人が企業文化を作るのか、企業文化が人を作るのか。
2016年4月27日 (水曜日)
おっと。うっかり真面目なタイトルを書いてしまった(笑)。
いや、笑い事じゃないですね。失礼しました。
先ほどまで、このたび起きた三菱自動車の燃費不正の問題をテレビで見ていて、ふと考えたことだった。
人はみんな弱いもの。
プレッシャーに耐えられず、あるいは怒られたり、罰を受けたり、評価が下がることを恐れて、ついてはいけないウソをついてしまう生き物だと思う。
自己保身のための、ある意味、自然な行動かもしれない。
しかし、そういった「ウソ」がまかり通ってしまったら、世の中が無茶苦茶になってしまう。秩序も何もあったものじゃない。
ましてや社会の公器たる企業がつく「ウソ」の罪は大きく、社会から厳しく指弾されてしかるべきだろう。
そんな企業の「ウソ」を未然に防ぐものが、企業文化なのだろう。
そして企業文化を育むために企業理念や社訓といったものを会社は制定する。
創業者が制定したものが脈々と受け継がれる場合もあるだろうし、不祥事などをきっかけとして、新たに制定されることもある。
三菱自動車にも、立派な企業理念がある。ホームページに記載されているそれは、「2005年1月制定」と書いてある。前回の不祥事(2000年、2004年と立て続けに起きたリコール隠し)を受けて、二度とこのような事件を起こすまい、という会社の意思だったのだろう。
しかし、残念ながらそうはならなかった。
この理念以上に長きにわたって巣くった企業文化(というか企業体質)によって、社員の思考や行動が支配されていたのだろうか。
そもそも、その企業文化や体質といったものは誰がどのように作り出したものなのだろうか。
リクルートには、「自ら機会を創り出し、機会によって自らを変えよ」という有名な社訓があった。
創業者である江副浩正氏が生み出した言葉で、かつてはすべての社員が自分の机の上にこの言葉のプレートを飾っていた。
しかし、創業者自身が起こしてしまった「リクルート事件」が原因で、この社訓は姿を消した。
公の場からは姿を消したものの、この言葉は以降もずっと、社員たち(OBOG含め)の間で語り継がれていった。むしろ時を重ねるごとに拡散・浸透しているようにも思う。
この社訓が、消そうとしても消えない、強固なリクルートの企業文化を作っているといっても過言ではない。
翻って、パフの社訓は「うまれよ」。
・うそをつくな
・まけるな
・れいぎただしく
・よのためひとのため(よわいものいじめをするな)
さて。この言葉は果たして、パフの良き文化を作りだしているのだろうか……。
うん、深い。
朝の短い時間で書けるものじゃないですね。しくじりました((+_+))。
またあらためて続編を書きたいと思う。
では、今朝は早朝会議なので、朝ドラは我慢して、ささっと朝食をとってから行ってきます。ウソはつきません!