パフ代表の徒然ブログ「釘さん日記」

桜の中の結婚式だった日

2008年3月29日 (土曜日)

本日はおめでたい日。同業の社長であり、友人であるSさんの結婚式&披露宴が行われた日だった。

場所は六本木ヒルズにほどちかい教会。付近には、桜の花がキレイに咲き誇っていた。本物の教会での結婚式は久々だったが、やはり雰囲気があっていいものだ。Sさんの、いつもとは違う、ちょっと緊張した面持ちがまた新鮮で、微笑ましかった。

そして、場所をレストランに移しての披露宴。

僕の席(丸テーブル)には、会社の社長たちが多く座っていたのだが、6人中、4人が九州出身者。新郎新婦の登場が遅れたこともあり、僕らのテーブルは勝手に乾杯をし、披露宴が始まるまえから盛り上がっていた。

ビールとワインを数杯飲んで出来上がってきたころ、新郎新婦が登場し、披露宴がいよいよ始まった。

披露宴の司会は、Sさんの会社の若手社員のKさん。日ごろ、就活イベントの司会をやっているだけあって、プロの腕前だ。

主賓の挨拶が早々に終わって、正式な乾杯。なんと乾杯のスピーチと発声は、僕が仰せつかっていた。何のスピーチも考えていなかったのだが、すでにビールとワインが体内に入り込んでいたため、滑らかに台詞が出てきた。やや余計なことを喋ってしまったような気がしないでもないが、まあ、Sさんとの長いお付き合いに免じて、ご愛嬌ということで(笑)。

それにしても、いい披露宴だった。形式ばらずフランクで、二次会のノリのような場面も数多く、笑いの絶えない会だった。

パフの社員一同から来ていた祝電もなかなかだった(Sさんは、パフの社員たちからも人気者なのだ)。司会のKさんの計らいで、祝電のトップに紹介されていたが、トップバターとして相応しい、ユーモアあり、温かさありの、とっても味のあるメッセージだった。(エンタメ班、とてもいい祝辞を考えたね。ご苦労さんでした。)

 

クライマックスは、新婦からご両親への手紙の朗読。これにはホントに泣かされる。花嫁の父に感情移入してしまうのだ。

そして締めくくりとして、新郎のSさんからご挨拶。とても心のこもったスピーチだった。パフの10周年記念式典で、すでに大勢のまえでの役者デビューを飾っていたSさんなので、堂々としたものだった。

それにしても、Sさんの奥様のY子さん。とってもキレイな方だ。Sさんとは7歳ほど年齢が離れているのだが、もっと若く見える。Sさんも実際の年齢よりもずいぶん若く見えるので、まるで少年、少女のカップルのようでもあった。

いやあ、めでたいめでたい。Sさん、Y子さん、本日はホントに、おめでとうございました!!

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<追>

以下の写真は、Sさんの許可をいただいたうえで追加掲載しました。お似合いのカップルですね♪

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桜が満開になった日

2008年3月28日 (金曜日)

きょうは朝から東京の下町の町屋に行った。M社の会社説明会コーディネートのためだ。

朝、町屋駅からM社に向かう沿道には桜並木が続いている。

おお、圧巻だ。桜がきれいに咲き誇っている。いやあ実にキレイだ。ついに春本番が来た!という感じだ。

この満開の桜を、携帯の写真に収めておけばよかったと、いま日記を書きながら後悔している。

説明会が終了し、夕方の帰り道。

曇り空になっており、強い風が吹いている。

桜並木の道に行くと、案の定、桜吹雪となっていた。

ああ、もったいない。咲いたばかりの花なのに、もうこんなに散っちゃって。

とてもキレイな花。年に一回しか咲かない花。寿命の短い花。

切なくて儚くもあるが、そんな花だからこそ、人々から愛され続けているのであろう。

『誇り』を語った日

2008年3月27日 (木曜日)

一ヶ月ほどまえの日記にも『月見塾』(むかしの、つきしま村塾)のことを書いた。「目の前のことで一杯になっている人ほど出たほうが良いイベントだ」と書いた。

率先垂範。目の前の原稿の締め切りに追われて一杯になっていた僕は、原稿を書くのを中断して、月見塾に参加した(この日記を書いている今も、まだ出来上がっていないんだけど、苦笑)。

 

きょうの月見塾のテーマは、『誇り』。いつもながら、抽象的な議論しづらいテーマだ。

きょう参加した学生は、いままでパフのイベントに何回か参加したことのある学生も大勢いた。

「就職活動にちょっと疲れてしまったので、元気をもらうために来ました!」という学生もいた。

それを受けて、 「採用活動に疲れてしまったので、遊びに来ました(笑)」という企業の方もいた。

皆それぞれに参加の理由はあるのだが、全員に共通する目的がある。それは「語りあう」こと。

自分の頭で考え、自分のコトバで語る。同時に、相手の意見に耳を傾け、相手の立場や気持ちになって受容する。

一人ひとりの「誇り」を存分に聞かせてもらった。議論しづらいテーマなのだが、議論しづらいテーマだからこそ、答えが見つけにくいテーマだからこそ、いろんな意見が出てくるものだ。

