チカラ仕事で汗をかいた日
2008年10月22日 (水曜日)
パフは、いくつかの大学と共同で学生向けのセミナーやイベントを運営している。
僕の母校である明治学院大学(明学)も、そのひとつだ。会社を創業した直後からずっと、最低年に1回は、講演やセミナーのコーディネートを引き受けている。
特に昨年からは、この関係がさらに強くなり、この10月から11月にかけての業界講座を、パフのブランドである「職学校」という名前をつけて、全18回実施している。1回につき同業4社の現場の社員の方々をお呼びし、パネルディスカッションを通して、さまざまな働く姿を浮き彫りにしている。僕らパフは、そのファシリテーター役を務めているわけだ。
1回あたり200名前後の学生が参加するので、延べ4000名近くの学生との接点が生まれる。パフの認知度向上にもつながる、とてもありがたく大事なセミナーなのだ。
ほとんどの回は、イトーが運営しているのだが、きょうと明日と明後日は、僕が引き受けることになった。今週は、いろんなイベントが目白押しのため、社内は人手不足。アルバイトの女性2名プラス僕の3名だけで、切り盛りすることになった。
ということで、本日の日記のタイトルである。
キャリアセンターに置かれている段ボール10箱以上にものぼる資料を、会場である大教室まで運ばなければならない。台車で2往復である。さらに、机や椅子を、階下の倉庫から運び込まなければならない。
けっこうなチカラ仕事である。汗をタラタラかいてしまった。おまけに重いダンボールを抱え上げたことで、腰に鈍痛が走っている。
もともと汗を流す仕事はキライではないのだが、最近はあまりそういう機会がなかったので、かなりヘバった(苦笑)。
明学の学生諸君には、こういう苦労の末に成り立っているセミナーであるということを分かってもらえると嬉しいかな^^;
さて、あすと明後日も、僕の登板だ。腰を痛めないように気をつけながら、もうひとがんばりすることにしよう。
久々の「うまれよ塾」だった日
2008年10月21日 (火曜日)
パフの創業2年目から、ずーっとやりつづけている就職講座『うまれよ塾』 。もう、まる10年近くやっていることになる。
2010年度の入社を目指す学生諸君向けに行なうのは、本日が第一回目。これから毎月2回程度、コンスタントにやっていくことになる。
きょうは8名の学生が参加してくれたのだが、大きな問題がひとつあった。
それは、つい3日前のキックオフイベントに参加してくれた学生が5名もいたことだ。
なぜ問題かって?
実は、キックオフイベントの講演のときに、この「うまれよ塾」の肝である、“う・ま・れ・よ”の意味を、来場者全員にばらしてしまっていたし、話の結構な部分がかぶっていたのだ。
いつもは、最後に「うまれよ」の説明をして、「なあるほどぉ!」という反応をもらうことを楽しみにしているのに、きょうはそれが(5名に対しては)叶わなかった。
ま、しょうがないか(苦笑)。
でも、先日の話とかぶってしまったとはいえ、皆(かぶった5名も含め)、真剣に最後の話まで聞いてくれた。
「いままでのどの就職講座の話よりも、共感したし、為になった」なんていう感想を聞くと、涙がちょちょぎれるくらいに嬉しい。
こういった感想をもらえるからこそ、9年間も続けてこられたんだろうな。老体に鞭打ちながら(っていうほどのトシではありませんが)、しばらくは続けていこうと思う。
#とはいえ最近は、学生が自己紹介のときに話してくれる、趣味や、好きな歌手や、タレントのことが分からなくて困っている。「へぇー」とは反応しているが、あきらかに知ったかぶり。これは“う・ま・れ・よ”の精神に反することなので反省しなければ!(笑)。
金融関係者に高い志を望む日
2008年10月20日 (月曜日)
アメリカのサブプライムローン問題に端を発した金融不安。ここまで全世界を巻き込んだ金融市場の混乱に発展するなんて、一年前は誰も思わなかったのではないかな。
超エリートが、超高収入で、超ハードに働いている外資の金融機関。特に投資関連事業には、賢い連中が集まっているという印象がある。その連中が中心になって、今回の混乱を引き起こしたのは、実に皮肉だ。
そしてその混乱が、ついに日本にも押し寄せてきた。
日本の金融関係者も(政治家や官僚や日銀も含んで)、大きな投融資をジャッジしたり、金融商品を生み出している連中には、ずば抜けて賢い連中が多いはずだ。
賢いならば賢いなりに、自分たちのミッションをぜひ果たしてほしい。というより、いま一度、自分たちのミッションが何であるかを考えてほしい。
汗をかかない虚業が、汗をかきながら地道に実業を行なっている会社を、倒産に追い込んだりしてはいけない。
特に中小企業はたいへんだ。大きな仕事を大企業から受注したのはいいが、その大手企業から、突然代金の支払いを引き延ばされている。それじゃ予定していた材料費やら外注費やら人件費が払えない。そんなときのために資金を融資するはずの銀行なのに、そっぽを向く。いや、そっぽ向くどころか、貸し剥がしまで行なう。手形が決済できない。不渡りだ。
結局、「お金」という輸血さえあれば潰れなくても済んだはずの中小企業の多くがいま、見殺しになってしまっている。
行政は、中小企業向け金融対策を打ち出し始めたが、ぜひ手遅れにならないようにしてもらいたい。
金融機関は、とにかく、真面目にこつこつと実業を行なっている会社を潰してはいけない。潰すべき虚業の会社と、潰すべきではない実業の会社を、真剣に区別してほしい。決して表面的な数字だけの(コンピューターにインプットして、コンピューターがアウトプットする指示に従うだけの)判断はしないようにしてほしい。人間なんだからね。高い志を持ってほしい。
