パフ代表の徒然ブログ「釘さん日記」

14歳の誕生日だった日

2011年12月13日 (火曜日)

昨日は12月12日。

実は、パフの14回目の設立記念日だった。

もう、あれから14年も経ったのかあ。

と、創業者にとっては感慨深い日なのだが、14年前、そこに居合わせた現社員は誰もいない。

昨日は特に何かをやったわけでもない。ごく普通の日と同じように1日が過ぎた。

でも、たまたま催された夜のオヤジ忘年会では、(昔のパフのことをご存じの方が多かったからかもしれないが)誕生祝いの乾杯をしてもらったりもして、とても、しみじみとしたよい時間が過ぎていった。

当時、37歳になったばかりの僕が作ったパフという会社。気がつけば、多くの方々に愛していただける会社になってくれた。

しかしそれは、生みの親のおかげではなく、育ての親(社員や取引先の皆様)のおかげである。

「親はなくとも子は育つ」とは、よく言ったものだ。

これからも親に遠慮することなく、すくすくと大きく育っていってほしいものだ。

関係者の皆様に、あらためて厚く御礼申し上げます。来年は15周年なので、釘さんライブや寸劇の上演も含めて検討中です。

どうぞお楽しみに!^^

 

にっきをかく日

2011年12月11日 (日曜日)

きょう(日曜日)は、朝6時半に起きました。

顔を洗って歯を磨いて、少しだけ本を読んで、そのあとランニングをしました。

昨日も走ったので二日連続です。

実はいびがわ(岐阜県)のマラソン大会に出場したあと、ぜんぜん走っていなかったのですが、やっぱり、朝日を浴びながら走るのはとても気持ちが良いことです。

これからも土曜日や日曜日の朝は走ろうと思います。

 

ランニングから帰って、汗を拭いていたら、朝食の時間になりました。運動した後の食事はとても美味しいです。日曜なので、いつもよりゆっくり食べました。

朝食のあとは、TBSのサンデーモーニングを観ました。大沢親分が亡くなってちょっと寂しいんですが、張本さんが頑張っているので、いつも観ています。きょうは元ラグビー選手の松尾雄冶さんがゲストでした。

 

そのあと、豊洲まで映画を観に行きました。

「リアル・スティール」という映画です。

ロボット同士がボクシングの試合をする映画です。でも、それだけではありません。人間のドラマです。父子のドラマです。感動しました。泣けました。すごい子役です。ぜひ皆さんも観てください。

 

映画のあとは遅めのお昼ご飯。吉野家の牛鍋丼を食べました。飽きない味で好きな食べ物のひとつです。

それから、本を買ったり、ドトールでコーヒーを飲みながら本を読んだり、散歩したりしました。

 

夜は家で晩御飯を食べました。僕が家で晩御飯を食べるのは、週末だけなんです。

食後はテレビです。

観たいテレビがたくさんあって困りましたが、選んだチャンネルはテレビ東京。「柔道グランドスラム」です。僕も昔は柔道少年でしたから、思わず力が入ります。鈴木桂治は負けてしまいました。勝たせてあげたかったけど、これが勝負です。仕方ありません。

NHKの「坂の上の雲」は録画しています。年末年始の休みにまとめて観ようと思います。便利な世の中です。

柔道はまだ続いていますが、これからTBSの「南極大陸」を観ます。毎週密かに楽しみにしているんです。

 

と、こんな感じで、本日の出来事を、小学生になったつもりで、ばーっと書いてみました。たまには、こんなお遊びの日記も良いと思います。

ところで、明日の朝は日記を書きません、なぜならノートパソコンのバッテリーがあと10分くらいで切れてしまうからです。電源コードを会社から持って帰るのを忘れてしまいました。

だから、この日記も見直しせずにアップしてしまいます。誤字があったらゴメンナサイ。

では、これから「南極大陸」を観ることにします。

タロ! ジロ! ガンバレ!!!

昨日は午後から、人材業界の4団体(全国求人情報協会、日本人材紹介事業協会、日本人材派遣協会、日本生産技能労務協会)合同でのシンポジウムが開催された。

リクルートの銀座8丁目ビル(昔の本社ビル)の11Fホールに、業界に所属する企業の代表者が多数集まった。

業界団体が合同でこのようなシンポジウムを開催するのは初めてのこと。

リーマンショック以降、厳しい雇用環境が続き、人材業界も大きな影響を受けている。同時に、労働市場において、人材業界が果たすべき役割も大きくなっている。

そんななか、上の4つの業界団体(求人広告、職業紹介、派遣、製造請負)が連携した、『人材サービス産業の近未来を考える会』が発足したのだった。

昨日のシンポジウムでは、この『考える会』がまとめた研究報告が、講演やパネルディスカッションを通して発表された。

特に発表の中心となったのが、「人材サービス産業が取り組む5つのテーマ」。

その5つのテーマとは、次の内容。

(1)マッチング・就業管理を通じたキャリア形成の支援

(2)採用・就業における「年齢の壁」の克服

(3)異なる産業・職業へのキャリアチェンジの支援

(4)グローバル人材の採用・就業支援

(5)人材育成による人材サービス産業の高度化

 

