すぐ後ろに高見盛がいた日
2008年10月2日 (木曜日)
きょう、午後の新幹線で大阪を経由し、神戸に向かった。明日は一限目から大学で授業なのだ。
いきなり脱線するが、僕は高校でも大学でも、一時間目の授業に出た記憶がない。とくに高校時代は酷かった。だいたい明け方まで下宿の悪友たちと飲んでいて、学校に着くのは二時間目の途中から。しかも二日酔いで目は真っ赤。よく退学にならずに済んだものだ。
そんな僕が、大学で一時間目の授業を受け持つというのも、因果なものだ。あの頃の罪滅ぼしとして、神様が与えてくれた試練だと思い、忠実に尽くそうと思う(苦笑)。
さて、本題。
日記のタイトルの通りである。
新幹線で仕事をしていこうと思い、奮発してコンセントのついているグリーン車に乗り込んだ。
しばらくすると、「ぜぇーぜぇー」という、荒い鼻息とともに、鬢付油(びんづけあぶら)の香りが漂ってくる。
なんだなんだ?と思い、後ろの座席を覗き込むと、なんと見覚えのある顔が。
そう、関取の高見盛が座っているのだ。
でっかい。テレビで見るとそうでもないのだが、至近距離(30センチも離れていなかった)で見ると巨大だ。
高見盛といえば、土俵上の取組の仕切りのときに、吉本の芸人みたいに、顔や胸を「パチンパチンパチン」とやる仕草が可愛いいのと、インタビューの答え方や、動作のひとつひとつがユーモラスで人気が高い。なにより、いつも一生懸命な姿勢がいい。
そんな高見盛のすぐ前の席。「ぜぇー、ぜぇー」という鼻息は、いつしか「ぐぉーぐぉー」といういびきに変わっていったのだが、ずうっとその音と付き合いながら2時間以上を過ごした。
大阪で降りるときにでも握手してもらおうと思っていたら、なんと高見盛は、京都駅で降りていってしまった。
車内に残されたのは、鬢付油の強烈な香りと、思いっきり倒されたままの、シートの背もたれであった(笑)。