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初司会を担当したパフのキムラ。目の前のことで一杯イッパイの日常からちょっと抜け出し、この月見塾の司会をやったことで、いつもとは違ったイッパイ感を味わったのではないかな?新しいことに自ら進んで体当たりしていくことはとても大事だよね。

昨日の日記は、市川染五郎さんの話だけで日記のスペースが埋まってしまったのだが、実はもうひとつ書き残しておきたいエピソードが昨日あった。一日遅れではあるが、きょうは、そのことを書く。

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OMSという会社がある。創業時からずーっと、丸10年間、お付き合いいただいているパートナー企業だ。正式社名を、株式会社オフィスマネジメントシステムという。何屋さんかというと、(カッコいいコトバでいうと) 「トータルオフィスコーディネータ」屋さんである。

オフィスのデザイン、オフィス家具の選定・調達、事務所移転、オフィス工事、文書管理、オフィス設計コンサルテーションなどなど、オフィスにまつわるあらゆる課題を解決する会社だ。

僕がパフを立ち上げる前、ひょんなことから、この会社の幹部であるIさん(現、常務)と知り合い、パフの初代オフィス(っていうほど立派なものじゃないけど)の机や椅子などの家具の調達を、超低価格で行ってくださった。

それだけではない。まったく売上のなかった創業直後のパフに、たくさんの仕事を作ってくださった創業時の大恩人のひとり(1社)である。Iさんだけではなく、現・専務のFさんや、管理部門の才媛Gさんから、温かなご支援をいただいた。

そんなOMSさんから、 「ゲスト講師を招いて、月に一度勉強会を行っているんですが、3月の勉強会をクギサキさんにお願いできませんか?」というリクエストを、2ヶ月ほど前にいただいていた。

恩あるOMSさんからのお願い。これは引き受けないわけにはいかない。勉強会後、食事会まで付いてくるというのだから、ご馳走の誘いに弱い僕が断るはずもない(笑)。

で、その勉強会が昨日だった。

懐かしい皆さん、新人の皆さん、いつも会ってる営業マン、いろいろいらっしゃった。

僕がお話したのは、 「現代の若者たちとの向き合い方」

日頃、学生たちと接するなかで感じていること。大学の授業や、「うまれよ塾」を通じて、若者たちに伝えていること。我々40代、50代のおじさん、おばさんたちが気をつけなければならないこと、などなどを1時間ほど講演させていただいた。

僕の目の前に座っていた、若手の社員の方々が、目を輝かせながら、ニコニコしながら、うんうん頷きながら聞いてくださるので、とても気持ちよくお話しすることができた。

普段、学生や人事関係のみなさんの前でお話しする機会は多いのだが、今回のように一般の社会人の皆さんの前でスピーチする機会というのは、今までほとんどなかった。今回のために、あらためてパワーポイントで資料なんかも作ってみた。案外いけるものだと感じた。

OMSの皆さんからは、ヨイショもあるのだろうが、「いやあ、釘さん、感動しましたよお」と言っていただけた。これから講演稼業でも、食べていけるかも(?)と、うぬぼれた次第である。

勉強会後に開いてくださった食事会も、なかなかだった。10年前の思い出の場所での食事会だったのだ。

10年前、仕事のなかった僕は、OMSさんの家庭教師(社員の皆さんへのITの勉強会)を2週に一回くらいの頻度で行なっていたのだが、家庭教師が終わるたびに皆さんと一緒に食事をしていた。OMSさんが昔入居していたビルの地下にある中華料理屋さんだ。

「あれからもう10年ですかあ。早いですよねえ…」と、しみじみと、でも賑やかに、美味しい食事をご馳走になった。

昼間は、市川染五郎に会えて嬉しかったこの日。夜は、さらに嬉しく幸せなひとときを過ごせた一日だった。

パフが作っている学生向けの小冊子(フリーペーパー)。  『SHOKUNIN魂』という名前で、1月に第一号を発刊した。

次回、第二号を、6月下旬に発刊する予定だ。

現在、制作班が、第二号発刊に向けての準備に着手している。

きょうは、冊子の表紙と巻頭インタビューに出演していただく方への取材と撮影の日。

なんと、今回の登場は、歌舞伎役者の、市川染五郎さんである。染五郎さんは、歌舞伎だけでなく、演劇、映画、テレビなど、幅広く活躍している役者さんだ。

僕も、染五郎さんが主役を務めた演劇や映画を何回も観にいったことがある。

いまの染五郎さんは七代目。六代目染五郎は、お父様の、松本幸四郎さんだ。

余談だが、僕が東京に出てきて初めて観た演劇は、六代目染五郎さんが主役を務めている『ラ・マンチャの男』だった。そのとき、いまの染五郎さんは、たしかまだ小学校低学年だった。

