パフ代表の徒然ブログ「釘さん日記」

パフでは創業当初から学生向けにメルマガを発行している。

定期発行し始めたのは1998年の年末くらいからだったと記憶している。

以降、2004年くらいまでは僕が執筆していた。

発行当初から、一人ひとりの学生がすぐ目の前にいることをイメージしながら書いていた。自分で言うのもなんだが、他の就職情報会社が発行するメルマガとは違い、人間らしい「顔の見える」メルマガだったと自負している。

学生のドタキャンなどの無礼な行為に対して、激しく叱り飛ばしたこともあった。連動している掲示板が紛糾して1日に数千件のアクセスを数えたこともあった。

プロ野球オールスター戦のファン投票で、それまで3位だった(脳腫瘍を患っていた)某選手をメルマガで宣伝したことにより(そのことだけが原因ではないと思うが)1位に押し上げて、プロ野球人生最後の花道を飾って差し上げたこともあった。

求人情報が少なくなってネタに窮したときに始めた「パフの創業物語」「パフの自転車操業物語」の連載コラムは、予想外の反響をいただき、いまでもそのバックナンバーは読み継がれている。

そんな好評を博したメルマガだったが、「毎週執筆」というのは相当な重労働で、寄る年波に勝てなかった僕は執筆を他の社員に譲ることにした。

しばらくは、ちょっと無機質になってしまったメルマガを眺めながら、うーん…と、複雑な心境に陥ったものだが、その状況を一変させたのが、当時入社3年目のタシロだった。

タシロは、2007年からメルマガ編集長となって以来、毎週毎週、学生に対して愛のこもった文章を送り続けた。

学生と同じ目の高さで、学生の気持ちを十分に理解し、ユーモアもほどよく交じった文章。学生のみならず社会人たちの胸にも響いていた。

僕は、ただただ「すごい」と感心しまくりだった。僕が書いていたころのメルマガのクオリティを遥かに上回っていた。

そのタシロのメルマガの最終回が一昨日発行された(タシロは今後、リニューアルされる「職学校Web」というパフの学生向けサイトの編集長を務めることになっている)。

最終回のタシロメルマガ ⇒ http://puff.weblogs.jp/message04/2010/10/vol54.html

この最終回のメルマガへの反響がすごかった。

学生からの反響もすごかったのだが、社会人からのコメントが熱かった。そのなかでも、パフの創業時からのパートナー(キャリアコンサルタント)のポンタさん(本田勝裕さん)が寄せてくれたコメントには心打たれた。

そのポンタさんから寄せられたコメントを、以下コピペしておこうと思う。それにしても、こんなに熱いコメントをたくさんもらえるタシロは幸せもんだよなあ…。

なんにしてもタシロ、長い間お疲れさまでした。これからも、さらにガンバレ!

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 田代君、ほんまにお疲れ様。
書いている時の君を見たことがあるけれど、苦しそうに、そして楽しそうに書いてた。まっすぐキーボードや画面に向かいながら。

さてアリはなぜ働くのだろうか。
「生きるため」やろね。

でも僕らはアリではない。

「生きるだけ」ではないね~。

「楽しく生きるため」「自分らしく生きるため」「誰かを守るために生きるため」……。

つまり「なぜ働くのか」という問いに、
「生きるため」ではなく、
「○○○生きるため」という○○○があるだろうね。
就職活動は、その哲学の道。
未知の自分の将来をつくるために、○○○を探し考え、行動を通じて学んだり、思い出したり、発見する哲学の道。

なー田代君、君はなんのために働いているのかな?
なぜそんなに苦しい顔して、なぜそんなに楽しい顔して働いているのかな?

そしてこれを読むすべての田代ファンに問う。
君はなぜ働くのかな?
すぐに出せる答えなんて求めてないよ。
それは、これからぼちぼち発見していくもんやから。

僕の場合シンプル。
生を苦しんでるだけじゃなくて、生を楽しんでいたいから。
苦しいけど楽しめる場として、仕事は最適なんやから。

ほな、ぼちぼち僕も講演に向かおう。
そこにある苦しみと楽しさを満喫しにいくわ~。

なんせ家にいては気づけないトコロなんやから。

田代君、おつかれさま。
田代君、ありがとう。
読者諸君、ぼちぼちいこか~♪

ポンタより。

早寝早起きが続いている日

2010年10月13日 (水曜日)

