パフ代表の徒然ブログ「釘さん日記」

7月からの新組織を発表した日

2009年6月29日 (月曜日)

パフは6月が決算月。明日で今期(第13期)が終了する。いろんな意味で刺激的な決算となりそうだが、無事期末を迎えられることに、まずは感謝をしたい。

そして7月1日から始まる新しい期(第14期)には、気分も新たに臨みたい。

本日は、第14期から改変される新しい組織を、早朝8時からの全体会議で、社員全員に発表した。

常勤のアルバイト&パートさんや、内定者のインターンを入れても20数名の小さな組織。組織改編も、そんなに大変じゃないだろう…と思われがちだが、ところがどっこい、そう簡単な話でもない。

小さな組織だからこそ、いろんな問題がリアルに想像できてしまう。目をつぶって、ダイナミックに大ナタをふるうわけにもいかない。あちらを立てればこちらが立たず。こちらを立てればあちらが立たず。アタマの中で、あれこれシミュレーションを重ねる。

組織を考える過程では、社員にも意見をちょろちょろ聞いたりするのだが、「ははあん」と気がついたことがある。

麻生総理が人事のことで最近とやかく批判されているが、人事というのは、全体のことを考えられる立場・視点からじゃないと最適な組み立ては出来ないものなのだ。だから、それが小さな会社であろうが、大きな会社であろうが、政党だろうが、内閣だろうが、人事はトップの仕事なのだ。トップの立場からじゃないと見えないことがある。

ということで、あれこれ考えながら辿りついたこの組織。社員の、柔軟性や受容性や意欲や成長が試される、チャレンジャブルな組織とあいなった。

さて発表後の社員の反応は……。さあ、どうなんでしょう(苦笑)。

まあ間違いなく言えるのは、すべてのことに対して完璧に応じることのできる組織などないということ。

逆説的な言い方かもしれないが、組織の枠組みなんか無視して(これは、あそこのグループの仕事で、これは、あの人の仕事で、これは、自分の仕事じゃない……なんて考えるんじゃなく)、全員が全体の目的と最適を考えながら仕事を進められるようになって欲しいものである。

火曜日の日記(感慨深い福井出張の日)の最後のところで、僕はこう書いた。

「そのことについては、今週末の日記でたっぷりと書きたいと思う。きちんと説明しようとすると、いまから10年以上も前にまで遡る必要があるからだ」

でも、すでに我慢しきれずに、別の場所で書きはじめてしまった。

パフが月に二回、社会人(主として企業の人事担当者のみなさん)に配信しているメルマガで執筆している『どげえするんか?』という僕のコラムだ。

木曜日(6月25日)に執筆して配信したのだが、一回の分量だけでは書ききれず、前篇、後篇の二回に分けることにした。

ちょっと長いので転載ではなく、リンクします。クリックしてご覧ください。

⇒ http://puff.weblogs.jp/mag_list/2009/06/2009625-vol057-.html

「釘さん日記番外編:10年前の出会いを思い出す日」と題して書いたのであるが、筆をすすめるごとに、昔の懐かしい情景が浮かんできた。と同時に、僕らの仕事の意義の深さを感じることができた。

次回のコラムの執筆の前にネタばれするのもあまりよろしくないが、簡単にいうと、10年前のパフの会員で、初代うまれよ塾生だったサイトウさんという(かつての)女子学生と、つい先日、福井県で再会したのだ。

サイトウさんは、パフを通じて出会った会社に入社し、その会社の社員と社内結婚し、いまはふたりで、福井県の美浜という小さな町で、旅行会社を独立開業している。

僕は福井市への出張の帰りに、この美浜を訪れたのだ。

二か月ほど前に、サイトウさんから僕宛てに、突然メールが来た。「若い人をそろそろ採用したいんですが相談に乗ってもらえませんか?」という内容で。

7年ぶりくらいのメールだった。

美浜の会社(旅行のお店)を見学させてもらった。こんな景気なのに、会社はとても順調そうだった。ふたりは仲むつまじく、旅行会社を経営している。とっても幸せそうに暮らしていた。

そのきっかけの一部を作ったのがパフという会社であり、僕という人間だったということを考えると、なんだかとっても嬉しくなってしまった。かつては22歳だったサイトウさんも、もう今年で32歳だ。早いものだ。

ということで詳しい話は、社会人向けメルマガで読んでもらうとして、きょうはこのサイトウさんの美浜の旅行会社の宣伝をしよう。

北陸地方(とくに若狭湾周辺)に旅行に行きたいと思う方々は、ぜひご利用ください。

会社の名前は、『旅工房』。下は、お店の写真です。

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さらには、サイトウさんと旦那さん(旅工房の社長)のツーショットです。僕と敦賀の焼鳥屋さんで飲んだ後なので、ちょっと赤い顔をしています。

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読者のみなさん。福井県、美浜の町の『旅工房』を、ぜひよろしくお願いします!!

