『かもめ』に載った日
2008年3月4日 (火曜日)
以前の日記にも書いた、リクルートの社内報『かもめ』。
そのなかの 「家族の肖像スペシャル」というコーナーに、僕と僕の兄貴のツーショットが掲載された。
兄貴とふたりだけの写真というのは、僕の記憶によると、僕が中学校を卒業したばかりのとき、自宅の玄関先で撮って以来ではないかな。
兄弟のツーショットが雑誌(というか、兄貴の会社の社内報だけど)に載るというのは、なんとも照れくさい気持ちではあるが、ちょっと嬉しい気もする。
幼少期からずーっと、世話になりっぱなしの兄貴である。こっちが世話をしたということは、ほとんどない。
かもめの編集者は最初、釘崎兄弟を、 「切磋琢磨している兄弟」という熱い系のテーマとして取り上げようと思ったらしいが、まったくといっていいほど、切磋琢磨を感じさせない僕らの話を聞いて、 「兄弟に通じる、人への思い」 という昭和ほのぼの系のテーマに方向転換したとのことだ。
たしかに取材のとき、貧乏だった我が家に、初めてカラーテレビがやってきた感動の大晦日の話をしたりしたのだから、昭和系であることに違いはない。
「家族の肖像スペシャル」。大切にとっておこうと思う。
かもめ編集者のSRさん、いい記事を、どうもありがとうございました!!
二人のトップとの対談だった日
2008年3月3日 (月曜日)
午後五時。パフのお取引先であるA社の人事担当者の方々と、次期社長(3月26日に就任予定)のUさんがお見えになった。
パフのコンテンツである『社長対談』の取材兼イベントを行うためだ。
Uさんは20年前、A社に新卒で入社した。Uさんは入社当時の自分を振り返って、「天狗になっていた生意気なやつだった」と語る。
いまのUさんからは想像もつかない。
そんなUさんを変えたのは、大きな挫折を味わった10年ほど前の失敗経験だった。
「あのときの挫折がなければ、僕は人のことを考えることのできない、どうしようもない奴のままだった」と語るUさんは、あくまで謙虚で真摯だ。
そんなUさんとの対談。あと数週間後に、パフのトップページからリンクされる予定だ。乞うご期待!!
A社のUさんとの対談が終わった直後、R社のMさんがパフを訪ねてくれた。
Mさんは知る人ぞ知るパフの創業を陰で支えた(いや、操った? いや、そそのかした?)人である。
Mさんとの最初の出会いは、いまから25年前。僕が大学3年生、Mさんが大学4年生のときだ。まさかそのときは二人とも、経営者になるなんて夢にも思っていなかった。
Mさんは一年に1回は、パフに遊びに来る。きょうはその一年に1回の日だったのだ。
社内で雑談したあと、近所の行きつけの小料理屋・球磨川で、もろもろを語り合った。25年前、やんちゃなだけだったMさんは、今ではすっかり名経営者だ。Mさんなりの経営哲学や、Mさんの考える(パフの理念でもある)「世界でたったひとり論」を聞かせてもらった。
世の中にはたくさんの会社がある。そして、その会社の数だけ社長がいる。いろんなタイプの社長がいる。社長に個性があるように会社にも個性がある(社長の個性が会社の個性に乗りうつる)。社長の考えひとつで、その会社は変わっていく(可能性をもっている)。会社のすべての最終的な責任は社長が負う。社長はいつもその重圧と戦っている。
そんなことをあらためて実感した、二人の社長との対談の日だった。
雑誌記事が手元に届いた日
2008年3月2日 (日曜日)
『明日(あした)への遺言』という映画を観た。「ながい旅」という大岡昇平のノンフィクション小説が映画化されたものだ。
B級戦犯として起訴された陸軍中将の軍事法廷での姿を淡々と(しかし重大なテーマを伝えるためにしっかりと)映し出した、秀逸な映画だった。
陸軍中将を演じる、藤田まことが、実によかった。