先週の日記で「運」の話を書いた。社会人向けメルマガのコラムでも「運」の話を書いた。運をよくするための習慣作りは、いま自分のなかで密かなマイブームなのである。

運をよくするための5つの習慣がある(らしい)。

1.早寝早起きをすること

2.便所掃除をすること(下っ端仕事をすること)

3.テレビをみないこと

4.朝日を浴びること

5.ウォーキングをすること

便所掃除はそのうちチャレンジしようと思っているが、テレビはやめるわけにはいかない。とくに龍馬伝があるうちは不可能だ。

そこで僕は、1(早寝早起き)、4(朝日を浴びる)、5(ウォーキング)を実践することにしている。早寝早起きすることでワンセットでできることばかりである。

日曜日から開始し、本日で4日め。雨が降っても傘をさして歩いている。

夜は遅くとも12時までに床に着くようにしている。そして朝は5時に起きている。

顔を洗ってひげを剃って、準備体操をしたうえで外へ。40分程度歩く。歩いている途中、日の出の時刻(いま東京は5時45分くらい)になるので朝日が登る方向(高層マンションの谷間)を見るようにしている。実際に朝日を見ることが出来たのはまだ1回だが、雨の日でも雲の向こう側には朝日はいるわけなので、それでOKなのだ。

まだ習慣にはなっていないけど、ストイックに毎日続けようとしないことが、逆に習慣にするコツなのだという。

三日坊主で構わないのだそうだ。

真面目に完ぺきを目指すと、続かなくなってしまう。やれないときはやれなくても構わない。気楽に取り組んでいれば、そのうち習慣になるだろうという、とてもゆるい気持ちで取り組むのがコツなのだという。これを聞いて、ナマケモノの僕はとても安心しているのだ。

でもやっぱり、早寝早起きというのは、なかな気持ちのいいものだ。案外、長く続くような気がしている。これで深酒は当面禁止だな。

「一括採用が悪い」は本当か?

2010年10月11日 (月曜日)

先週末8日(金)、【「一括採用が悪い」は本当か?】というタイトルの激論会を催した。

企業の人事担当者、大学の就職指導担当職員、就職・採用ビジネス関係者、マスコミから総勢20名が参加した。

きっかけは8月上旬に学者先生がtwitterで展開した「新卒一括採用批判」。

もちろんそれ以前からマスコミや一部識者(と言われている人)からも、「新卒一括採用」に対する批判はくすぶっていた。それが昨今の学生の就職率の急激な落ち込みによって一気に火を噴いた格好だ。

現場を知らないマスコミや学者先生たちは、「新卒一括採用」をなくすことで多くの問題は解決するといわんばかりの勢いで世論を操作しようとしている。

これまた現場を知らない政治家や官僚たちは、マスコミや学者先生たちに操作された世論に迎合するような実効性に乏しい(根本的な問題解決とはほど遠い)施策や意味のない予算を組み立てようとしている。

こりゃアカンなあ…ということで、現場にいる我々が集まって、「学者先生やマスコミで言われていることがホントにそうなのか?」「問題の本質はなんなのか?」「解決するためにはどうすればいい?」「自分たちは当事者として何から始める?」といった議論を行おうということになったのだ。

幹事役は、僕とHRプロの寺澤社長とで引き受けた。

夕方6時から、東京丸の内(新丸ビル内)の会議室を借り切って行った会議。

いやあ、熱かったな。

それぞれの立場から、とても有意義で建設的な意見が交わされた。

「なるほど」と思わせる、現場ならではの意見やアイディアがたくさんでてきた。

置かれた立場や状況によって意見の細かいところは違っているものの、全員に共通しているのは、「若者の将来と日本の将来を本気で考えている」ということ。他人の批判や非難だけをやって仕事をしている気になっている連中とは違い、「当事者意識にあふれている」ということ。

詳細(議事録など)はまた別の機会に発表したいと思うが、まずは当日の模様を(掲載OKをいただいた方々の写真を中心に)以下、載せておこう。あと、アジェンダも参考のために載せておく。

「次回は泊まり込みの合宿でやりましょう!」という声も出ている。大学、企業、就職関連事業者、マスコミ。それぞれ立場は違うが、目ざすところは同じなのだ。目先の損得を抜きにしての志の高い会議。もっともっと広げていきたいな。

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 一括採用が悪い」は本当か? アジェンダ(当日の配布資料より)
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●激論会の目的