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株式会社 旅工房
〒919-1131 福井県三方郡美浜町木野21-4-1
担当:斉藤 玲子

TEL:0770-32-6666
FAX:0770-32-6667

ギターを背負い、右手にはストリートライブ用のアンプを携え、築地のパフのビルの前からタクシーを拾った。

運転手さんに、「新宿のハイアットリージェンシーまでお願いします」と告げたら、「ホテルで演奏会ですか?」と聞かれた。

演奏会ではない。

“ともだち”の結婚パーティー会場に向かったのだ。パーティーで、歌ってくれと頼まれたのだった。

 

“ともだち”は、僕と同い年。つまり今年で49歳だ。お相手も僕と同い年。

実はこの“ともだち”、つい1年前までは、某超ビッグ企業の採用責任者で、立派な(?)“お客様”だった。取引会社もたくさんあり、僕などは、そのたくさんの取引会社のなかの1社の経営者に過ぎなかったわけだが、同学年ということもあり、妙にシンパシーを感じ合っていた。

昨年の秋の人事異動で昇格し、昔の現場(営業部)に戻り、そこの責任者となり、僕(パフ)とは直接の利害関係もなくなり、正真正銘の“おともだち”と呼べるようになったのだ。

“ともだち”は、「この年になってあんまり派手なパーティーはやりたくない」ということで、きょうは親しい人たちだけが集まってのパーティーだった。

そんなわけで、“ともだち”は大企業の幹部であるにもかかわらず、仕事関係ではごく親しいひとだけをご招待。かつての採用関係の取引先で招待されていたのは僕だけだったんじゃないかな。こんな少数の仲間に入れていただいて、なんだか妙に嬉しい。

で、きょうは“ともだち”のために、二曲の唄を、想いを込めて披露した。

一曲は、うち(パフ)のイトーとムラカミが昨年結婚した時に作った『ふたり』(作詞はササキアサヒ)というオリジナル。もう一曲は、チューリップの『青春の影』(詞、曲ともに財津和夫)だ。

両曲とも、ハーモニカとギターでアレンジした。初の試みだった。

出席者のほとんどが僕らと同年代だったこともあり、皆さんに包み込まれるようにして、とっても気持よく歌えた。

(下の写真は招待された“ともだち”のお友達の方々。一部の方を除き同年代です)

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50歳を目前にした男女の、ほのぼのとした結婚パーティー。若いカップルの披露宴も楽しいのだが、こういう熟年のカップルのパーティーも、“ほのぼの”と落ち着いていて味がある。

呼んでくれた“おともだち”のITさん、きょうはとても楽しかったです。お招きいただいて光栄でした。唄も気持よく歌わせていただきました。ホントにいい時間をありがとうございました。

どうかおふたりとも、ずっとずっとずーっと、お幸せに!!

<追伸>

当日の参加者の方から、僕が歌っている写真を頂戴しました。記念に、こっそり掲載しておきます(29日AM10:00)。

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Fネット(ふるさと就職応援ネットワーク)が正式に発足して、ちょうど一年が経った。

本日は加盟全社が一堂に会し、一年間を振り返っての、定時総会を行った。

一年前、Fネットが発足したときには、まさかこのような経済情勢になろうとは、誰もが予想しなかった。なので、当初考えていたことも、イメージしていたことも、軌道修正せざるをえなくなった。

これから二年目に突入するわけだが、全国の学生や求職者のみなさんにとって、全国の企業にとって、有益なサービスや情報を、このFネットから発信していけたらと思う。

 

そして本日、2011年春の就職に向けた就職活動応援サイト「職学校Web」のプレサイトがオープンした。

気がつけば、この「釘さん日記」の画面の右肩が、職学校Webのバナーに占領されている(気づかなかった、汗!)。

このまま全体が侵攻されてしまわないように、防衛策を講じとかなきゃな(苦笑)

 

 

 

<追伸>

本日急逝したマイケル・ジャクソン氏のご冥福を、心よりお祈り申し上げます。

#僕と同年代なんだよなぁ。ちょっと早すぎますよね。

本日、某著名経済雑誌の取材を受けた。

「私の感動した本」というコーナーの取材で、僕がいままでの人生で出合った本の中で、いちばん感動した本の話を聞かせて欲しい…ということだった。

僕は、いまでこそいろんな文章を、いろんなところに書いているが、そんなに本が好きっていうほどではない。感銘を受けたり、勉強になった本はいくつかあるが、「感動」というと何だろうか。

若いときに読んだ『竜馬がゆく』(司馬遼太郎)には、いたく感動させられたが、あまりに定番すぎて雑誌の記者にとってはあまり面白くないだろうし。

あと、結構マニアックな小説(児童小説とか)を読んでいたことがあり、これにもかなり感動していたのだが、細かなところを忘れてしまい、うまく説明する自信がなかったので、やっぱりやめた。

