寸劇「流星」のあらすじを公開しよう!
2012年6月29日 (金曜日)
きょうは日記を書かないつもりでいたが、(ネコティさんを始めとする読者の皆さんが気にしていることもあり)7月5日に上演する寸劇脚本の仕上がり状況を載せておこう。
昨日、やはりなんだかんだが(本日が期末なもので…)あって、結局脚本を書きはじめることが出来たのが夜の9時過ぎ。
頭の中に構想はあったのだが、いざ書きはじめると筆が(キーボードが)進まない。何度も何度も書き直すが、途中で行き詰まってしまった。もはや神は我を見放したか……と、絶望の淵に追いやられたのが深夜1時過ぎ。
えーい!と、もう一度ワードの画面をまっ白にしてイチから書き直した。
あらかじめ頭の中に構想があったわけではないのだが、キーボードを打つほどに、ストーリーが浮かんできた。
うむ。これなら書けるかも。
登場人物の性格付けを行い、あらすじを書き終えたのが午前3時ころ。
いま読み返してみたが、面白い脚本になりそうだ。
ということで、本日は「釘さん日記」読者の皆さんだけへの特典。出来たてほやほやの、脚本のあらすじ(というか、物語の背景かな)を以下、公開することにしよう。
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寸劇 「流星」
【あらすじ】
大野コンピュータは、1980年に設立された中堅コンピュータ販売会社。設立以来、カリスマ創業者の陣頭指揮のもと着実に業績を伸ばしてきたが、不動産投資の失敗により5年前から業績は低迷気味。創業社長も同時期に病気のためリタイア。残った経営陣は若いころ(バブル時)の成功体験にしがみつくのみで、なかなか業績を立て直せずにいた。
そんななか、外部から新しく社長に就任したのが創業者の娘婿である下薗博康。下薗は、某中堅商社の次期社長候補として嘱望されていたのだが、愛する妻からの強い要請もあり、大野コンピュータへの転職を決意。病床にいた創業者の後押しもあり、入社半年後の株主総会で役員に選任された直後に社長に就任した。
下薗が業績立て直しのためにまず行ったことは大胆な組織改革。それまで上意下達で硬直化していた組織をフラット化するために多くの部や課を廃止し、戦略的なプロジェクト(タスクフォース)を数多く立ち上げた。バブル期に活躍していた50歳前後の部課長たちに代わって、若くてヤル気のある30代の人材がプロジェクトのリーダーとなっていった。
もうひとつ下薗が行ったことが、5年間中断していた新卒採用の再開。翌年の春には、下薗が自ら採用担当者となり10名の新卒者を採用。下薗の人間力に惹かれた優秀な若者たちが、誰一人辞退することなく入社してきた。そして、その中でももっとも優秀だった女性新入社員の鮎川を、自分の後任の採用担当者として指名した。下薗が鮎川に与えたミッションは、「3年後の優秀人材を10名採用すべし」ということ。
鮎川が下薗に言われたのは、「いま優秀である必要はない。3年後に全員がそれぞれの持ち味を生かしながら会社の業績に貢献できる人材として育ってくれればそれで良い。あとのやり方はすべてお前に任す」というものだった。
しかし、新入社員の鮎川には、何が優秀なのか、ということも、何が会社の業績に貢献することになるのか、ということもよく分からず、ただただキョトンとするばかりだった。
そして下薗自身はアジア市場を開拓するため、鮎川に次年度の新卒採用を託した直後、香港に単身赴任。中国や東南アジア各国を飛び回っており、日本には一度も帰ってこずじまい。海外事業が軌道に乗るまで、おそらくあと一年間は日本を留守にすることになるという。
本社では、下薗が行っている様々な組織改革を快く思っていなかった専務の竹村と人事部長の伊藤とが結託して、鮎川の採用業務を妨害しようとしていた。
一方、鮎川は竹村や伊藤の妨害を受けつつも、下薗から与えられたミッションを忠実に果たすべく、悪戦苦闘を繰り返していた。えげつない就職情報会社の採用コンサルタント柳原と喧嘩したり、密かに鮎川に恋する社内の先輩とひと悶着あったり……。鮎川は、そこで一つの真実に近づいていくのだった。
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さてさて、この続きはどうなりますことやら(笑)。
いま、第一幕の途中まで書けた。全三幕構成なのだ。
全貌は7月5日の職サークルシンポジウムで^^。
では、第16期の最終日。いつもどおり「梅ちゃん先生」をみてから行ってきます!