パフ代表の徒然ブログ「釘さん日記」

お盆ウィークの結末

2013年8月19日 (月曜日)

先週のお盆ウィークは、実に変化が激しく、日々の出会いや語らいが楽しい一週間だった。

すでに日記に書いたものもあるが、あらためて。

月曜日は映画「謝罪の王様」を通じての出会いと中目黒での語らい。火曜日は「うまれよ塾」の塾生との駿河台味噌料理やでの語らい。水曜日は長年パフのシステムを見てきたパートナーとの焼肉屋での語らい。木曜日はプレモルキャンペーン応援者との祝勝会があった。

お盆とはいえ、いやお盆だからこそ、アルコールを摂取する日が続いた。

そして極めつけは金曜日。2か月前から極秘裏に準備をすすめていたDプロジェクトのキックオフの日だった。

まずは御茶ノ水の居酒屋で関係者の会合が始まった。

会合が始まってからほどなくして、あっけないくらい簡単に方針が決まった。そしてそのことを祝うために、もう一軒ということになり、タクシーに乗って新富町の「のろ」に向かった。このとき、すでにかなり酔いが回っていたようだ。翌日が土曜日ということもあり、「のろ」でもずいぶん飲んだ。唄も久々にたくさん歌った。

そして午前零時。夕方6時すぎから始まった宴席もついにお開き。皆タクシーに乗って散り散りに帰って行った。

僕だけは酔い覚ましも兼ねて歩いて帰ることにした。

当然、家に帰るなりバタンキューだった。

 

翌朝。いつもより遅めの7時ころ起きた。日課の早朝ランは二日酔いのためお休み。

ちょっと気になっていたメールを確認しようと思って、カバンからノートPCを取り出そうと思ったのだが……。

ない。

カバンに入っているはずのノートPCがないのだ。

すっかり酔いが覚めた。

さらに、青ざめるような出来事が……。

ない。

PCだけではなく、財布もないのだ。

いつもは上着の内ポケットに入れるのだが、猛暑のため最近は上着を着ないことが多い。なので財布はカバンのなかに入れることにしていた。

その財布がないのだ。

どこかに落としてしまったようだ。

僕は現金はあまり持ち歩かないのだが(とはいえ3万円くらいは入っていたかな?)、代わりにカードが10枚以上入っていた。紛失したとなると手続きがものすごく面倒なのだ。それ以上に、不正に利用されていたらと思うと、すごく憂鬱な気分になった。

そこから大捜索活動が始まった。

しかし一軒目の店に連絡するも、つながらず(居酒屋だもんね)。

二軒目の「のろ」は、眠そうなマスターが電話に出てくれた(どうやら朝まで営業していたようだ)。マスターに店内を隅々まで探してもらったが、ノートPCも財布も見当たらなかった。

少し冷静になって前夜のことを考えてみた。

一軒目の店で、ノートPCをカバンから取り出して皆で調べ物をしていたことを思い出した。たぶんノートPCは一軒目の店に置いてきたのだろう。

問題は財布だ。

僕は前夜どの店でも、お金を払った記憶がない(一軒目はご馳走になったし、のろはいつもツケ払い)。だから財布もカバンから取り出していないはずだ。

それを確認するために、前夜いっしょだった人たちに電話してみた。

「あのさ、おれ昨夜どこかで金払ってた? え、御茶ノ水からのタクシー代は俺が払ってたの? え、マジで?」

なるほど。

どうやらタクシーの支払をしようとして財布を取り出したようだ。

ということは、落としたのはそのタイミングだ。

領収書がどこかにないかと、懸命に探した。カバンの中、ワイシャツのポッケ、ズボンのポッケ、パンツの中(うそ)。

あった。

脱いでいたはずの上着の胸ポケットに、シワクチャになった領収書が入っていた。

領収書に記載されている番号に、すぐに電話してみた。

が、個人タクシーだったため、記載の電話は「個人タクシー協同組合」の番号だった。無機質な「本日の営業は終了しました。平日の朝9時から夕5時までの間におかけ直しください」という自動音声が繰り返されるばかり。

くそっ。なんとかしなきゃ。

スマホで、タクシーの財団法人の番号を探し出し、ダメもとで電話をしてみた。

すると、「こちらに問い合わせてみてください」と、領収書には記載されていない別の番号を教えてくれた。

つながった。その番号にかけたら、感じのいいおじさんが対応してくれた。

財布を車内に落としてしまったかもしれないことを伝えると、すぐに昨夜のドライバーの所属組合と連絡先を調べてくれた。

そして、ドライバーに確認取れ次第、折り返し電話をもらえることとなった。やった!

