評価会議を行った日
2008年1月18日 (金曜日)
この日記でも何回か触れてきたが、パフは昨年の7月1日(今期スタートの日)を境に、理念/ミッション/ビジョンを再定義し、組織も一新し、人事制度の改革も行った。
その新しい人事制度に基づいた人事評価が始まった。
メンバーは、自分で立てた目標や行動に対する自己評価を、シートに書き込む。そしてそのシートに対し、上司であるグループ長は、コメントと上司評価を書き込む。
この本人と上司の評価が書き込まれたシートをすべて持ち込んで、本日、「評価会議」を行った。
この評価会議の目的は、単純に昇格や昇給を決めればいい、ということではない。主眼は、ひとりひとりの社員の強みや弱みを明らかにし、どのように育成指導していったらよいかを、皆で話し合うことにある。
パフには現在、3人のグループ長がいる。この3人プラス社長である僕。そして、今回の人事制度構築のコンサルを引き受けてくださったマングローブ社の今野社長にオブザーバー(というよりアドバイザー)として加わっていただいた。
午後1時から始まった会議が終了したのは午後5時半。延々4時間半かけて、皆で真剣に討議した。途中休んだのは5分間のアイスクリームタイムと、4分間のトイレタイムだけである。
この会議を通じて、僕は感心を通り越して、感動してしまった。
我がグループ長に対してである。メンバーひとりひとりに対する深い愛情を感じたのだ。
彼らは真剣にメンバーの育成のことを考えている。他のグループ長や周りの意見に左右されず、きちんと自分の軸を持ちながらメンバーの評価をしていた。厳しい目と、温かい目と、公平な目と、おとなの目で、自分のグループのメンバーだけでなく、すべての社員のことを、自分のことのように真剣に考えていたのだ。
まだ30歳にも満たない連中ではあるのだが(ひとりはちょうど30歳だが)、きっとよその会社の名マネージャーと呼ばれる人たちと比べても、(少なくとも意識面においては)負けていないと思う。オブザーバーの今野さんも、会議が終わったあと、感心しきりであった。数多くの会社の評価会議に出席している今野さんからみても、彼らの「目」や「考え方」や「姿勢」には、抜きん出るものがあったという。
最初から、このようなものの見方が出来ていたかというと、決してそうではない。成長したのは、この半年間ほどではないだろうか。いや、この数ヶ月かもしれない。20歳近くも年上の(しかも社長である)僕よりも、高い視点での、冷静でぶれないものの見方をしてくれる。
とても嬉しくなるとともに安心した。彼らが合議して決めたことがらであれば、間違った方向に進むことは絶対無いと確信した。
僕には珍しくちょっと褒めすぎてしまったが、それだけ感心・感動したということだ。この感覚を忘れないうちに、この日記に残そうと思ったわけである。
<追伸>
マングローブの今野社長は、『月刊パフ The Movie』の1月号にもゲスト出演しています。