小椋佳の履歴書
2016年1月13日 (水曜日)
最近の僕の朝の楽しみは、おなじみNHK朝ドラ「あさが来た」。そして、1月1日から連載が始まった日経新聞の「私の履歴書」である。
今月の執筆者は、小椋佳。
僕は中学3年生のころから、小椋佳の大ファンだった。
ギターをやりはじめた高1からは、本屋に行っては小椋佳の楽譜を立ち読みしていたし、リリースされたシングルレコードはもちろんのこと、ほぼすべてのLPレコードを(昼ご飯を我慢してお金を貯めながら)買っていた。
下は、僕の宝物ともいうべき「小椋佳 楽譜全集」だ。高校時代の下宿で、ヒマさえあれば(基本いつもヒマだったのだが)この楽譜を見ながらギターを弾いていた。
そういえば2年前の日記でも小椋佳のことを書いたことがある。ちょっと引用してみよう。
僕もその昔、大学進学をせずにシンガーソングライターの道を目指そうと思っていた時期がある。でもそれは大学受験から逃げていただけだと自覚。結局、浪人生活を経て大学に入ることにしたわけなのだけど。
とはいえ、(プロの実力とは程遠いのだけれど)シンガーソングライターになりたいという気持ちだけは大事にしながら大学生活を過ごし、社会人生活を過ごしていた。
で、その結果、いまから5年前に歌手デビューを果たすことができた。八重洲のホールで80人のお客さんを集めて歌ったっていうだけの“なんちゃって歌手”なんだけど(笑)。
以来、MSPというオヤジバンドを結成したり、新潟で自分の50歳を祝うための迷惑ライブを開催したり。まあ、かつて憧れたシンガーソングライターとはずいぶん違うが、それでも夢を諦めずに良かったと思っている。
で、僕が高校生のときからずっと憧れていたシンガーソングライターが小椋佳。彼の本業は第一勧業銀行(現在のみずほ銀行)の銀行員。忙しい銀行員であるにもかかわらず、数多くのヒット曲を生み出していた。布施明の「シクラメンのかほり」、中村雅俊の「俺たちの旅」、美空ひばりの「愛燦々」、堀内孝雄(アリスのべーやん)の「愛しき日々」なども小椋佳の作品だ。
銀行員とシンガーソングライターとの二足の草鞋を立派に履き続けた小椋佳のことを、僕はずっとリスペクトしてきた。進学や就職をしたからといって歌手になる夢を諦める必要はないんだという希望を、小椋佳からもらってきた。
以上、2013年11月22日の日記「キミは小椋佳を知っているか。」より。
そんな小椋佳の「私の履歴書」。面白くないはずがない。
今朝は、小椋佳が東大法学部に一浪の末入学したところまで。まだ本格的な作詞作曲活動は行なっていない。
これからどのようなきっかけや出会いがあって、「シンガーソングライター小椋佳」が生まれていくのか。楽しみにしながら読み続けて行こうと思う。
では、もうひとつの朝の楽しみ「あさが来た」のあと、行ってきます!