パフ代表の徒然ブログ「釘さん日記」

おやじ研修の反省会だった日

2010年1月8日 (金曜日)

午前は、パフの新サービスを報道各社に発表するためのリリース文書の仕上げを行う。発表は休み明けの火曜日(12日)。我ながら世の中に多少のインパクトを与えるサービスになっていくのではないかという自負がある。

こっそり同業最大手の社長に(ホントは最大のライバルになるはずなんだけど)、このリリースを見てもらったら、「これはいける。業務提携したいくらいだ。商売繁盛の前祝いをやろう。おごって」というコメントをもらった。どこまで真面目なコメントか分からないが、少なくとも「おごって」というのは本気のコメントだろうな(笑)。

新聞社からの取材依頼も来ている。やはり火曜日に対応する。水曜日以降、記事として取り扱ってもらえる可能性が大だ。

リリースの内容は、この日記でも火曜日に発表するので、どうぞ皆さんお楽しみに。

午後は、パートナー企業の元常務(昨年末で引退した)からお客様をご紹介いただいた。パフから歩いて10分ちょっとのところにある創業70年の会社。日本の政治、文化、経済に、ある種の影響を与え続けている会社である。取引が始まると嬉しいな。

その後、新潟のパートナー企業、広報しえんの山岸社長と部下のハセガワさんが来社。「東京は春の匂いがしますね」という第一声。さすが雪国新潟の人。何気ないひとことになんだか感動する。

新事業に関する打ち合わせを行った後、一緒に波除神社に初詣。昨年も山岸社長と一緒に行ったので、今年もぜひ!ということで同行することになった。僕は今年3度目なのだが、何度お参りしても、厳粛で清々しい気持ちになる。

そして夜。本日の日記のタイトルにもなっている「おやじ研修の反省会」。

おやじ研修については、昨年の11月21日の日記と、11月22日の日記に、かなり詳しく書いているのだが、この研修に参加したオヤジたち(僕をいれて4人)が再び集合。あの二日間を振り返るということを大義名分にした新年会を行った。

「なーんだよ、単なる飲み会じゃないか」と言うなかれ。オヤジたちは各社の経営幹部。会は硬軟織り交ぜての極めて高いレベルのものだった。

これから独立して新しいことにチャレンジする最年長のオヤジがいるのだが、終盤はこのオヤジに対するアドバイスが中心となった。

実はこのオヤジ、つぶれそうだった創業当初のパフを助けてくれたオヤジなのだ。

僕はもちろん、このオヤジを応援していこうと思っている。パフにとっても、ひとつのビジネスチャンスになるんじゃないかと思っている。(Iさん、オヤジパワーをみせてやりましょう!)

ということで、いろいろあった週末。あすはまた別のオヤジとランチをとりながらの打ち合わせだ。ここが正念場。がんばろう!

きょうは早朝8時から、役者をやることになった。

某社の事業内容を説明するためのビデオを、パフとビデオ制作のパートナーさんとで制作しているのだが、役者さんのギャラを浮かすために、僕にそのお鉢が回って来たのだ。

僕の役は、中央区のとある中小企業の社長。名前はスズキ社長。セリフは短いのだが、本格的な機材をそろえての収録。久々に役者魂が蘇って来た(笑)。

収録は無事終了し、その後、通常業務。きょうは会社の中で考える仕事&書く仕事ばかりなので、僕のPCが置いてあるサーバールームに篭っていたのだが、あまりの狭さで、途中何度も息苦しくなってしまった(苦笑)。

夕方からは来客のオンパレード。

なかなか刺激的な来客だったな。すごい人たちが世の中にはたくさんいる。

そして極めつけは18時からの勉強会。

昨年の12月に知り合ったばかりの、某社の営業企画部長(名前をTさんという)に講師をお願いしているのだが、きょうを含めて3回連続で、コンサル営業の極意を学ぶ。

Tさんは、ピン(単独)の営業マンとしての役割も兼務しているのだが、ひとりで年間3億円の新規の商談を成立させているのだという。事業内容やお客様は、パフが行っている事業と極めて近しい。パフは8人の営業マンをあわせても3億円いくかどうか怪しい状況なのだが、この営業企画部長は、ひとりでそれをやってのけているのだ。