この映画をプロデュースした原正人氏は、現代の日本を 「自己中心の時代の風潮が、人々を蝕み、行政や企業のリーダーさえ、責任や誇りや品格という人間としての美徳を失おうとしています」と述べている。そして、そんな世の中にあって、人間としての責任を、この映画を通じて、「明日の日本を担う若い人々に託したい」と語っている。
映画館には、年配の方々が多かったが、僕も、ぜひ若い人にこそ観てもらいたい映画だと思った。
・・・・・
ところで、ぜんぜん別の話だが、週刊ダイヤモンドの最新号(3月8日号)が手元に届いた。以前の日記でインタビューを受けたことを書いたが、そのときの取材内容が掲載されていた。
ところが見るなり、 「うわっ」と顔を引いてしまった。僕の写真が、ちょっとかわいそうな姿で掲載されているのだ。記事は、インタビューのときに編集者の方にお話した内容が、ほぼそのまま掲載されていたのだが、顔写真は、ちょっとなあ……。
まあ、僕の顔であることには違いないし、取材記事なので、こちらからは文句のいいようがないんだけど。
あんまり積極的に、「今週の週刊ダイヤモンドに、僕、載ってるんですよ♪」と言って回るのは控えることにしよう(苦笑)。
そういえば最近いくつかの雑誌に立て続けに顔写真が載っているのだが、いずれも納得がいっていない。まあ、もともとの顔がよろしくないからでしょ?といわれれば、その通りなのかもしれない……い、いやいや、ちがうちがう。認めるわけにはいかない(汗)。
やはり、いつ取材されてもいいように、プロのカメラマンにお願いして取材用の写真集でも作っておくのがいいのかなあ。
寸劇で面接官研修を行った日
2008年3月1日 (土曜日)
きょうは、取引企業T社の本拠地である宇都宮で、午後から面接官研修を行った。全国各地(すべての都道府県)から面接官を担当する現場の責任者の方々が、50名以上参加していた。
ちょうど一年前にもT社の面接官研修を引き受けた。今年で二年連続だ。
昨年と同じことをやるのも能がない。
そこで今年は、寸劇を交えた講義を行った。よくありがちな面接の場面を、寸劇で再現したのだ。
第一幕は、 『実はダメ学生 vs ダメ面接官の巻』 。第二幕は、 『実は優秀な学生 vs ダメ面接官の巻』である。
「実はダメ学生」というのは、一見明るくて元気だけど、実は何も考えていない中身のない学生。自分にはリーダーシップや、協調性や、コミュニケーション能力があると、堂々と主張する。が、実際にはそれは口だけで、彼の過去の行動には、それを裏付けるものが何もない。
「ダメ面接官」は、そんな彼を見破ることが出来ずに、彼の外見や言葉や第一印象だけに引きずられ、内定を出してしまう。
「実は優秀な学生」は、一見おとなしく自信がなさそうに見えるのだけれど、実際には、粘り強く創意工夫を繰り返しながら、ひとつのことを地道にやり続けており、大きな成果を生み出している学生。
「ダメ面接官」は、そんな彼の隠れた能力を引き出すことができず、不合格にしてしまう。
この「実はダメ学生」と「実は優秀な学生」を演じたのが、なんとT社の人事担当者Wさん。ひとり二役だったのだが、見事に、両方のキャラを的確に掴み、好演してくださった。
「ダメ面接官」を演じたのが、我がパフのヨシカワ。ダメダメぶりが実にリアルで、とても面白く、全国の本当の面接官の皆さんの笑いを取っていた。
正直に白状すると、この研修の話が持ち上がったときは、面倒だなあ…と、思っていた(T社のIさん、ゴメンナサイ!)。
しかし、研修を寸劇形式でやることにしたとたん、俄然やる気が出てきた。特に、自分で脚本を書いているうちに、ノリノリになってきたのだ。
そして研修を終えて、充実感、達成感を味わうこともできた。最初は、難しい顔をしていた受講者の皆さんが、寸劇を始めたとたん前のめりになって、ニコニコかつ真剣に、喰らいついてきてくださっていたのが、ひしひしと感じられたからだ。
今回の研修を引き受けたおかげで、またひとつ、パフのサービスメニューが増えた。しかも得意の寸劇領域で(笑)。
よかったよかった。