いろいろと考えていたら、はたと思いだした。僕がその昔、心を揺さぶられた二冊の本があった。

いずれも、以前メルマガで3年にわたって執筆していた 【素晴らしき100の出会い】というコラムで取り上げた本だ。いや、本というか、漫画(コミック)だ。

漫画とはいえ、あなどれない。多感な少年時代の僕のこころを支え、悩める青年だった僕の眼を開かせた本である。

雑誌社の記者に、その本の内容のことを話したら、とても興味を持ってもらった。取り上げてもらえると嬉しいな。

 

ちなみに、その本のことは以下のリンクから読めますので、興味のある読者の方は、どうぞクリックしてご覧ください。

【本1】http://shokugakkou.com/member/column/kugi05/Colkugi_013.html

【本2-1】 http://shokugakkou.com/member/column/kugi05/Colkugi_020.html

【本2-2】http://shokugakkou.com/member/column/kugi05/Colkugi_021.html

長距離移動は疲れるわい…の日

2009年6月24日 (水曜日)

きょうの朝の新幹線で東京に戻ってきた。新幹線車中の空調の調子がよくなかったのか、混み合っていたからなのか、僕の席まではみ出してきていた隣の人の体温が高かったせいなのか、珍しく気分が悪くなってしまった。

気分が悪いのは天候のせいかな。湿度が異常に高くなってきた。東銀座から徒歩4分の会社がなんだか遠く感じてしまった。

それでも会社に着き、自分の椅子にどかっと腰かけると、多少は落ち着く。

いやあ、長距離移動は疲れるわい。

夕方6時過ぎ。

お客様との会食のため外出。銀座8丁目まで歩いて行く。やっぱりジメジメしてるなあ。

会食そのものは、気を使わないフランクな昔からのお客様だったので、しばし楽しく過ごす。

帰り道。

まだバスが走っている時間だったので、歩いて帰るのをやめてバスに乗る。普段なら歩くんだけどなあ。

先日の日記でも書いたが、これからの季節は体調管理が重要。いつまでも若いつもりでいるのは禁物だ。悔しいけど。

このジメジメの梅雨の季節のあと、カラッとした夏が来るのを期待したい。

感慨深い福井出張の日

2009年6月23日 (火曜日)

朝8時の新幹線に乗って、米原経由で福井に向かった。福井県とふくいジョブカフェ主催の合同企業説明会にゲスト参加するためだ。

福井(ジョブカフェと商工会議所)とは、ずいぶん昔からの縁で、学生向けのイベントや企業向けのセミナーに、毎年一回は呼んでいただいている。

が、いつもは学生の就職活動がピークとなる3月が多く、この時期の福井は初めてだった。

実は主催者側も、この時期の合同説明会は初めての試みだとのこと。学生の内定取得状況のあまりのひどさに、急きょ開催に踏み切ったというのだ。体感値として、内定を取得して就職活動を終えた学生は、まだ半分にも満たないのではないかとのことだった。福井県内では、まだまだ多くの学生が就職活動を行っているのだ(もちろんこの状況は福井に限ったことではない。今年の内定取得率は全国的に芳しくない。就職情報各社が発表している数値以上に悪い状況である)。

 

僕の本日の役目は、そんな就職活動を頑張っている学生たちを対象とした講演を行うことだった。主催者からは、「ぜひ彼らを励ましてあげてください」というリクエストをいただいていた。

会場には、黒いリクルートスーツを着た学生たちがぎっしりと集まっていた。皆、真剣な面持ちだ。

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講演のタイトルは、『就職活動の成功って何なのか? ~会社選び、仕事選び、キャリアづくりで大切なこと~』。いつも『うまれよ塾』で語っていることを、きょうの来場者のみなさんに聞いてもらった。

講演ののち、僕も企業ブースを回らせてもらったり、関係者の方々と話をさせてもらったり。

予想以上の学生が来場してくれたのでイベントとしては大成功なのだが、逆に、この時期に、まだこれだけの学生が動いているということには、皆さん複雑な心境のようだった。

いずれにしろ、きょう来場してくれた学生諸君には、焦らず、慌てず、もうひと踏ん張りしてほしい。そして来年の春には、社会人の一員としてのスタートを切ってほしい。

 

イベント会場を後にした僕は、同じ福井県の美浜に向かった。福井から敦賀まで特急で約30分。そこから小浜線に乗り換えて約20分。

五木ひろしの出身地としても、原子力発電所の所在地としても有名な美浜。静かでのどかな漁師町で、駅を降りると、まるで“ふるさと”に帰ってきたような佇まいだった。

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なぜ僕が、この美浜までやってきたのか。

そのことについては、今週末の日記でたっぷりと書きたいと思う。きちんと説明しようとすると、いまから10年以上も前にまで遡る必要があるからだ。

いま敦賀のビジネスホテルに戻ってきてこの日記を書いているのだが、パフをつくってホントに良かったなと、感慨深く思えた一日であった。