「落とした場所がタクシーの中でありますように。運転手さんがいい人でありますように……」

祈るような気持だった。

これ以上ジタバタしてもしょうがないと思い、ジムに出かけることにした。前夜の酒を汗にして出そうと思ったのだ。

ストレッチを開始して間もないタイミングだった。

ポケットのスマホがブルブルした。

慌てて電話に出た。

個人タクシーの運転手さんだった。

「あ、クギサキさん?よかった、つかまったあ…。 ありますよ、財布、安心してください」

よかった、よかった。心から安堵した。

すぐにジムを飛び出して、運転手さんの自宅の上板橋まで急行した。月島から上板橋まで結構な距離だったが、全然苦にならなかった。

運転手さんは上板橋の改札で待っていてくれた。

菅原文太似のダンディな初老の運転手さんだった。

財布は厚手のビニール袋にきちんと仕舞っていてくれた。まさに僕の財布だった。

「慌てる必要ないから、ちゃんと中身、確認してくださいね」

もちろん中身はまったく問題なかった。

「大丈夫だった?あー、よかった。じゃ、私はこれで!」

立ち去ろうとする運転手さんに、慌ててお礼の菓子折りを手渡そうとした。

「いいよ、いいよ。お宅の社員さんに食べさせてあげなよ。わざわざ取りに来ていただいただけでも有難いんだから」と、固辞されてしまった。「いや、それじゃ僕の気が済まないので」ということで、なんとか受け取ってもらったが、気風のいい昔気質の運転手さんだった。

財布を失くしたことに気づいたときには暗澹たる気持ちだったが、財布を運転手さんから受け取った時の、この清々しい気持ち。まさに天と地ほどの差だった。

そして夕方には御茶ノ水の一軒目の居酒屋で、ノートPCを無傷で受け取ることができたし。

終わってみれば、めでたしめでたしの結末だったのだ。

 

・・・と、ついつい長く書きすぎてしまったが、忘れないようにしなきゃと思って、日記に書き残そうと思った次第だ。

駄文にお付き合いいただき、ありがとうございました。

そしてなにより、菅原文太似の運転手さん、本当にありがとうございました!!!

 いやあ、やっぱり日本はいい国ですね。

 

さて、毎度のラン記録。

●8月18日(日)

4.24km  28:07  6:38/km

8.62km  51:30  5:59/km

+腹筋、背筋、腕立て20分間

●8月19日(月)

5.06km  30:30  6:01/km

+腹筋、背筋、腕立て10分間

●8月の走行距離の累計

108.19km

ついに100kmを突破した。目標達成まであと42km。

 そして、アキ、夏ばっぱ、頑張れ!

さて、本日は大分プロジェクトの仕事を御茶ノ水でやらなければ。

では、準備して行ってきます。

 

これまでに頂いたコメント

2件コメントがあります

  • てらさんさん

    釘さ~ん、お久しぶりのてらさんです。いやあ~ドキドキハラハラしながら読ませていただきました。
    この何とも形容しがたい気持ち、よくわかりますよ。時間よ戻れ!と願わずにはいられない気持ちですたい。それにしてもめでたしめでたしで何よりです。僕も依然、こんなことがありました。成田を発って中国の大連に出張したときです。空港まで中国の関係者の韓さんが出迎えに来てくれ、その足でホテルへ直行して荷を軽くしませう、ということになり、日本から予約していたホテルへ。意気揚々とチェックインをしようとした時です。デポジットとしてクレジットカードを提示して欲しいとのフロントマンの要求に応えるべく、おもむろにバックから財布を取り出そうとしたら、どこにもない!のである。そんなはずはない、とばかりバックをひっくり返して探したが無情にも財布は出て来ない。現金10万円以上、それに各種のカード類、おまけに免許証までも…。(このときの心境が釘さんと同種だと思います)とにかく何もないのである。韓さんが保証金を立替てくれて何とかチェックインを済ませ、部屋に入って、冷静になって今朝からの自分の行動を思い起こした(これも釘さんと同じ(笑))今朝6時に於き、家を6時半に出て、成田空港へ。空港でチェックインを済ませて搭乗までにまだ時間があるので2Fnoショッピングモールへ、姜さんへのお土産に日本の和菓子を買う(このとき財布を取り出したことを思い出す)それから、本屋に寄ったんだ。そこで文庫本を買い、レジで支払をしたのは間違いない。あ、思い出した、レジのカウンターにバックを置いたことを。あのとき財布をカウンターの上に置いたような覚えがある。あそこだ!パスポートケースに成田空港の電話番号が書いてあるのを思い出し、ドキドキしながら電話をかける。書店の電話番号もわからないので電話に出た方に、書店の場所の見当を伝えると「そこなら〇〇書店です。番号は…」僕はドキドキハラハラしながらその書店へ電話。「あの~今朝7時半過ぎにそちらで文庫本を購入した際、財布をカウンターに置き忘れたように思いますのでお電話をいたしました」用件を伝えると「お待ちください!」僕は引き続きドキドキハラハラで待っていたら「どのような財布ですか?」「茶色の…」「はい、その財布ならお預かりしております。現金もちゃんとございます!」何という嬉しい言葉ではないか(^0^)僕の横にいた韓さんが「日本はすごいです。中国なら絶対に出て来ません。」運のよいことにその翌日、知人が大連に来ることを聞いていたので、早速連絡を取り、その知人が翌日僕の手元に財布を届けてくれたのである。
    …長くなりましたが、そのときの釘さんの心境が手に取るように伝わってきたので思わずメールしちゃいました。PS:ご無沙汰しております。年内には一度、一献傾けませんか(^^)

  • kugisakiさん

    あら~!寺さん、コメント…というか、寺さんのドキドキ物語、ありがとうございます^^。
    寺さんの物語、もちろん他人事と思えず、手に汗握りながら読ませていただきました。ホント日本はすごい国ですね。誇りに思います。涼しくなったら、ぜひ一献参りましょう♪