・・・と、自分の会社の金融対策が一服した日に、中小企業の社長でもある僕は、冷静に思うのでした。
新卒一期生ササキアサヒを囲んだ日
2008年10月19日 (日曜日)
パフには新卒一期生が4人いた。
五十音順に並べると、
1.ササキアサヒ
2.ササキタカノリ
3.フルカワアキコ
4.ヨシカワアユ
の、男2名、女2名である。
しかも男は『佐々木』が2名、女は漢字で書くと棒が一本違うだけの『吉川』と『古川』である。
なんとも、バランスがいいんだか悪いんだか、面白い組み合わせの4人だった。
このうち、現存する社員はヨシカワだけなのだが、僕にとっての『パフの新卒一期生』は、この4人が揃ってはじめて成立する。
実は、このうちの1名。ササキアサヒが、このたび家庭の事情で、御両親の実家のある岩手県に帰ることになった。帰るのは今度の水曜日。つまり3日後である。
そこで急きょ、アサヒの同期であるヨシカワと、すぐ下の後輩である新卒二期生のメンバー(イトー、キミワダ、ホサカ、ムラカミ)が集まって、送別会(という言葉は使いたくないのだが…)を開くことになった。※フルカワは現在、大阪に住んでおり、しかも二人目のお子さんがおなかの中にいるとのことで、参加することができなかった。タカノリも中国に出張中とのことで合流がかなわなかった。
6名だけのこじんまりとしたパーティーだったが、なかなかのムードだった。
場所は、パフのセミナールーム。
ヨシカワが銀座のデパートで、シャンパンやワインやお洒落なつまみを買ってきてくれた。
昔話に花が咲く。一期生の思い出といえば、やっぱり内定者時代である。朝から晩まで、この4人は一緒だった。ホントに仲が良かった。ペチャクチャペチャクチャと、朝から晩までお喋りのし通しだった。「おまえら、ここは仲良しサークルじゃないんだぞっ!」と、僕が激怒したこともしばしば(笑)。
この4人が内定者だった時代に、僕の家族と一緒に旅行に行ったこともある。場所は福島の飯坂温泉。夜通しトランプをやったことを昨日のことのように思い出す。
そんな昔話をしていたら、あっという間に時間が過ぎてしまった。
アサヒは『書』の大家でもある。
きょうは、我々にたくさんの書を残すために、筆と和紙を持参してくれた。短い時間に20枚ほど書いてくれた。
アサヒは、パフのことを 『羽歩』 と表現する。
「羽はあるけど歩いてゆく魔法の竜」という意味だ。
なるほど、うまい。深い。
アサヒ、アサヒもアサヒらしく、ゆっくり、じっくり、しっかりと、歩いていってください。
またいつか、新卒一期生でそろって温泉旅行でもしたいもんだな。
きょうは、どうもありがとう!
(下の書は、僕に書いてくれた2枚。パフの企業理念と、僕の座右の銘です)
(20日午前9時。追加で、皆の集合写真をアップしました。アサヒは、前列右端です)
キックオフイベントが開催された日
2008年10月18日 (土曜日)
きょうは、2010年の入社に向けて、就職活動を開始した学生諸君を集めたキックオフイベントの開催日。ベルサール神田という駿河台下にある会場に、300名以上の学生が集合した。
協力してくれたのは、13社20数名の社会人。社会人、学生が入り乱れながら、さまざまな交流を行った。
パフのイベントでは、企業情報を一方的に提供するということはしない。ましてや、この早期のイベント。会社の宣伝時間は各社1分のみで、残りの時間は、学生自らが「考える」、「考えたことを言葉にする」、「自分の考えを社会人に訊く」といったことに充てた。
僕も、(学生の来場が想定した人数よりも多かったため)数十名の学生と、じっくり話をすることができた。
学生の前向きなエネルギーがひしひしと感じられ、僕自身、とても充実した時間だった。
午後1時から始まり午後5時に終わるという、全4時間の長~いイベントだったのだが、終わってみればあっという間だった。そして終始、とってもいい空気が流れていた。これは、オープニング時の、タシロ(パフ4年目の社員)のパフォーマンスのおかげではないかと思う。
そのパフォーマンスとは……。
こりゃ文章だけではなかなか伝えにくいなあ。写真を撮っておけばよかったと後悔しているが、以下、その模様を少しだけ。
☆☆☆
「行け!行け!飛雄馬」のテーマソングとともに、野球のユニフォーム姿で突如として会場後方から現れたタシロ。
首に提げた笛を「ピッピッ」とやりながらステージの上に到着したタシロは、手を腰にやり、183センチの長身で場内をゆったりと見渡している。
いったい何が起きているんだ?と、狐につままれたような表情の学生たち。ポカーンと口を開けてみている社会人たち。
しかし、タシロの「プレイ、ボぉぉール!!!」という大きな掛け声のときには、場内全体が笑顔に包まれていた。そしてタシロがまた駆け足で退場するときには、大きな拍手が沸き起こった。
☆☆☆
このパフォーマンスのおかげで、学生の緊張感がいっきに解けたのではないかな。やっぱり真面目な就職イベントとはいえ、「笑い」は大切である。
「笑い」をもって、イベントに最高の雰囲気をもたらしてくれたタシロに、最上級の「あっぱれ!」を、きょうは差し上げよう(笑)。
ニューヨークの金融マンがやってきた日
2008年10月17日 (金曜日)
世界経済の中枢を担うニューヨーク金融市場。ここで働いているMさんが、本日、パフを訪ねてくれた。
パフとニューヨーク金融市場。いったいぜんたい何の関係があるのか?