 新卒者の就職・採用に密接に関わっている(しかしながら様々な立場の)
 現場の皆さまから、これからの新卒採用を、どのようなカタチに改革して
 いくべきかの討議を行い、我々が明日からできる建設的な取り組み施策を
 議論する。
 ※「新卒一括採用」の是非については、この議論のきっかけとする。

●議事

①開催にあたって(どうして開催されることになったのか?) ~パフ釘崎より~

②出席者自己紹介
 簡単なプロフィールと、本日の会議にかける意気込みをひとこと(30秒を目安に)

③最近の新卒採用(若者の雇用)に関しての動向。
 批判や提言や話題の整理 ~HRプロ寺澤社長より~

④ワーク
 付箋をひとり2枚用意しました。

   1:「新卒一括定期採用」をどのようにしたいかを記述。
     A このままでよい:その理由
     B 改善すべき  :どのように改善すればいいと思うか。

   2:そもそも「日本の新卒採用(就職)システム」において、
     ① 変えなければならないと思っていること
     ② 自分が当事者となって取り組めること

 をまとめていただきます。約10分。

 ひとりひとり、その内容についてまとめていただき、模造紙に貼って
 いただきます。近しい意見が前に出た場合には、その意見の付箋に並
 べるようにして貼り付けてください。

以降、付箋を活用しながら議論を展開します。

⑤まとめ
 本日の感想や明日からの決意表明を、お願いします。15分。

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※以下は当日の会議の風景です。

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以下は番外編。HRプロの寺澤社長との幹事会打ち上げ(場所はスナックのろ)でのワンシーンです(笑)。

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間が空いてしまった上海日記。忘れないうちに、そろそろ締めくくりの日記を書くことにしよう。

上海3日目。

この日は、リクルートの中国現地法人にお邪魔させていただくことになっていた。

リクルートが、アジアでどのような事業を、どのようなメンバーで、どのような空気で行っているのか。ぜひこの目で確かめてみたいと思ったのだ。

リクルートの中国現地法人と書いたが、正確にはリクルートエージェントと、中国・アジア方面の人材ビジネス会社グッドジョブクリエーションズが経営統合してできた人材紹介会社、「RGF HR AGENT(上海艾杰飞人力資源有限公司)」というのが、正式な社名である(以降、RGFと記します)。

事前に訪問の約束をとりつけていたこともあり、我々のことをRGFの上海事業の責任者の方(岡部さんとおっしゃいます)は、快く迎えてくださった。

30分ほどはお茶を飲みながら中国事業に関するあれこれのお話し。その後、執務室のなかをぐるっと見学させてもらった。日本のリクルートと同じようなレイアウト、垂れ幕、棒グラフ、張り紙で、「ここってホントに上海なの?」と思わせるような雰囲気だった。

写真撮影もOKをいただいたので、以下その雰囲気をみてもらおう。

上海リクルート受付 
上海リクルート(RGF) 
上海リクルートのムライ 

総経理の舘さんという方も出てきてくださった。僕のことをご存じだったようで、「あ、そういえばサクラギがいますよ」と会議室に案内してくれた。

サクラギ?ひょっとして、あのサクラギ?

でもなぜあのサクラギが上海に?そしてなぜ総経理がサクラギのことを僕に?

と瞬時にさまざまな疑問が頭の中にかけめぐったが、半信半疑で会議室を覗いたところ、あらビックリ。

まさにサクラギだった。

サクラギというのは、丸10年前、パフでインターンシップという名の「タダ働きアルバイト」を行っていた奴なのだ。長期のインターンではなく、「キミは就職できるか」というイベントのスタッフとパネルディスカッションのパネラーとして採用した、早稲田大学に通う当時の大学4年生だった。大事なイベント当日に二日酔いで遅刻してやってくるというとんでもない奴で、「テメー、この野郎!」と蹴飛ばした記憶がある。その後、関西の某アパレル会社を経てリクルートエージェントで働いていることは知っていたが、まさか上海にいたとは。

会議を中断して、サクラギが僕のところにやってきた。

「サクラギ、なんでお前がこんなところにいるんだよ!」

「クギサキさんのほうこそ、なんでここにいるんですか?」

と、感動の再会というよりも、驚きの再会があったわけだ。

そしてもうひとりビックリの人物がいた。実名を出すとひょっとしたら問題があるかもしれないのでイニシャルにするが、やはり僕とは10年以上の付き合いのあるTTさんが、同じ会議室でサクラギといっしょに会議をやっていたのである。

