パフ代表の徒然ブログ「釘さん日記」

新人が書いた恐るべきメルマガ

2016年3月15日 (火曜日)

パフの2017採用。社長面接まで進んでくれた全ての応募者との面接をほぼ終えた。

でも、まだ内定者は1人もいない。条件付き合格者や合格保留者は何人かいるのだが……。

そして正式に合格になったとしてもまだ内定者とは呼ばない。自分自身が納得した段階で、自分で自分に内定を出すのがパフ流だからだ。

で、その内定者予備軍(条件付き合格者も含めて)を対象に、採用担当のヒラハラが不定期に「小ネタ通信」というのを送っている。パフの理解を、さらに深めることを狙いとしたものだ。

昨日も送られていたのだが(僕のところにも配信されており移動中にスマホで読んだのだが)、読んだ瞬間、衝撃を受けてしまった。

今から15年前。現在執行役員を務めているヨシカワが新入社員時代に書いたメルマガなのだが、まあなんというか完全にフレームを外しているのだ。率直に言って面白い。こんなメルマガを書くことができた当時の新人はスゴイと思うし、それを許容していた(むしろ奨励していた)会社もスゴイと思う。

配信対象は職サークルを経て社会人デビューしたばかりの新社会人。

以下、原文のままコピペしますので、ぜひ日記読者の皆さんも読んでいただき、仰け反っていただけると嬉しいです(笑)。

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★Puffの新社会人コミュニティサイト★  http://www.puff.co.jp/fresh/
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 2001/7/20 Puff Co.,ltd
パフの新社会人メルマガ「歩歩(ふふ)通信」(毎月5・20日発行)

              ■■ 第6号 ■■
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※メールアドレスが変更になった方、退会を希望される方
→ info@puff.co.jp までご連絡をお願いいたします。

★☆——————————————————–☆今年★
    「歩歩(ふふ)通信」とは・・・

   これから新しい道を歩んでいく、新社会人のみなさんを応援する
   メンバーメールを、将棋の駒である“歩”になぞらえ命名しました。
   “歩”は、一歩ずつしか前に進む事が出来ず、即戦力にはならない
   弱い駒ですが、「後ろには退かない」強さを持ち、将来「金」に成る
   無限大の可能性を秘めている駒です。

   パフは、未来に向かって一歩ずつ歩き出す、そんな新社会人のみなさん
   を応援します。
★☆——————————————————–☆★

こんにちはっ!パフのヨシカワです。
皆さん、この3連休、いかがお過ごしでしたか?

私の3連休といえば、

   「海の日」には“海”

という、なんとも単純な発想から、海なんぞに出かけてまいりました。

友人達がこぞってサーフィンをする中、カナズチ吉川は、一人寂しく海の家
で購入した1200円の“イルカちゃん”にまたがり、膝ぐらいの深さで波
乗りをしていました。

しかし、そんなヘナチョコでも、イッチョ前にサーフィン部隊と同じように
「日焼け」だけはするんですよね。

まる一日を過ぎた今でも、ヒリヒリピリピリカユカユしています。(><)
そんな状態では、私の肌に『肌水』は手放せません。

パフ社内でも、ひっきりなしに

   シュッシュッ、シュッッシュ、シュシュッシュッシュ

していると、先週からアルバイトとして働き始めた内定者のイトウから白い
目で見られ、

  イ 「それって、ありなんですか?」

  吉 「ありでしょ。よかったら、イトウも好きにコレ(肌水)使っていい
     よ。」

  イ 「いりません。」

  吉 「いいよ、いいよ。遠慮しないで。」

  イ 「だから、『いらない』って言ってるじゃないですか。」

と、まるで田舎に行った帰りに、「ぬかみそ」を山ほど持って帰らせようと
するうちの“ばあちゃん”状態になってしまいました。

電車で帰るから、いらないって言ってるのに『お母さんも好きなんだから』
とか言って、両手いっぱいに持たせるんですよね。

皆さん、日焼けもいいですけど、オフィスでの『肌水』と『ぬかみそ』の強
要には、注意してください。同僚との人間関係が崩壊しかねませんので。

それでは、今月も肩の力を抜いて参りましょう。

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       パフ新入社員イッパイイッパイ奮闘記
       〔 第6回 ~魔法のスパイス~ 〕

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先週から、パフの内定者が研修としてアルバイトをし始めた。
今まで社員5名のところに、内定者が5名も入ってきて、とたんにパフ社内が
狭く感じられる。コピー機の前なんて、大渋滞だ。

内定者が初めてお客様へ電話をかけた日のミーティングでのこと。
内定者のホサカが、電話をかけての感想を述べた。

  「電話に出てもらえて、本当に『ありがたい』という気持ちです。」

邪険に扱われることの方が多いアポ取りの電話で、その担当者様と話せたこと
だけで、感動を覚えたらしい。

  「ありがとう」

なんて単純で、人の気持ちが伝わりやすい言葉なのだろう。それだけに、少し
でも心がこもってないと、すぐ相手に見破られてしまう。

私も、初めてお客様へ電話した日のことを思い出し、その時自分が書いていた
『日報』を読み返してみた。

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          2000年8月9日(水)

