9年前のインターンシップが来社した日
2008年11月2日 (日曜日)
2日(日曜日)の日記を書こうと思ったが、2日は朝起きて夜寝ただけなので(笑)、金曜日の夜の出来事を書く。
パフで丸9年前、インターンシップをしていた(当時の大学3年生)Uスギ。現在は、某大手証券会社の営業マンである。
9年前ということは、いまのパフのどの社員よりも古株ということになる。新卒一期生のヨシカワたちがパフで働き始めるちょうど一年前の夏に働いていた。
当時のインターンシップの報酬は交通費のみ。「社会経験=勉強」という大義名分のもと、朝から晩まで、ただ働きをさせていた。
しかも、当時の事務所には、机と椅子とパソコンが人数分なく、立って仕事をしていた。クーラーも効かなかった。インターン生たちは、とんでもない環境で働いていた。
そのとんでもない環境で一番長く働いていたUスギが、久々にパフを訪ねてくれた。
現在Uスギは、起業を考えているという。そのプランについて僕に相談しにきたのだ。
いまや大手証券会社のトップ営業マンになっているUスギなので、少しはまともな事業計画を考えているかと思いきや、まだまだ甘ちゃんだったので、歯に衣着せずに問題点を指摘してあげた。
もっとも僕の起業の時も、事業計画なんて、あってないようなものだったので、「そもそも事業計画云々よりも、独立する覚悟があるかどうかのほうが大事なんだ」ということを、なかばお説教してあげた。
Uスギも30歳で、会社では立派な中堅社員なのだが、相談する相手がよくなかった。僕から見たら、Uスギはいつまでたっても、大学3年生なのだ。
相談後は、(夕方、病院で飲酒の許可が出たので)久しぶりに飲みに行った。
Uスギは、飲む飲む。昔は華奢な体型だったのだが、いまや横綱級の体格なのだ。たぶん、学生の頃の2倍くらいあるんじゃないだろうか。
12時くらいまで飲んで、 「そろそろ帰ろうか」と言ったら、 「もう一軒行きたい」という。さすがに僕も病み上がりでもあるので、いきなり不摂生もできない。
「おまえ、明日は何もないの?」と聞くと、 「明日は朝6時半から接待ゴルフ。しかも千葉なので朝4時起きです」という。
「じゃ、おまえ、もう帰れよ」というと、 「クギサキさんが付き合ってくれないんだったら、新宿で後輩が飲んでるんで、そこに合流してから帰ります」という。
すごい……。さすが最優秀営業マンである。体重も倍増するわけだ。
これだけの体力と気力と豪胆さがあれば、ひょっとしたら起業しても、なんとかやっていけるかもしれないなぁと思い直した。
それにしても、9年経っても、こうしてわざわざ相談しに来てくれるなんて、やっぱり嬉しいものだ。
さんざんベランメエで、好き放題説教したにもかかわらず、 「クギサキさんも昔と比べたら丸くなりましたねぇ…」と言われるような始末(苦笑)。
こういう関係はずっと大事にしたいものだ。
今年初のパフLiveだった日
2008年11月1日 (土曜日)
いわゆるゴウセツ=合同企業説明会というのは、いまや学生にとっても企業にとっても、就職&採用活動において定番のイベントである。
しかし僕は、このゴウセツというものが、どうも好きになれずに、パフを作ってから6年間は、ずっとやらずにきた。
出展企業の数と来場学生の数を競うような大規模なゴウセツは、結局、(就職ナビと同じで)顔が見えず、寒々しさと寂しさを感じてしまうからだ。
でも4年前に、「じゃあ、パフらしいゴウセツをやってみようか?」ということで、“アンチゴウセツ”のゴウセツを企画することにした。
それが『パフLive』なのである。
出展企業数はMAX10社。来場学生数はMAX200人。有名企業であっても無名企業であってもブースの大きさは同じ。学生は立ち見禁止。出入り不自由。受け身禁止。対話重視。
『顔の見える就職と採用』というパフの永遠のテーマを、このパフLiveでは実現させようとしている。
本日は、そのパフLiveの今年の第一回目の開催日。午前11時から、青山一丁目で行われた。
企業9社に対して、199名の学生が集まった。ちょうどいいバランスの会となった。
僕はきょうは何もしないはずだったのだが、急きょ「就職相談コーナー」を受け持つことになり、別室で学生の個別の相談会を行っていた。
不況の影が忍び寄っているせいか、多くの学生諸君は、例年になく顔が引き締まっているように感じる。真剣に自分の将来と向き合っているように思う。不況もまんざら悪いことばかりではない。
このパフLive、来年の2月まで全5回開催されるのだが、毎回大きな満足を提供できるものにしていきたい。