いやー、なかなかのものだったと思う。

僕は、なかでも(5)の「人材育成」(業界で働く人材の能力を向上させるということ)が大切だと思っている。

この業界の仕事に従事する一人ひとりの社員たちが、高い意識と能力と倫理観を身につけなければ、業界の底上げにはつながらない。

業界や会社の垣根を取り払って、こういう会が開催されるというのはとてもいいこと。これからも積極的に参加していこうと思う。

 

さて、本日は早くも金曜日。

お、きょうは先日(今週の火曜日)対談した技術者たちの所属する某メーカーと再度の対談の日。本日は、本社に訪問して、営業部門の方々にお話を聴くことになっている。先日の技術者の皆さんが苦労して生み出した製品を、直接ユーザーに届ける方々だ。どんな思いをもって仕事に取り組んでいるのか。しっかりうかがってこようと思う。

では、行って来ます!

昨日は、今年最後の職学校Liveだった。

定員を上回る55名の学生諸君が来場し、会場はギュウギュウ。

ただ、嬉しかったことがある。

黒いリクルートスーツ一色ではなかったのだ。

私服で構わない、という案内をしていたからかもしれないが、いろんな色の学生がおり、「画一化されたシューカツイベントなんかじゃないぞ!」という、職サークル主催イベントの面目躍如だった。

中身も盛り上がった。まさにLive。予定調和一切なし。ドキドキハラハラの内容でもあった(笑)。

 

イベントの後片付けをして事務所に戻ると、すでに夜の9時。

そこから、今夜中にやりたい仕事を片付けたのだが、終わったのがすでに夜中の12時過ぎ。

まあ、こういう日もある。

タクシーで帰ろうかとも思ったのだが、最近運動不足でもあるので、やっぱり歩いて帰ることにした。先日MSPからプレゼントしてもらった松山千春のCDをiPhoneで聴きながら^^。

松山千春は、やっぱりいい。

聴きながら、ついつい一緒に歌ってしまう。深夜の道は人がほとんど歩いていないので、周りを気にしなくてもよいのだ。

隅田川にかかる中央大橋という大きな橋の上で気持ちよく 「それでも恋は、こーいー♪」と、サビの部分を歌っているときだった。

若い女性が早歩きで僕を追い越していった。追い越される瞬間、「なにこの人??」という冷たい視線を感じた。

あちゃー。絶対、変人だと思われたに違いない。

でも、まあいいのだ。気持ちよく歌っていたのだから(笑)。

そろそろ次回のライブ(職学校Liveではなく唄のライブ)をやりたくなってきた。無理せず、こじんまりとした5曲くらいの単独ミニライブがいいかな。

 

さてさて、本日は顧客との打ち合わせの後、お昼から、業界団体(全国求人情報協会)のシンポジウムに出席する。その後、マジックドラゴン社の人事向けセミナー。その後は、おなじみ「釘さんの部屋」(今夜のゲストは、なんと僕自身?)

なにげなく時間が詰まっているな。

ではでは、今朝も松山千春を聴きながら行って来ます!

遠地での技術者対談だった日

2011年12月7日 (水曜日)

昨日は、某メーカーの研究開発の仕事をしている技術者の皆さんとの対談を行なった。

場所は、上野駅から常磐線に乗って約1時間。そこからさらにタクシーで10分ほどのところにある研究センター。

遠かったのだが、「はるばるやってきたぜ!」という前向きな気持ちにもなった。

このメーカーは、ある分野の製品では絶対的な強さを持っている優良企業。

実は、パフでもこのメーカーの製品を使わせていただいており、全社員がお世話になっている。そして、その製品の性能の高さには皆、びっくりしている。

僕が対談したのは、その製品のさらなる機能向上のため、次世代機を生み出すため、日夜、研究開発に従事している技術者の皆さん6名だ。

実は、単なる対談ではなかった。

対談している模様を撮影し、それを編集し、来年の2月以降の会社説明会で上映するためのものだったのだ。

ライブの対談には慣れているのだが、こういう録画編集を前提とした対談は、ちょっと調子が狂う。

噛んだりしたら撮り直しだし(実際何回も撮り直した><)、間違った言葉も使えないし、オヤジギャグもうっかり出せない(笑)。

わりとプレッシャーを受けつつも、でも、楽しい対談が出来た。

というのも、技術者の皆さんがとっても協力的で、対談では一生懸命日々の仕事のことを語ってくれたからだ。

かなり専門的な研究内容で、素人の僕にはチンプンカンプンではあるのだが、懸命に、誠実に、日々壁にぶつかりながらも真摯に取り組んでいる姿がひしひしと伝わってきて、嬉しくなってきてしまった。

