったものだから走ってしまい、せっかっく治りかけていた足の指にダメージを与えてしまった。客先でジンジンと痺れてしまい、しばし辛い思いをした(これまた苦笑)。特にその後の二件目の会社での打ち合わせは、大得意先の社長を交えた大真面目な報告会(僕はオブザーバー)。約2時間の会議に臨んだわけだが、途中、足が猛烈に痺れてきてしまったのだった。かなり辛かったな。
一方で、足をジンジンさせながら臨んだ昨夜の情報交換会は、実に楽しかった。
パフに入社するはずが、なぜか寸前のところでリクルートに入社してしまったダイサクが、長崎から出張で東京に出てきた。また5年ほど前、某コンサル会社からリクルートに転職してきて、その直後、パフに飛び込み営業したうえに、パフをリクナビに載せてしまった元HRの営業マン・オゴウくんも勉強会で(現在の赴任地である宮崎から)東京にやってきた。さらには、僕といっしょに神田の街でリクルートブックのドブ板営業を27年前にやっていたムライ氏も、南アフリカから戻って来た。
せっかく皆が東京にいるんだったら、まとめて情報交換やっちゃおう!ということで、有楽町の料理屋に集合した。若手とオヤジとが語り合う会となったわけだが、とても有意義な議論で盛り上がった。最後は、皆で上海に行こう!ということになった。僕は、井上陽水の「なぜか上海」をアカペラで歌いだすし(苦笑)。
明けて、本日土曜日午後の、明治学院大学で行った「社会人デビュー講座」も、とても楽しかった。ロの字型に机を並べて、ちょっとしたゼミ形式で3時間の講義を行った。
3時間の講義というと長い時間だと思われがちだが、ワークや発表を取り入れたこともあり、あっというまに時間が過ぎた。参加してくれた明治学院の4年生たちにとっても有意義な時間だったんじゃないかな。とくに本日の学生は、熱く温かいハートを持った連中で、社会的への問題意識も高く、オヤジの僕としては、なんだかとても嬉しくなった。
講義が終わってまっすぐ帰宅。夜は久々に、家族で外食。月島の焼肉屋に行った。久々に食べる焼肉だったせいもあり、至福の時間を過ごした。考えてみたら僕らが子供のころは、肉を食べられること自体、とても贅沢なことだったのだよな。
さて、明日の日曜日は、できるだけ仕事はせずに(絵本の仕事だけはやらなきゃだな…)、インプットに励もうと思っている。できるだけ動き回らずに、治りかけている(骨折した)足の指も回復させなきゃいかんしね。
ということで、そろそろおやすみなさい。来週はいよいよ月末&期末。よい終わり方ができますように。
日本が勝った朝
2010年6月25日 (金曜日)
いま現在、世の中のブログやTwitterには、多くの日本人の歓喜の言葉が溢れている。僕がTwitterでフォローしている人の数は200人程度なのだが、日本が勝った直後の10分程度で、200以上のTLが流れた。すごいなあ。みんな早起きしてるんだな(貫徹?)。
かくいう僕も、2時間しか寝ていない。普段はJリーグの試合も観ないし、選手の顔と名前も分からないような僕なのだが、それでも睡眠時間を削って今朝のデンマーク戦をずっと観戦していた。ゴールが決まった瞬間と、ホイッスルが鳴り勝利が決まった瞬間、思わず声をあげてしまった。
典型的な「にわかファン」なのだが、やはり嬉しいものは嬉しい。
「勝つ」ということはとても尊い。それまでの、すべての苦しみや辛い気持ちを癒してくれる。また、応援している周囲の人たちをも幸せにしてくれる。勇気を与えてくれる。
「負ける」ということはとても悔しい。恥ずかしいことだ。「負けたとしても精一杯頑張ったんだから良しとしよう」というのは嘘だ。慰めだとしても、それは言い訳に過ぎない。応援してくれた人に失望を与える。
スポーツには勝ち負けが付きものだが、ビジネスの世界でもそうだ。
いや、スポーツやビジネスだけではない。人生には、勝負しなければならない瞬間がたくさんある。しかも、そのほとんどが自分自身との対峙だ。自分の弱い心に克てるかどうかなのだ。
いま、パフの社員たちも期末を迎え、それぞれの目標と戦っている。まさか諦めたものはいないと思うが、どこかで言い訳をしているところがないかどうか、いまいちど自分自身と向き合ってほしい。弱い自分がもしいるのなら、日本代表の選手たちを見習って、いますぐ気持ちを改めてほしい。最後まで逃げてはいけない。仮に周囲に逃げている人間がいたとしても影響されてはいけない。自分自身の問題だ。克己(こっき)である。
勝とうとする人間にはチャンスがたくさん訪れる。味方する人間も現れる。
逃げる人間からはチャンスも逃げていく。人も近付かないものだ。
・・・とまあ、サッカー日本代表チームの素晴らしい勝利に感動しつつも、パフチームの勝負の行方がやはり気になる朝なのでした。