お互いに顔を見せよう!に感銘を受けた日
2011年8月11日 (木曜日)
昨日は、福井商工会議所での『人財力強化実践講座』採用編の二日目。先週に引き続き、講師を務めるため、朝から福井に向かった。
今回の講座では、実際に新卒採用を精力的に行なっており、実績をあげておられる会社の人事担当者の方をお招きし、事例発表していただくことになっていた。
当初、商工会議所から、事例発表してもらえる会社がパフの取引企業にないか、打診を受けていた。
が、なかなか東京には、福井の皆さんの参考になるような事例をお持ちの会社がない。やはり、東京の企業は(学生との接点を持つうえで恵まれていることもあり)、地方企業とはちょっと採用の課題が異なっているのだ。
そこで相談したのが、福井県のお隣、石川県に本社のある人材情報センター(JJC)の夏至社長。JJCさんは、職サークルの協賛企業(パートナー協賛)でもあり、ふるさと就職応援ネットワークの幹事企業(しかも夏至さんは会長)でもある。
さすがJJCさん。すぐに石川県内に本社を置く、中堅IT企業I社の人事部長Oさんをご紹介いただけたのだった。
そういうわけで昨日は、このI社のOさんに自社の採用のことを詳しくお話しいただいたのだが、これが素晴らしかった。
なんたって、事例紹介資料のタイトルが、 「お互いに顔を見せよう!」 だったのだ。
僕はOさんにお会いするのは昨日が初めて。もちろんOさんも、パフの存在は知らなかったわけだし、 「顔の見える就職と採用」 というパフの事業ポリシーを知る由もない。
しかしながら、Oさんの採用の取り組みはまさに、「顔の見える採用」。一見、効率の悪い、泥臭い採用活動を徹底している。採用する・しないにかかわらず、一人ひとりの学生と真剣に向き合っている。
その結果、毎年優秀な学生をコンスタントに採用し続けている。しかも、採用したらそれで終わりではなく、その後の育成、定着に向けても現場と一緒になって尽力している。その結果、この数年の離職率は極めて低い数字となっているのだ。高度な知識やスキルが求められる厳しい職場なのだが、採用されたほとんどの人材が一人前に育っていってるのだ。
僕がもっとも感動したのは、Oさんが一人ひとりの学生に対して郵送している「不採用通知」。Oさんは最終段階で不採用となった学生全員に、長い手紙を書いて送っているのだ。ありきたりの杓子定規な、いわゆる「お祈りメール」などではない。
その学生との出会いのエピソードから始まり、適性検査の所見、面接の所見、よかったところ、改善すべきポイント、なぜ不採用となったのかなどなどを、A4の紙で3~4ページにわたって説明しているのだ。毎年、30人の学生にはこういう手紙を書いているのだという。
いやー、すごい。
実際に現物を見せてもらったのだが、これなら不採用となったとしても学生は納得がいく。いや、そればかりか、次に向けての大きな励みにもなる。また、不採用になったとはいえ、I社やOさんに対しての感謝の気持ちも、ずっと消えないだろう。きっと将来的にその感謝は、巡り巡ってI社やOさんに返ってくるようにも思う(Oさんは、そんなこと期待していないと思うが)。
「私たちのような中小企業が、大手有名企業と伍して採用を行なうには、大手と同じような採用をしていてはダメ」という。
「顔の見える採用」は、一見、効率が悪いように見えて、実は最大限の効果をもたらしているのだ。
Oさん、昨日は開けっぴろげな事例紹介、本当にどうもありがとうござました!東京にお越しの際には、ぜひパフにお寄りくださいね^^。
さて、ところで本日の早朝ランニング。目覚めが良かったので、5kmのランニングを復活させてみた。
本日:走行距離5.07km、平均ペース6分17秒/km
1日前:走行距離2.46km、平均ペース7分14秒/km
2日前:走行距離2.47km、平均ペース7分33秒/km
3日前:走行距離2.46Km、平均ペース7分25秒/km
4日前: おやすみ
5日前: おやすみ
6日前:走行距離4.21Km、平均ペース7分03秒/km
23時45分就寝、5時起床。朝、トースト&目玉焼き&果物。昼、(福井の)ソースかつ丼。夜、カニ味噌&イカの塩辛&刺身とごはん一杯。味噌汁。缶ビール1本。
3km~4kmあたり、とても苦しかったのだが、我慢して走っていたら、結果なかなかいいタイムが出た。よしよし。
さて、本日は社内であれこれ。夜は、印刷業界と出版業界の重鎮との会食が予定されている。なんだか面白くなりそうだな。
外は殺人的な猛暑。もう30度を超えているらしい。熱中症に気をつけながら徒歩出社だ。ではそろそろ行って来ます!