なにしろ、『市川染五郎』といえば、日本の伝統芸能を伝承している第一人者。平たくいえば、すごい人なのだ。

そんな染五郎さんへのインタビューが実現したのは、パフのお客様である松竹さんの取り計らいによる。本当に感謝だ。

 

午後12時過ぎ、僕ら取材陣は、東銀座の歌舞伎座に集合した。歌舞伎座の二階にある貴賓室が、きょうのインタビューの場所。パフから歩いて5分もかからない、たいへん便利な場所だった。

インタビューの中味は、6月下旬に小冊子が完成するまでのお楽しみ。なので、きょうは触れないことにしておこう。

ただ、どんなにすごい役者さんであっても、やはり一人の人間。いろんな悩みや苦しみを普通に抱いている。苦悩しながら、自分自身の芸を必死に切りひらこうとしている。仕事の怖さや厳しさに、押しつぶされそうになることだってある。

・・・そんなことが分かって、ぐっと距離が近くなり、今まで以上に、染五郎さんに親しみが持てるようになった取材だった。

 

実は僕の娘(こんど高2)は、染五郎さんの大ファン。4年前から染五郎さんが出演する映画や演劇をよく観にいっていた(僕も娘と一緒に、染五郎さんの舞台挨拶を間近で見たことがある。寒い朝、3時間も並んで整理券を取らされた・・・苦笑)。

ここは社長の役得で、娘も取材に同席させてもらった。「私は隅っこでおとなしくしてるよ」と、娘は遠慮がちにしていたのだが、インタビューの最後に、染五郎さんが娘に話しかけてくれ、握手までしてくれた。彼女にとっては、一生の思い出であろう。

『自分を信じて生き続ける』 。最後に、染五郎さんが、スケッチブックに書いてくれた言葉だ。

どういう思いがこの言葉に込められているのか…。その答えは、6月下旬に完成する小冊子を見て、確かめてほしい。

糸井重里さんという著名なコピーライターがいる。僕よりも一回り年上だから、今年で60歳のはずだ。奥さんは、かの有名な(NHKの大河ドラマ「篤姫」で、篤姫の実の母の役をやっている)女優の樋口可南子である。

このイトイさんの記事(インタビュー)が、本日(3月24日朝刊)の日経新聞に載っていた。「インタビュー領空侵犯」という記事だ。

秀逸だった。イトイさんは常々、「公私混同しろ!」と言っているらしい。イトイさんの事務所では、社員たちに、勤務中に映画を観ることを認めているという。

単にサボれと言っているわけではない。自分の感性を磨いたり、インプットを増やすことを、奨励しているのだ。本当の楽しみを知らないと、人の心を打つ仕事はできないとの考えからだ。

これからは「心」の時代だ。 「心を動かす」企業や人が、必ず脚光を浴びることになる。

パフがこの1月に発刊した小冊子(フリーペーパー『職人魂』 )の冒頭に、 「ほぼ日刊イトイ新聞」でのイトイさんのコピーを掲載させてもらった(もちろんイトイさんの事務所の了解を得たうえで、である)。

下手なキャリアコンサルタントよりも、単なる大手有名企業の人事採用担当者よりも、 「本当のハタラク」をイトイさんは的確に捉え、とてもわかりやすいコトバで語ってくれる。

必見である。

ほぼ日の就職論 ⇒ http://www.1101.com/job_study/index.html

本日は朝の9時から夕方の6時まで。昼食の時間もいれると、まるまる9時間、ずーっとミーティングを行っていた。

来シーズンの商品についてのミーティングである。

今回、商品の構想を、社内のメンバーを3つのチームに分けて練ってみようということになった。

僕もそのうちのひとつのチームに属している。

僕の属しているチームは、僕を入れて5名。なぜか学生のTくんも加わり、計6名でミーティングを行った。

全員の方向性は一致しているのだが、肝心の「どうやってお金にするのか」というところで、皆、うんうん唸り始めた。

仙人ではないので、霞を食べて生きるわけにはいかない。

そもそも、お客様に、喜んでお金を払っていただいてこそ、その商品には価値があるということになる。

うんうん唸っているようでは、まだまだなのかもしれない。

「産みの苦しみ」とは、よく言ったもので、苦しみぬいて産まれた商品にこそ、人々は強い思い入れを感じてくれるものだ。

なので、今しばらく、皆で苦しみ続けようと思う。