    テレアポ2日目。
    31社に電話、11社に資料を送れた。まだアポは取れない。

    しかし、電話をしていて、「ありがとうございます」という言葉を
    心をこめて言ったところ、今までどうでもよさそうに対応して
    いたお客様が、急に、にこやかな口調に代わり、とてもパフに
    興味を持ってくれた。

    「ありがとうございます」に予想以上の効果があった。

    とにかく元気と熱意が大事なことが分かった。
    電話でも、こちらの気持ちがしっかり伝わり、相手の気持ちも
    ヒシヒシと感じられることに驚き。

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 へぇーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。

1年前の私はこんなことを感じていたのか。

そういえば、この日、この感動を誰かに伝えたくて、社員のよし江さんに報告
したところ、笑顔で一枚の紙を手渡してくれたんだったよなぁ。

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               『学校だより』

   パンの厚さ17mm、カウンターの高さ72cm、注文を受けたら、必ず大き
   な声で「ありがとうございます」と言い、3秒以内に「飲み物はいかがで
   すか」と尋ねる。

   これは、あるファーストフードの会社のマニュアルだそうです。
   しかし、マニュアルはあっても、それぞれのお店の中で、店員さんによっ
   ても、売上が違ってくるとのこと。

   お客さんは、お店に入り、一瞬のうちに店員さんを選りわけ、ある定員さ
   んに吸い寄せられるように集まるというのです。
   そういう店員さんは、マニュアルを超えた『人間味ある人』であるといい
   ます。

   「ありがとうと言う。」「飲み物を勧める。」と書いてあっても、そこで
   の表情、動きの優しさなどまではマニュアルには書いていない。
   また、そこまで書き表すことは不可能だ。その人の持っている、物の見方、
   考え方、その人の心がその人の持ち味になり、人間味となってお客さんを
   引き寄せるのだというのです。

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「『ありがとう』の大事さと難しさがわかった?」

その時、こうよし江さんに言われたのを今でも憶えている。

そういえば最近、「ありがとうございます」という言葉にどれほどの想いを込
めて、口にしていただろう。

やっと、社会に慣れてきて、敬語にも慣れてきて、お客様とも上手く話せるよ
うになってきて・・・。
だけど果たして、1年前の自分より、「ありがとうございます」に心を込めて
言えているだろうか。

初めて社会を体験したフレッシュな内定者と、10数年社会を経験した先輩と、
そして1年前の自分に教えられた。

簡単だけれど、自分の味付けしだいで、うまみを引き出す‘隠し味’にも、相
手を苦しめる‘毒’にもなってしまう。

「ありがとう」って言葉は、『魔法のスパイス』だったんだ。

わかっちゃったっ。ウフ。
明日からの私の「ありがとう」はチョット違うよぉーーーーーーーーっ!!!

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         2000年8月14日(月)

    初めてアポが取れた会社への、初訪問。
    お客様が

    『アポが取れただけで、あそこまで喜んでくれるなんて、
     なんか嬉しかったよ。』

    と喜んでくださり、本当に嬉しかった。
    初心を忘れず、電話1件1件に、『ありがたい』という気持ち
    (お客様に驚かれるほどの)を持って、取り組みたい。

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 ■吉川ココロの一句

     自分らしい
       心を込めた
         ありがとう
      聞いて幸せ
        言って幸せ

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◇新企画◇
  読者参加型 『サラリーマンのセオリー』
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◆今週の一作品(ペンネーム『しし姉』さんからの投稿)

   理想のサラリーマンとは、
     「自分が一番つらいときに、一番の笑顔を見せれる人」
                              である。

◆吉川より
   深い。確かパフの求める人材像にもこんなことが書いてあったような。
   分かっていても、実際にこうできるかと言われたら...
   しし姉さん、すばらしいお言葉ありがとう!!

◆みなさんからのおたよりお待ちしています

「理想のサラリーマンとは○○○○である」

上の○○の部分に自分なりの言葉をはめ込んで、吉川 までお送りください。
(文字数制限なし)
吉川の独断と偏見で、毎週一作品を、このメール上でご紹介します。

今回採用された『しし姉』さんには、「パフ全社員の写ったデジカメ写真」
を強引にお送りします。楽しみに待っていてくださいね。

宛て先はこちら → p-nueva@puff.co.jp

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いかがでしたか?
またしても、最後まで読んでくださって、ありがとうございます。

今回で歩歩通信第6号を迎えましたが、多くの皆様から様々なお便りをいた
だき、毎回吉川は、感動せずにはいられません。

   「ありがとうございます!!」 \(^0^)/

よければ、皆さんの思いを p-nueva@puff.co.jp までお寄せ下さい!
その他、ご意見・ご感想もお待ちしています。

                    2001/07/23   吉川 安由

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そう、「歩歩(ふふ)通信」という名前のメルマガだった。

暑苦しくて無駄に長いのがまた笑えてしまうのだが、こういうテイスト悪くない。今年内定者が正式に生まれたら、15年ぶりに再開してみようかな。

では、朝食&あさ後、行ってきます!