僕らが日々利用し、お世話になっている製品は、この技術者の皆さんの日々の地道な努力の末に生み出されているんだ、と考えると、感動ものなのだ。もっと大事にこのメーカーの製品を使わなきゃと思うし、製品に愛着も湧いてくる。こういうところでも、「顔が見える」というのは大事なことなんだな。

お客様の現場に出向いて行なう取材の仕事。久々だったのだが、やっぱりいいもんだ。こういうお仕事を頂戴できることに感謝なのである。

 

さて、今夕は、今年最後の職学校ライブだ。

5社の職サークル協賛企業人事担当者に(パネルディスカッションの進行役として)突っ込みまくる日だ。

出来る限りの企業の本音、採用と就職の真実を、あぶり出したいと思う。

ではでは、本日も行って来ます!

今年最後のキックオフだった日

2011年12月6日 (火曜日)

昨夜は月に1度の月次キックオフミーティング。つまり今年最後のキックオフミーティングだった。

出向しているメンバーも含めて、全社員が月に一度集まり、前月の振り返りと今月の計画について発表&共有するミーティングだ。

そして会議が終わった後は、軽食をつまみながらの懇親会。

昨夜は、入社三年目のオオノが、この懇親会の仕切りを行なったのだが、出されたお題が、「自分の今年一年を、漢字一文字で表現してください」というもの。

今年最後のキックオフ懇親会のネタとして、なかなかナイスなお題だ。

各メンバーから面白い漢字一文字が出てきた。

「汁」、「軽」、「変」、「移」、「大」、「揺」などなど。

これらの表す意味が面白かった。一人ひとりの一年があったのだ。

ところで、僕が選んだ一文字は、「」という字。

今年は、中学の卒業35周年の同窓会から始まったこともそうだし、仕事はもちろん、震災、ライブ、つい最近のプライベートなアクシデントなどでも、「昔の友」と「今の友」に、支えられ、助けられた一年だった。

そうそう、そういえば昨夜、キックオフミーティングの直前に素敵なプレゼントが届いた。

おやじバンドMSPのメンバーであるマングローブ今野社長とキーカンパニー下薗社長からの、バースデイプレゼントである。なんと、松山千春の2枚組のCDをもらったのだ。

しかも、単なるCDではない。

松山千春が、往年のフォークシンガーたちの名曲をカバーしたCDなのだ。

かぐや姫、泉谷しげる、小室等、岡林信康などなど。千春の先輩たちの60年後半~70年代のフォークソングをカバーしているのだ。

なかでも、僕のお気に入りは、ビリーバンバンの『さよならをするために』。

中学3年生のとき、文化祭で熱唱した唄なのだ。昨年の50歳記念ライブでも歌った。大好きな唄のひとつなのである。

ビリーバンバンの唄もいいのだが、松山千春が歌うと、また違った味わいの唄になる。

うん、こりゃ、いい。iPhoneにも取り込んだので、通勤路の往復は、しばらく松山千春の鑑賞となりそうだ。おやじバンドMSPの「友」たちに大感謝なのである。

 

さて、本日は、いったん会社に行った後、取材スタッフとして筑波に行く。お、筑波までの往復でも松山千春を聴けるかな?

では、行って来ます!

頑固オヤジの『うまれよ』。

2011年12月5日 (月曜日)

職サークルのメルマガで、先日まで、 「オヤジから最愛の娘&息子たちへ」というタイトルのコラムを執筆していた。

今年の7月下旬から4カ月間。『頑固オヤジ』のキャラになりきって書いてきたのだが、本来のキャラではないので、正直ちょっと辛かった(笑)。

先日の配信で最終回となったわけだが、最後の3週間は、「うまれよ」について執筆した。

「うまれよ」はパフの、そして僕自身の精神的支柱であり、行動規範に通ずるものである。

頑固オヤジの最後のメッセージとして、その意味をあらためて書き下ろしてみたのだが、さて、果たして、娘&息子たちには響いたのであろうか……。

あらためて「釘さん日記」にも転載して記録しておこうと思う。

(※以下、「うまれよ」の記述部分のみを抜粋して転載しました)