「え! 釘さん? なんでここにおるん?」

「Tさんこそ!」

お互いがお互いにビックリだったのである。

TTさんとは2か月前に会ったばかりなのであるが、上海のことは何も言ってなかった。聞くところによると、RGFがこれから行おうとしている新規ビジネスのアドバイザーとして数週間、上海にいるのだという。そしてサクラギは、その新規ビジネスのリーダーなのだという。

そうそう、もっといえば、サクラギが学生時代関わっていた10年前のパフのイベントで司会を務めていたのがTTさんだった。これもスゴイ縁だな。

 

そんなスゴイ縁を感じながらRGFを後にした僕らが向かったのは、地上101階、高さ492メートルという、アジアナンバーワンの超高層ビル、森ビルだ。

この森ビルの86階にある高級ホテルのラウンジで、上海の街を見下ろしながらしばし休憩していた。飲んだスパークリングワインが最高に美味かったな。

上海森ビルぜいたく 

上海森ビル 

そうそう、twitterで、「森ビルの86階でリッチにひと休み。高層ビルを見下ろしています。」とつぶやいたら、そのあとすぐに、歌手の広瀬香美さんから、「そんなことしてないで中国にがつんと言ってきてくださいよ」というお叱りのコメントをつぶやき返されてしまった(笑)。

 

その後、上海でいちばん大きな書店に行く。

びっくりしたのは客が床に座り込んで熱心に読書をしていること。とくに学術書のコーナーは溢れんばかりの若者たちが難しい本を読みふけっている。皆、何時間も居座って読書(勉強)しているのだ。店員はそれを注意することもない。若者にとって本屋は図書館みたいなものなんだな。

上海の座り読み 

そしてしばし、上海の街を散策。

街にあふれる上海市民の活気とは裏腹に、貧しい市民の姿も見た。いまにも崩れ落ちそうな長屋に住む老人たちの姿が印象的だった。

商店街では豫園(よえん)が楽しかった。東京でいうと浅草のような雰囲気のところだ。観光客で溢れかえっていた。

ここで僕らは小龍包で有名な南翔饅頭店に並ぶことにした。

上海南翔饅頭店 

すごい行列だった。50メートルは続いていただろう。でも行列には、おごうさんとダイサクが並んでくれたので、僕はその間、色んなところをウロチョロすることが出来たのだが^^。

小龍包を調理しているところを覗いたのだが活気があったなあ。若い人たちが数十人、一生懸命働いている。見ていて飽きなかった。

上海小ろんぽう 

 

さあ、そして夜だ。

せっかくなので足裏マッサージをしてから夜の街に繰り出そうということになった。足裏だけではもったいないので全身マッサージに急きょ切り替え。いやー、実に気持ち良かった。

マッサージ後、向かったのは上海蟹で有名な店。美味しくて安くて日本語の分かる従業員もいて、ということで、日本人には大人気の店らしい。

RGFのサクラギも呼ぶことにした。僕のおごりだということで、遠慮のないサクラギはもちろん参戦。しばし皆で舌鼓を打った。

上海ガニ 

いい気分になった僕らは当然もう一軒。

やはりお姉さま方がいらっしゃるお店に行かないわけにはいかない。現地で働いているサクラギの意見も聞きながら、お店を選んだ。

行ったお店が、30年くらい昔の新宿の大衆クラブを彷彿とさせるような店だった。店の中央にカラオケのステージがある。

お姉さま方はカタコトの日本語も通じ(日本のサラリーマンがターゲットの店なのだ)、なかなか楽しいひとときだった。いちばんハシャイでいたのがサクラギだったのが、どうも腑に落ちないが(苦笑)。

上海櫻木 
上海の櫻木とダイサクのカラオケ 

僕はといえば、「シャチョさん、シャチョさん、もう一杯、もう一杯、ボトルもう一本、もう一本」とか言われながら、意識不明に陥ってしまったのだった(汗)。

最後に皆で、「サライ」を大合唱したらしいのだが、僕の記憶にはまったくない。ダイサクは、お姉さんたちとサクラギに連れられて、もう一軒行ったらしい。そして、お姉さん同士のたいへんなバトルがあったらしい。中国人の女性同士の喧嘩というのは、相当に迫力があったらしい。見たかった気がする。

オゴウさんは意識不明の僕をホテルの部屋までちゃんと送り届けてくれた。もしオゴウさんがいなければ僕は、どうなっていたことやら(汗)。

 