何の関係もありません(笑)。
ニューヨークの市場とパフとは関係ないのだが、Mさんとの関係は大ありなのである。
Mさんと僕が出会ったのは、1998年の春。いまから10年以上も昔になる。
当時Mさんは、設立されたばかりの、未上場企業専門の証券会社(ディーブレイン証券)の立ち上げ業務と、創設されたばかりのグリーンシート市場のルール作りを行っていた。
そして同時に、グリーンシート市場への登録を検討していたパフの担当となり、パフを第五号銘柄の登録企業とすべく、僕と二人三脚で、泥まみれになりながら走り続けてくれた。
一時期は、ほぼ毎日会っていたと思う。そして、パフの資金調達のために、ベンチャーキャピタルをはじめとする金融機関・投資機関の方々のところに、僕と一緒に訪問していた。
そしてパフが創業して3年目(西暦2000年)に、やっと大きなファイナンス(公募増資)を成功させ、5千万円近い資金調達によってパフの財務を安定させてくれた。創業時のパフの、金融面での大恩人である。
Mさんは、パフの公募増資が終了した直後から、MBAを取得するために英語の猛勉強をやり始め、翌年アメリカの大学院に合格。会社を辞め、自費でアメリカに渡った。
そして3年前、無事MBAを取得し、ニューヨークの金融機関に再就職したのだった。
今夜4年ぶりに会って、ゆっくり食事をしたのだが、当時とあまり変わらない。飄々とした男である。
ニューヨークはいま、大変なことになっている。金融の仕事そのものが、大きな変貌を遂げようとしているらしい。その渦中にいるMさん。僕は専門的なことはまったくわからないのだが、それでも激動の毎日を過ごしていることくらいはわかる。
そんななかにあっても、帰国の折に、こうやって(いまの仕事とはまったく無縁の)パフを訪ねてきてくれるというのは嬉しいものだ。
Mさんは、今後ずっとニューヨークで仕事を続けていきたいそうだ。自分の性格には、日本よりもアメリカ(ニューヨーク)のほうが合っているという。
確かにMさんは、日本の金融マンにはいないタイプなのだが、あの朴訥(ぼくとつ)さは、ニューヨークっていう感じでもないんだけど、まあ、本人が合うっていうんだからいいか(笑)。
いずれにしろMさんには、(100年に一度あるかどうかの)金融界のピンチを絶好のチャンスとしてとらえ、もっともっとビッグな男になってもらいたいものだ。
Mさん、がんばれよ!
1週間ぶりの東京の日
2008年10月16日 (木曜日)
久々の東京だ。なつかしい。
といっても、不在にしていたのは一週間だけ。でも、その一週間がとても長い時間だったように感じられる。
なぜだろう。
でも一方で、あっという間の一週間だったような気がする。名残惜しい。
午後2時過ぎに会社に戻って、お土産の愛媛ミカンと、松山銘菓・一六タルトを社員に渡す。
その後、大量のメールに呆然としながらも、メールの整理や返事などなど。
あ、そうそう、昨日僕がいない間に、きちっとオープンした『職学校web2010』も、ずうっと眺めていた。なかなかデザインがイケている。
制作に関わった社員諸君らと名クリエイターF氏をはじめとするGL社、それからシステム面をバックアップしてくれたTF社に最大級の感謝である。
こりゃたくさん売って、恩を返さなくちゃね。
さて。
東京の生活のリズムに慣れるまでどのくらいかかるだろう……。なあんて悠長なことを言っている場合ではない。さっそく明日から多くの来客があったり、イベントが休日も含めて目白押しである。明後日の土曜日は、いよいよキックオフイベントである。
今夜はひとまず、久々の自分の枕で、ゆっくり寝ることにしよう(笑)。