うまれよ の「う」。
それは、『うそをつくな』だ。

どんな聖人君子だろうと、人間である限り、一度や二度のウソをつくことはあるだろう。

ウソとは言えないまでも、本当のことを言えないことは生きていくなかでは数多くあるだろう。俺も過去たくさんのウソをついてきた。

しかし、やっぱりウソはダメなんだ。

ついていいウソと、ついてはいけないウソがある、と人はいう。

俺もそう思いながら「ついていいウソ」をついてきたのだが、それはともすると、ウソつきに対して「ウソをついても構わない」という免罪符を与えることにつながってしまう。本当は「ついてはいけないウソ」なのに、「これは、ついても仕方ないウソだったんだ」という言い訳を与えてしまうことになると思うんだ。

俺は少し前に、ある人を助けるために大ウソをついたことがある。そのときは、それが正しいことだと思った。

しかし結果的に、そのウソは、その人を助けることにはならなかった。それどころか、そのウソが呼んだ別のウソによって、その人をさらに苦しめることになった。後悔してもしきれない。

他人に対するウソはもちろん、自分に対してのウソもダメだ。自分の心の声によく耳を傾けろ。好きでもないことを好きだと言うな。おもしろいと感じたことは自信をもっておもしろいと言え。ただし勘違いするな。それは、独善的になることではない。常に謙虚に、そして客観的に、自分自身を見るんだ。

就職と採用には、ウソが公然とまかり通っている。「ウソも方便」という奴も、なかにはいるだろう。

しかし、俺はお前にはウソをついてほしくない。不器用な奴だと言われても、馬鹿正直な奴だと思われても、ウソをつかずに、自分の正義を貫いてほしい。

☆☆☆

うまれよの「ま」。
それは、「まけるな」だ。

残念ながら、就職活動は楽ではない。思うようにいかないことばかりだろう。

10社や20社、連続して不合格通知をもらうことなんてザラだ。たぶん、いまだかつて経験したことのない挫折感を味わうことになるだろう。自分が全否定されたような錯覚に陥ることもあるだろう。

しかし、それは決して「負け」などではない。これからの長い人生に勝つための試練なのだ。

本当の「負け」とは、あきらめて困難から逃げることを言う。うまくいかない原因や理由を、他人や世の中のせいにして、自分の努力を放棄したときに「負け」が確定する。

失敗をくり返しても、うまくいかないことが続いたとしても、絶対にあきらめるな。逃げるな。

でも、本当につらいとき、苦しいときは、立ち止まってもかまわない。休んでもいい。誰かに助けてもらってもいい。それは、全然はずかしいことではない。

進んでいる方角を、軌道修正することが必要なときもあるだろう。それは、逃げるためではない。勝つためだ。

あきらめなければ、逃げなければ、ぜったい最後には勝つ。

まけるな。

苦しくなったとき、なにもかも放りだしたくなったとき、このことを思いだしてほしい。

☆☆☆

うまれよ の「れ」。

それは「礼儀正しくしろ」だ。

俺は学校卒業後、社会で働いて28年になる。学生時代のアルバイトも含めると、32年間働いてきた。

小さな会社も大きな会社も経験した。学生時代は駅弁製造工場で1年。割烹料理屋で半年。バス会社で添乗員として2年ほど働いた。

いろんな社会人が、いろんな職場にいた。いろんな大人たちが、いろんな職場での、お客様やパートナーだった。

22~23歳のころまでは、仕事で一緒になる社会人のほとんどが俺よりも年上。

時には、芸能人やプロスポーツ選手と会うこともあった。倍以上、年齢の離れた企業の経営者や重役の方々と打ち合わせをすることもあった。

そして、いろんな社会人と一緒に仕事をするなかで発見したことがある。

それは、

「本当にスゴイ人、偉い人、一流の人ほど、礼儀正しく、腰が低い」

ということだ。

これは、俺が大学2年生のとき。バス会社で車掌のアルバイトをしているときのエピソードだ。

あるプロ野球チーム(差し支えないと思うので明かすが、広島東洋カープだ)の選手たちを、都内のホテルから後楽園球場(今の東京ドーム)まで、貸切バスで送っていく仕事があった。

球場に着くと、俺はバスを降りる選手たち一人ひとりに「お疲れ様でした!試合がんばってください!」と挨拶をして見送るわけだが、若い選手たちは、車掌の俺なんぞに挨拶を返してくれたりはしない。