そして翌朝。いよいよ上海から福岡に戻るときがやってきた。

しかし、僕もダイサクも、ひどい二日酔い。

かろうじてしっかりしていたオゴウさんに叩き起こされたのが、送迎バスの出発時間の30分前。

僕らは慌てて身支度を整えて、バスに飛び乗った。迎えに来ていた添乗員(たぶん上海の学生)は、酒臭い僕らを見て(しかも約束の集合時間を10分ほど遅刻してしまったので)、ずいぶんイライラしていたようだ(反省)。

 

なにはともあれ、勉強になった上海3泊4日の旅だった。

上海で必要なことは「勇気」。

道路でも、横断歩道でも、万博会場でも、ビジネスでも、飲み屋でも、つくづく「勇気」が必要だということが分かった。

尖閣諸島問題で日中関係が微妙な時期(船長が釈放されたのが僕らが上海万博に出かけた日)だったのだが、広瀬香美さんにtwitterで怒られたくらいで、ほかには何の影響もなかった。

それにしても、いろんな意味で活気のある街だ。そして大きな将来性と可能性を秘めた街だ。日本からも極めて近い。国内の移動と時間的にはほとんど同じである。知り合いもできた。サクラギもいる。今後も「勇気」をもらいたいときには、上海を訪問することにしよう。

そして最後に、上海珍道中の仲間である、オゴウさんとダイサク、ホントにお疲れさまでした。反省会は、中国からの観光客で連日あふれている築地でやることにしよう!

 

きょうは朝一番で、丸の内にある経済同友会の事務所にうかがった。経済同友会の教育問題委員会に、「職サークル」のことを説明させていただいたのだ。経済同友会に入会しておられる日本のリーディングカンパニーの経営者の方々に、社会的責任をもつ良識ある大人の一人として、「職サークル」への個人協賛をお願いしたいと思っている。本日はそのための最初の第一歩。これからも粘り強くアプローチし続けよう。

そういえば一年半ほど前、僕はこの「釘さん日記」に経済同友会のことを書いている。経済同友会の教育問題委員会(当時は僕が支援していたNPOの理事でもあった小林いずみさんが委員長だった)の提言についてである。いま読んでも(いや、いまだから)読み応えのある提言の内容だ。備忘のために再掲載しておこう。

    「経済同友会の提言にしびれた日」(2009年2月3日)

 

その後、東京国際フォーラムの地下にあるイタリアンレストランへ。

関西の某大学の就職担当の先生と、有楽町の某協賛企業の採用担当課長と、ランチミーティングを行うためだ。

実に面白い組み合わせののランチ。一昨日、急に決まった(僕が無理やりセッティングしたのだが)。

とても楽しいひとときだったな。

 

その後、青山のポーターズさんへ。

月にいちどの「ふるさと就職応援ネットワーク」(Fネット)の代表者会議だ。

本日はスペシャルゲストが2組いらっしゃっていたのだが、そのゲストの話が秀逸…というか、感銘を通り越して感動させられた。

約1時間のミニ講演だったのだが、聴いている最中、楽しくて楽しくて、嬉しくて嬉しくてしょうがなかった。そして大いに勇気づけられた。たくさんのことを学ばせていただいた。学生にも、うちの社員にもすぐに教えてあげたい。そしてすぐに実践させてあげたい。

どんな内容かというのは、あす配信の社会人向けコラムで明らかにすることにしよう。もったいぶるわけではないが、日記に書くのはそれからにしておこう。

僕は以前より、「自分はなんて運のいい奴なんだろう」と思うことが多かったのだが、本日それが確信となった。僕は誰が何と言おうと、運のいい奴なのだ。間違いない。

ああ、よかった。きょう一日に感謝!!

 <追伸>

ささかみコンサートのホームページが、ほぼ出来上がったのだ。あとは写真が入れば出来上がり。

http://www2.gol.com/users/akku/sasakami/liveinfo.html

ARAKIさん、ありがとうね♪

こんなホームページを作ってもらえるなんて、やっぱり自分は運がいい。

っていうか、コンサートをやると決めた時点で相当にお幸せな奴なのだが…(苦笑)。

 

カッコイイおとなたち

2010年10月7日 (木曜日)

朝7時半より「政策意見交換会」という会合に参加した。定期的に行われている会合らしいのだが、僕は初めて参加させてもらった。政治家をゲストとして招いて、まさにそのときどきの政策に関して意見交換するというもの。

