パフ代表の徒然ブログ「釘さん日記」

先週の金曜日のことだが、いまから13年前(1999年)、創業2年目のパフでインターンとして働いていた二人の(当時の)学生と新年会をやろうということになった。

ひとりは大学卒業後、証券会社に入社し、いまでは営業の管理職として活躍(苦労?)している。

もうひとりは大学卒業後、大手人材派遣会社に入社し、拠点長まで務めたのち、いまはハローワークの職員に転じている。

二人ともすでに30代半ばである。

が、僕にとっては、いつまでも若者ならぬバカ者学生。毎日のようにブチ切れながら鉄拳制裁していた13年前のあのころを懐かしく思い出す。

まあ、雇っていたパフ(当時は僕一人)側も、相当に酷かった。なにせ、交通費以外は無給なのだ。

インターンシップとは名ばかりで、その実、徹底的などぶ板営業。しかも、成果があがったら海外旅行くらい軽く行けそうなニンジンをぶらさげていた(もちろん海外はおろか熱海にも行けなかった)。完全なブラックベンチャーだった(苦笑)。

にもかかわらず、僕はやましい思いなんかこれっぽっちもなく、来る日も来る日も、彼らを思い切り叱り飛ばしていたのだから、ある意味たいしたものだ。そんな理不尽な仕事を続けていた彼らも、それ以上にたいしたものだ。

そんな彼らだったのだが、不思議なもので、いまだにずっと付き合っている。年に1~2回は、飲みにいったりもする。

しかし、金曜日の新年会では異変が起きた。

いままでの飲み会では(昔タダ働きさせていたという負い目もあり)もっぱら僕がご馳走していたのだが、金曜日の新年会では、彼らが僕にご馳走してくれたのだ。しかも帰りのタクシー代まで払ってくれた。

いやー、たまらなく嬉しかった。

ただ数千円を奢ってもらっただけといえばそれまでなのだが、それがたまらなく嬉しかったのだ。

僕にとっては、会社を創って最初に苦楽を共にした教え子のようなものだ。

その彼らが立派な大人になってくれたような気がして。いや、事実、もうとっくの昔に立派な大人なのだが、それが酒をご馳走になることで、あらためて証明されたようで。

自分の子供が、ちゃんとした大人に成長する。ただそれだけのことなのだが、それが嬉しい。

実は昨日は、本当の子供(いや他に隠し子がいるわけではないですよ)が、成人式を迎えたのだが、やはり想像した以上に嬉しいものだったし…(実の子からは、まだ酒はご馳走になっていないが、あと数年後の楽しみにとっておこう)。

こんなこと(って酒をご馳走になることね)で喜んでしまう僕は、やはり年をとったということだろうか。

いや、こういうことで喜べる年の取り方なら幸せなことである。もっともっと喜ぶべく、いろんな連中から酒をご馳走になりたいものだな(笑)。

さて、では連休明けの本日。もう正月気分ともおさらばだね。

では夜が明けたら、行ってきます!