しかしそんななか、球界を代表する超一流プレイヤーだった山本浩二選手と衣笠祥雄選手の二人だけは、俺の目を見てニコッと笑って「ありがとう!」と言ってくれたんだ。

超一流選手の二人にお礼を言われるなんて……。思わずゾクゾクしたことをよく覚えている。

そしてさらにゾクゾクしたのは、いちばん最後にバスを降りてきた古葉竹織監督の丁寧なお辞儀だ。

古葉監督は帽子を脱いで「私たちを安全に送っていただき、ありがとうございました」と、低く太い声をゆっくりと発しながら、深々と頭を下げてくれたのだ。

このころの広島カープは、リーグ優勝、日本シリーズ制覇を重ね、赤ヘル軍団として隆盛を極めていた。

その常勝球団の監督とスター選手のこの礼儀正しさ。俺はまだ学生だったんだが、むちゃくちゃ感動したものだ。

一方で、中途半端に優秀な奴(優秀なように自分を見せようとしている奴)や、中途半端に偉い(と勘違いしている)奴は、いかん。

スポーツ選手だけの話ではなく、一般の会社員も含めて、すべての社会人に言えることだ。

中途半端に偉い奴は、態度がふてぶてしい。頭を下げるということを知らん。

自分の(相手より相対的に優位な)立場に安住し、ふんぞり返ってしまうんだな。あるいは、偉ぶることでしか自分の威厳を保てんのだな。

見ていて実に不愉快だし、痛々しいものだ。

それはともかく。

お前たちは、とにかく礼儀正しくしろ。周囲の人たちに心から敬意を払え。

特に挨拶だ。

大きく、はっきりと、心のこもった声で挨拶するんだ。相手の目をしっかりと見て、きちんと頭を下げるんだ。

就職活動中はもちろんだが、お前が社会に出て、仕事をある程度こなせるようになった時こそが要注意だ。

人は、少し仕事が出来るようになると、自惚れ、ついつい他人に対して傲慢になることがある。

しかし、いつまでもそれが続くと、そういう奴からは、人も仕事も遠ざかっていく。

でも、悲しいかな本人は、そのことに気がつかない。そして、ついには自分自身の成長機会を逃してしまうんだな。

お前たちには、そんな残念な奴にはなってほしくない。

☆☆☆

長くなってしまった。

さあ、最後だ。

うまれよの「よ」。

それは、「世のため人のため」だ。

お前たちは、誰のため、何のために仕事をする?

飯を食うため。家族を養うため。文化的な生活を送るため。自分の能力を伸ばすため。偉くなるため。金持ちになるため。自己実現のため……。

いろいろあると思う。いや、いろいろあっていいと思う。

でもな、自分のためだけ、自分の身内のためだけに働くのでは寂しいし、つまらんと思う。いや、きっとそのうち、お前自身がつまらんと思うようになると思うぞ。

せっかくこの世に生まれてきたのならば、いつかは、「俺は(私は)いま、世のため人のために働いています!」と、胸を張って言ってみたくないか。

大きなことをやれとか、目立つことをやれとか、経営者や政治家や技術者になれ、と言っているわけではない。もちろん大きなフィールドにもチャレンジしてほしいが、皆が皆、そんな機会や才能に恵まれている訳ではないからな。

小さなことでも、目立たないことでも、間接的なことでも構わないから、お前の働く理由が、世の中を見据えたものであってほしい、ということなんだ。

自分の仕事は、世の中のためになっている。誰かを幸せにすることに繋がっている。そう自信をもって言えるような働き方をしてほしいんだ。

まだ見ぬ自分の子供や孫の世代のために、この世の中を今より少しでも住みやすい世の中に変えていく。

就職したあとは、ぜひ、そういう気持ちで目の前の仕事に取り組んでほしいと思う。

☆☆☆

う …… うそをつくな

ま …… 負けるな

れ …… 礼儀正しくしろ

よ …… 世のため人のため

これが、俺が最後にお前たちに伝えたかったことだ。

これから始まる就職活動。この、うまれよの4文字を胸に刻みながら、ぜひ頑張ってほしい。

そしていつかは、お前に「社会に役立つ価値ある人材」になってほしい。

俺に限らず、オヤジっていう奴は、不器用で、頑固で、言葉数も少なく、なかなか素直になれない人種が多い。お前たちにとっては、ちょっと煙たい存在に映ることもあるかもしれない。

だがな、俺たちオヤジは、心の中ではいつでもお前たちを応援していることを覚えておいてほしい。

以上で、俺のオヤジコラムを終了する。

じゃまた、いつかどこかで会おう。元気でな!!