その理由が、きょうの勉強会でわかった。

いろいろあるのだが、Tさんの仕事に対する基本スタンスが、まずもって惚れ惚れするくらい素晴らしい。口だけで立派なことをいう人はたくさんいるのだが、Tさんの場合は本物なのである。

Tさんは弱冠29歳。恐るべき29歳だ。こんな若者がもっともっと増えていけば、世の中は動く。そう思った。

このTさんから、うちのメンバーたちが何をどう学んでくれるか。かなり楽しみである。

人に優しく仕事に厳しくの日

2010年1月6日 (水曜日)

きょうの日記のタイトルは、昨日のキックオフミーティングの最後の決意表明で、僕が発表したひとつのフレーズ。

早速、優しさと厳しさを発揮しなければならないときが来た。

人に優しく仕事に厳しく。

うん、なかなか、素晴らしいフレーズだな。

・・・え?きょうの日記はこんだけ?

そう、こんだけ。

きょうは、年に4回のクオーターごとにおこなっているキックオフミーティングだった。午後1時から夜の8時過ぎまでのまるまる8時間という長時間ミーティング(夜6時からは単なる飲み会なんだけど)。

本日は年の始めの第一回めの全体会議ということもあり、なかなか気合が入った。社員たちの気持ちも、みな同じだったと思う。いつにも増して、前向きな意見や提案がたくさん飛び出した。

やっぱり平時より有事のときのほうが、人間の能力は最大限に発揮されるような気がする。

戦国時代。幕末の動乱から明治にかけての時代。太平洋戦争後の混乱の10数年。

もちろん戦争や動乱を望んでいるわけではないが、世の中の危機が人を熱くし、志を与え、人材を輩出するのだと思う。坂本龍馬は幕末を生きたからこそ、坂本龍馬であったわけだし……。

そう考えると、いまの世の中(…じゃなくて、いまのパフでしたね)、人材が大きく育ち、新しい何かが生まれてきそうで、なんだかワクワクする。

そんなことを予感させる、本日のキックオフミーティングだった。

2010年の仕事始めだった日

2010年1月4日 (月曜日)

本日がパフの公式な仕事始め。ただ、個人的には昨日も朝から夕方まで会社にいたので(しかも昨日は結構な人数の社員たちが出たり入ったりしていたので)、あんまり「さあ仕事始めだ!」という感じでもない。

でも、朝9時には今年初の朝礼を行い、社長年頭メッセージを読み上げ、皆で乾杯をし、築地波除神社に団体参拝に行き、お祓いを受け、お神酒をいただいたことで、一年の始まりということがあらためて実感できた。

参拝から戻った後は、上期決算のための数字の確認や、明日の下期キックオフミーティングのための打ち合わせや、その他新規事業のためのミーティングなどなどで、あっという間に時間が過ぎていく。

