パフ代表の徒然ブログ「釘さん日記」

パフではこの4月から輪読会を断続的に開催してきた。

対象は、新入社員のアクネとイシカワである。

僕は(たぶん)初回だけ参加して、あとはまったく参加していなかった。

が、8月31日(先週末の金曜日)の夜の輪読会で最終回になってしまうのだという。

しかも最終回は、特別ゲストを招いての開催だという。

そして、その特別ゲストというのは、輪読会で扱う書籍の著者なのだという。

なに! 著者がゲストで参加する?

そりゃー、社長の僕が出なきゃ失礼っていうもんだろうがっ!!

・・・ということで、金曜日18時半から始まった輪読会。久々に参加させてもらった。

 

輪読会で取り上げた書籍は、「究極のドラッカー」(角川oneテーマ21) 。

ゲストとして参加していただいた著者は、國貞克則氏である。

 

 

ドラッカーのことを知らない人はいないと思うが、國貞克則氏のことを知らない人は結構いるかもしれない。

でも、「財務三表一体理解法」(朝日新書)の著者だと言えば、ビジネスマンの3人に一人くらいは分かるのではないだろうか。

累計で6070万部を超えた大ベストセラー。この分野の書籍としては驚異的な発行部数を誇る書籍の著者だ。

で、なんでそんな有名人が、パフなんていうちっぽけな会社の、これまたちっぽけな新入社員2名の輪読会にわざわざゲストで来たりするのか?

この説明もまたややこしいので、大昔の僕の記事(2012年2月のメルマガに掲載していた)を引用しよう。

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(以下、社会人向けメルマガ『Face to Face』2012年2月10日号 Vol.088 より抜粋)

ぜひ本日のメルマガで皆さんにご紹介したい書籍があります。

それは昨年の11月に刊行された『究極のドラッカー』(角川oneテーマ21、國貞克則 著)という書籍です。

著者の國貞さんには、10年ほど前より弊社の仕事や社員の教育に関わっていただいており、一昨々年の10月から昨年の9月までは非常勤取締役にもなっていただいていました

そんな関係から、國貞さんには新作が発売されるたびに、いつも献本していただいています。

特に本作品は、國貞さんが執筆に取り組んでおられるときから話を伺っており、正式に発売されるのを楽しみに待っていた書籍です。

ドラッカーに関する書籍は(「もしドラ」などのヒットもあり)一種のブームといってもよいほど最近では様々な書籍(昔からある伝統的なものも含めて)が販売されています。

私はドラッカーへの造詣が深いわけではないのですが、それでもドラッカーの本質的なメッセージには、ドキッとさせられることがたくさんありました。

しかし、「本質的なメッセージにドキッとした」と言っていること自体が、実は表層的な部分でしかドラッカーを捉えられていなかったということに、この本を読んで気付かされます。

國貞さんから献本していただいたときに同封されていたレターに、ご自身の万年筆でこう書いてありました。

「釘さんへ これがドラッカーです」

いかがでしょうか?

私は、“これがドラッカーです”という短い言葉のなかに、國貞さんの、この書籍に込められた思いの深さと、著者としての自信の大きさを感じました。

この社会人向けメルマガのなかで取り上げて、ぜひ多くの皆さんに読んでいただきたいと思った次第です。

☆☆☆

特に私が何度も読み直さなければいけないと思っているのが、

第2章:組織は何をなすべきか
第3章:マネジャーは何をなすべきか

です。

私のお気に入りの個所を少しだけご紹介します(あくまで部分的な抜粋ですので正確な文意は書籍にてご確認ください)。

|偉大なマネジャーは温かい人柄でなくても、社交的でなくても、気さく
|でなくても構わない。妥協せず従業員に要求をつきつけ、マネジャーが
|自分の仕事と成果に責任を持つ。そのような成果をあげるマネジャーが
|最終的に部下からの信頼と尊敬を勝ち取るのだとドラッカーは言います。
(第2章、P147より引用)

|マネジャーとは会社への貢献と会社の成果に責任を持つ人のことだと
|ドラッカーは言います。そういう意味では、マネジャーは従業員や専門
|分野のプロフェッショナルより広くて高い視点を持つ必要があります。 
(第3章、P168より引用)

|マネジャーは「人」という特殊な資源と一緒に仕事をします。人との本
|質的な関係を考える上で最も重要なものは何か。それは人柄であり誠実
|さでしょう。「信なくば立たず」「至誠」「誠実にまされる知恵なし」
|「誠実さと信念だけが人間を価値あるものにする」といったように、古
|今東西どこに行っても「誠実さ」は最高の徳目の一つです。
(第3章、P172コラム「真摯さについて」より引用)

|私は仕事柄多くの経営者とお付き合いをしてきましたが、会社がどうし
|ようもなくなる一つの大きな要因は社長の誠実さの欠如です。従業員の
|給料を減らしながら自分だけが従業員にわからないところでたくさんの
|報酬を得ているような社長は、会社が大変な状況になったときにだれも
|助けてくれません。それこそドラッカーが言うように、誠実さを欠く人
|間は全てを破壊してしまうのです。
(第3章、P173コラム「真摯さについて」より引用)

『究極のドラッカー』。現在、組織や部下を率いておられる皆さんに、ぜひ読んでいただきたい良書であると考え、この場を借りまして推薦させていただきます。

上の記事にも書いてあるが、著者の國貞さん(日頃はクニさんと呼んでます)と僕とは、もう15年以上の付き合い。まだ有名な大先生になる前からの付き合いだったこともあって、パフの新入社員が無邪気にも「呼んじゃった」のだ。なんの謝礼もなしに(笑)。

しかもこの日は、新入社員2名だけでなく、来春入社予定のオカザキとサトミの二人の内定者と、入社2年目のイシガミも図々しくも参加した。

そればかりでなく、輪読会後の懇親会には、内定者2名の歓迎会も兼ねて、ほかの社員たちもぞろぞろと集まってきた。

写真がないのが残念だけど、輪読会でも歓迎会でも、実に楽しく愉快で為になるひと時だった。

あ、そうそう。

新入社員や内定者たちが「読んだことない」って言ってたこの大昔(11年前に書いてますね)のコラムも貼り付けておきましょう。

 <第144話> 「竹とんぼ屋の國(クニ)さん」( 2007/10/15)

アクネ、イシカワ、オカザキ、サトミ、次の出社までに必ず読むこと!

 

さーて、本日は9月最初の営業日。実は9月はたっくさんのことが目白押し。こんな僕でもわりと忙しい(笑)。

では、マジメな仕事をやりに行ってきます!