パフ代表の徒然ブログ「釘さん日記」

昔の学校の先生は偉かった

2019年12月11日 (水曜日)

数日前の日記にもちらっと書きましたが、いま日本採用力検定協会が実施する第二回採用力検定の試験問題を作成しています。

もちろん僕だけでなく複数の理事で「問題作成委員会」なるものを組織して進めているのですが、いまその大詰めの段階を迎えています。

詳しくは書けませんが、これはなかなか大変な仕事です。こうみえても僕は意外と凝り性で「うむ、我ながらよくこんな良問を考えたな」と満足できるレベルのものを目指しています。

問題を作成しながら思い出すのは、中学校や高校時代の先生のこと。

昔はワープロやコピー機なんかなくて、先生方はガリ版で試験問題を作成していました。

「ガリ版印刷」って分かりますかね?

僕は小学生のころ新聞委員としてガリ版刷りをやっていたことがあったので結構詳しいのですが……。

ヤスリ版の上に半透明の蝋(ロウ)でできた原紙を置いて、鉄筆でまさにガリガリと原稿を書くわけです。これが鉛筆で紙に書くのと違ってとても骨がおれます。力を入れすぎると薄い蝋原紙は破れてしまいますし、ヤスリの上で書いているわけですから筆を思うように制御することもできません。紙に書く何倍もの時間がかかってしまいます。

原紙に試験問題を書き終わったら(削り終わったらっていう感じですが)、今度は謄写版印刷機にその原紙を挟んで、黒いインクを塗って、専用のローラーでゴロゴロさせて一枚一枚、藁半紙に刷っていくのです。100人の生徒が試験を受けるとすれば、藁半紙を1枚1枚セットしながらゴロゴロを100回繰り返すわけです。

・・・と書いても、やったことのない人にはちょっとイメージつきにくいですね。プリントゴッコをやったことのある人なら多少はイメージつきますかね。あれはまさにガリ版印刷の技術を利用して発明された画期的な年賀状印刷機でしたね。今はもうありませんが。

で、何が言いたいかというと、昔の先生は大変だったなということ。

試験問題を考えるだけでも大変なのに、それを自分でガリ版の蝋原紙にきれいに書いて、印刷室でゴロゴロ人数分刷っていたわけですから。

それを思えば、僕の試験問題作成なんて楽なものです。

・・・と自分を慰めながら、今日も問題作りに勤しみます。

と言いながら、本日は出版社でのロングミーティング。実は12月に出版するはずだった書籍が、諸般の事情で延期せざるを得なくなったのですが、その仕切り直しのための打ち合わせなのであります。

いやあ年末ですね。ちゃんと年を越せるのかな?

では、ちょっと問題作成を中断して朝食を食べてきます!