本日のトドメは、年賀状のお返事書き。

ビルのポストは、本日から集配が可能になったこともあり、まとめてどっさりと郵便物が届いた。

僕あての年賀状もどっさり。

年賀状をいただけるということはありがたいし、嬉しいことだ。たまにしか会えない方から、肉筆のメッセージでの年賀状をいただいたりすると特に嬉しい。

ただ、僕がお出ししていない方々から肉筆の年賀状を頂戴したりすると、嬉しい半面、心苦しい。

ああ、なんて不義理な奴なんだと、ちょっとした自己嫌悪に陥る。そして、ああ早いとこお返事出さなきゃ…と、心理的な圧力を感じてしまう。

ということで夜になり、年賀状のお返事作戦を開始した。

が、PCやワードに振り回され、いっこうに宛名の印刷がうまくいかない。

結局、年賀状とリストを家に持ち帰り、たったいま家のPCとプリンタで悪戦苦闘の末、宛て名の印刷が終了したところである。

なんとすでに時計は25時半を回っている。初日にしては、ずいぶんと長い時間をPCと向き合ってしまった。

さーて。明日は午後からまるまる全体会議(下期キックオフミーティング)だ。

下期は、なんとかスタートダッシュを計って、パフの健在ぶりを内外に誇示したいものだ。

ずっと楽しみにしていたNHK大河ドラマ「龍馬伝」が、ついに始まった。

きっと今夜は、たくさんの人が龍馬のことをブログに書くんだろうな。

ところで、多くの龍馬ファンが抱いている龍馬像は、司馬遼太郎のかの有名な小説「竜馬がゆく」の主人公である“坂本竜馬”(“龍馬”ではない)が、そのベースになっている。僕もそのひとりだ。

しかし、今回の「龍馬伝」には原作が存在せず、脚本家の福田靖氏がオリジナルで書きおろしていくのだという。いままでの“竜馬”には囚われない、新しい“龍馬”を描いていくのだという。普通の青年だった龍馬が、どのような過程を経て、我々が知っている器量の大きな“坂本龍馬”に成長していったかを描くのだという。

このことを聞いただけでも期待が膨らむではないか。

福田靖氏は、「期待を裏切らずに、予想を裏切りたい」と言っているそうだ。さすが、売れっ子脚本家(ちなみに、「HERO」や「海猿」や「ガリレオ」も氏の脚本だ)。

この福田靖氏のプロフィール。Wikipediaで見てみると「1962年生まれ。明治学院大学中退」と書いてあったのだが、ここに書いてあることが正しいとするならば(そして福田氏の大学入学が現役だとすれば)、僕が大学2年生のときに後輩として入学してきたことになる。ますます親近感がわいてきた。

さて、肝心の第一回放送。じっくりと観た。総合とBS2で、2度観た。

うん。期待を裏切っていない。脚本もさることながら、映像が素晴らしい。いままでの大河ドラマにはなかったリアルで躍動的な映像とカメラワークだ。演出(監督)は、「ハゲタカ」や「白洲次郎」の大友啓史氏だというから納得である。それと音楽も素晴らしい。音楽は、「ALWAYS三丁目の夕日」の佐藤直紀氏だというから、これも納得である。

龍馬を演じる福山雅治。今後の龍馬の成長とともに、きっと成長していくのだろう。初回はいい意味で期待を裏切っていない。

そして、龍馬の語り部であり、岩崎弥太郎を演じる香川照之。これにはもう脱帽である。「坂の上の雲」での正岡子規の演技でも感動したが、この岩崎弥太郎役は、さらにすごい。そもそも岩崎弥太郎に龍馬を語らせるというドラマ設定を考えついた人(誰だか知らないが)、大殊勲ではないだろうか。

「龍馬伝」第一回放送での、今後の龍馬成長を想像させる名セリフを二つ選んでみた。

母上が教えてくれたがじゃ…。憎しみからは何も生まれん

どういて(どうして)目糞は目尻じゃのうて目頭から出るがじゃ?

だな。

いやあ、これから毎週日曜日が来るのが楽しみだ。子供のときに待ち遠しかった「巨人の星」の放送日と、「少年マガジン」の発売日と同じくらいの楽しみだ。

これで週末の日記ネタも、12月まで安泰である。

さらに器を考えた日

2010年1月2日 (土曜日)

先日の日記でも書いた福田和也氏の『人間の器量』。本日あらためてすべてを読んだ。

そのなかの一節(終章より)。

結局、気にかける人、心を配る人の量が、その人の器量なのだと思います。自分の事しか考えられない人は、いくら権力があり、富があっても器はないに等しい。死を前にして最後の最後まで未練にすがりつかなければならない。

まったく同感。

きょうは会社の組織体制を、ああでもない、こうでもないと考えていたこともあり、実に心に染みた一冊であった。

でもこの本を読みながら、器がないに等しい人間のことを頭に浮かべ嘆いている自分が、ちょっと悲しくなった。

本当に器の大きな人間は、他人の器の大小に、一喜一憂などしないんだろうになあ……。