パフ代表の徒然ブログ「釘さん日記」

 いよいよ、09年度新卒採用シーズンに本格突入である。パフのオリジナルイベントも連日のように開催されているが、企業でも、毎日のように自社セミナー(会社説明会)が開催されている。

 パフの社員たちも、日々、自社のイベントやお客様のセミナーに飛び回っている。1日のなかで複数のイベント・セミナーを掛け持ちすることなど、ざらである。

 そんななか、僕はきょう、とある人事コンサル&アウトソーシング会社H社の自社セミナーに、参加させていただいた。

 H社の社長との 『対談形式のセミナー』 を、パフで企画のお手伝い&コーディネートさせていただいたからだ。

 H社は、日本を代表する大手総合商社のグループ会社である。もともとは、この総合商社がパフのお客様だったのだが、そのご縁でH社の社長であるFさんを4年前にご紹介いただいた。

 H社の社長・Fさんは、この総合商社の人事マンだった(採用の責任者もやっていた)こともあり、人材の採用に関してはプロフェッショナルである。が、どういうわけか(!)、パフのスタンスを気に入っていただき、ずうっとお付き合いいただいている。

 社長対談形式でセミナーを行なうのも、これで3年目となる。何回も聞いているはずの話なのだが、毎回、新鮮な楽しさや驚きがある。

 聞き役の僕が、本気でびっくりしたり笑ったりするので、それが参加している学生にも伝わり、学生も身を乗り出して聞いてくれる。

 それがさらに僕や社長のFさんにも伝わるので、楽しくて、ついつい普段はしないような余計な話にまで脱線する。そのことがさらに 「社長の素(す)がとても身近に伝わってきました!!」 という、学生の感動を呼ぶ。

 まさに、脚本のないLIVEならではの良さ である。

 世の中には、妙に演出に凝った、予定調和型のセミナーがある。わざとらしい驚きや感動を演出したりするものがある(イベント会社やコンサル会社が高い費用をかけて作りこんでいる場合が多い)。

 でも、それじゃあ、その企業の本当の姿は見えてこない。学生に見せなければならないのは、企業の本当の姿なのだ。社長が登場するセミナーであれば、なおさらである。社長の予定調和型の演説を聞いただけでは、その会社の本当の姿は見えてこない。

 予想もしなかった質問への うろたえた回答や、脱線した会話のなかにこそ、本当の姿が隠れている。

 きょうの社長対談では(意図して事業の説明はほとんど行なわなかったのだが)、H社の本当の姿が垣間見られたのではないだろうか。