昨日は、前法務副大臣で先日の組閣時に内閣総理大臣補佐官に任命された加藤公一氏がゲストだった。

実は僕は、加藤さんとは11年ほど前に一緒に食事をしたことがある。そのとき加藤さんはまだ、政治家を志してリクルートを辞めたばかりのころ。共通の知人が何人かいて一緒に飲もうということになったのだが、当時はまだ選挙に出られるかどうかもわからず、収入もほとんどなく、たいへんだった時期だ。

しかしその後、あれよあれよという間に出世し、昨年の政権交代では副大臣に就任し、今回はなんと総理大臣の直属の部下という役職だ。

昨日の話の内容は詳しくは書かないが、久しぶりにお会いして、そして見違えるように立派になって、(昔から二枚目でカッコよかったのだが)質実ともにさらにカッコよくなっていて、なんだかとても嬉しくなってしまった。「若者の雇用問題に関するご意見、ぜひお待ちしています」ということだったので、今後もいろんな接点を持たせていただきたいと思う。

 

その後、港区の大学に移動し、学生向けのパネルディスカッションのコーディネーターを行う。90分×2回のダブルヘッダーだった。1回目は金融業界(銀行、信託、証券など)で働く4社・4人の現場社員たち。2回目は空輸・ホテル・鉄道・旅行で働く4社・4人の現場社員たち。

いやー、みんなカッコよかったな。なんたって皆さん、自分自身の仕事に誇りを持ってらっしゃる。学生は2回あわせると500~600名ほどが参加していた。これから自分の進路を考える上で、かなりの参考になったのではないかな。

 

大学のパネルディスカッションが終わるともう夜。実はもうひとつビッグイベントが昨日は用意されていた。

ライフネット生命の出口社長の講演会である。

出口さんは生命保険業界に風穴をあけるべく同社を創業した。知る人ぞ知る業界の大物である。もう62歳なのであるが、考え方や行動力は、まだまだ若者に負けていない。

実はこの講演会を企画したのは、パフのヨシカワ。参加者はパフの若手社員たちとパートナー企業であるガイアックス社の若手社員だけという贅沢な講演会だった。なぜこのような会が実現したかと言うと、これも10年前のとある出会いにまで遡る(説明すると長くなるのでまた今度)。

「日本の競争力」と題して、実に興味深い話を聞かせていただいた。日本の大企業の採用姿勢についても一刀両断にしていた。いやー、スカッとさわやかだったな。

 

ということで、昨日は朝から晩まで、カッコイイおとなたちの話を間近で聞きまくった一日だった。自分もカッコイイと思われるオヤジになるよう、もっと精進しなきゃだな。

といった話を、昨夜はこの業界で長く働いてきた同志たち(僕を入れて)3人と語り合っていた。

リクルート社が就職情報ビジネスを確立して以来、長らく続いてきたこの業界のビジネスモデルも、そろそろ終焉を迎えようとしている。旧来型の多くの会社は、姿・カタチを変えていくであろう。

では、今後どのようなビジネスを行う会社が存続しうるのか。

当面は二通りの会社が生き残るのだと思う。

ひとつは、徹底的にずる賢いスタンスで、悪どいこと(法律スレスレのこと)であっても、なんの臆面もなく正義面してやり通す会社。

もうひとつは、青臭いまでに、真の社会正義を貫く会社。

しばらくは、前者の会社が権勢をふるう時代が訪れるであろう。大義名分をオモテでは振りかざしながら、裏では姑息なことを平気でやってのける。そんな図々しさや逞しさを持った会社である。揺籃期には必要悪であり、仕方のないことかもしれない。

でも最終的に生き残るのは後者の会社である。いや、そうであってほしいし、そうあらねばならない。

そんな会社にパフはなりたいなあ…という話をしていたのである。

さて、本日はこれから、政権を担うとある人物との意見交換会に誘われて出席してくる。朝7時半からの早朝勉強会である。さすが政治家は朝が早い。

時の政権を担う政治家が、若者の雇用にどのような意見を持ち、どのような施策をつくろうとしているのか、じっくり確認してこようと思う。

そのあとは、すぐに某大学で夕方まで大事なお仕事。そしてその後すぐに、某大業界をひっくり返そうとしている某大人物の講演会に参加する。

ということで、残念ながら本日も上海日記はお休みです。また週末になっちゃうかなあ……。

では、行って来ます!!