早寝早起き&ウォーキングが続いている
2010年10月17日 (日曜日)
「継続は力なり」という言葉を初めて知ったのは中学1年生のとき。柔道部顧問のイイクラ先生から教わったのだった。イイクラ先生は当時(推定)60歳近い年齢だった。(中学生の僕らからみれば)高齢で、160センチ程度の小柄な背丈と細身なカラダであるにもかかわらず、ドデカイ部員をいとも簡単に投げ飛ばしていた。ものスゴイ迫力で、誰も先生に逆らうものはいなかった。
そのイイクラ先生が、いつも練習のときに、黒板に「継続は力なり」という言葉を書いて、僕らに「毎日、毎日、少しづつでも鍛え続けることが大事なんだ」ということを繰り返し教えてくれていた。
こういう教えって、そのときは何とも思わないのだが、大きくなってからその大切さを痛感するものなのだ。
この35年以上も昔の先生の教えが良かったのかどうか分からないが、いまだに早朝ウォーキングが続いている。三日坊主で終わるかと思われた(そもそも三日も続くのか?と思われた)のだが、予想に反して、今日の朝で8日目だ。
ここまでくると、中断しにくくなる。いや、別にストイックに続ける必要などなにもないのだが、なんだか中断するのが気持ち悪い。
きょうも日曜日なのだから、ゆっくり寝ていようかな…という誘惑がなかったわけではない。でも、なんだか居心地が悪くなって布団から抜け出して、いつも通り外に飛び出した。
朝早く(といっても5時過ぎだけど)起きているおかげで、夜も早く眠くなる。このブログを書いているいま(日曜夜の10時40分過ぎ)すでに意識が朦朧としてきた。健康的なんだろうけど、コンサートに向けての曲(唄とギターとハーモニカ)の練習ができないんだな、これが。
明日から早朝ウォーキングの時間を10分だけ短くして、その分、曲の練習に充てようかな。といいつつ、苦情(まずは家族から)が速攻あいついで、これは継続が難しいかも(苦笑)。
ああ、眠くて何を書いているんだか分からなくなってきた。
あ、そうだ、忘れてた。
そのコンサートの告知を、まじめにきちんとやらなければならなかった。
まずはこの「釘さん日記」をご覧のみなさん、下のURL(またはPCのブログページの右肩)をご覧ください。そして11月13日(土)、少しのお金の余裕と時間の余裕がありましたら、ぜひ新潟ささかみまでお越しください。とてもいいところです。損はさせません。
http://www2.gol.com/users/akku/sasakami/liveinfo.html
東京の方は貸切バスも出る予定です。東京と新潟ささかみの往復で1万円程度(利用人数が多ければ多いほど安くなる)ということなので新幹線の半額以下ですね。ぜひご利用ください。宿泊の案内も含めて、詳細はお申込みくださった皆様にお知らせいたします。※パフのヨシカワが幹事役を務めることになっています。
・・・さーて。そろそろ歯を磨いて寝ることにしようかな。でもそのまえに一曲だけ練習することにしよう。苦情がこないことを祈りつつ。
職学校Webオープンと職サークル推進会議開催の日
2010年10月16日 (土曜日)
昨日の夕方、パフの就職活動支援サイト「職学校Web」がリニューアルオープンした。サイトのプロジェクトメンバー諸君、お疲れさまでした。パチパチパチ。
オープンからほどなくして、職サークルに参画している企業の人事担当者が集まっての「職サークル推進会議」が開催された。場所は飯田橋。古参の職サークル協賛企業のTKCさんが研修会場をご提供くださったのだ。
この会議は、職サークルを世の中のムーブメントにすべく、毎月1回、職サークル参画の企業人事の皆さんと我々パフのメンバーが集まって開催している。
今回は、11月29日から一週間連続で行う「No Working No Life Week」という、職サークル参画各社がそれぞれ行う、採用活動を通じて学生を育てる活動を、どのような内容で計画・準備しているのかという情報交換や、活動のブラッシュアップを目的として開催された。
企業の独りよがりのものであってはいけないということで、今回は、学生たちにも参加してもらい意見を求めたりもした。
企業の人事担当者が30名超。参加してくれた学生は4年生5名と3年生4名の計9名。コーディネータ役として加わったパフのメンバーも加えると、総勢50名を超える大会議となった。
各グループに分かれて討議を行ったのだけど、なかなか熱かったな。学生に入ってもらったことで、人事担当者の皆さんの真剣度(というか、ノリノリ度)も増したようだ。
グループ討議に先立って実施した、学生の現状を知るためのパネルディスカッションも効果的だったのではないかな。これは僕がコーディネートして、ざっくばらんに学生の考えをインタビューした。
会議終了後の懇親会も熱かった、というか暑かった。
近所の居酒屋で行ったのだが、会議参加メンバーの8割以上(約40名)が参加したものだから、もうギュウギュウ詰め。おまけに鍋が出てくるものだから汗だくだく。
それでも学生が混じっていることで、こちらもたいへんな(会議とは違った)盛り上がりだった。
学生と企業と就職事業者とが混然一体となってつくり上げる本音のコミュニティって、世の中に(うわべだけのものは別にして)そうはないのではないかな。こういうコミュニティが多数生まれ、広がっていくことによって、若者の就職と企業の採用は、質の高いものになっていくのだと思う。キレイごとやウソにまみれた就職&採用システムと決別することができるのだ。そういう意味では、「職サークル」の活動というのは、これからの就職と採用をよりよいものに変えていくためのカギであることは間違いない。うん。さらに自信が深まったぞ。
さて、本日の午後は、職サークル協賛企業の内定者を対象とした「パフマジカル社会人デビュー講座・うまれよ塾」だ。会場は東京港区の明治学院大学。なんと無償で教室をご提供いただいている。志ある大人たちが、若者の将来のために一肌も二肌も脱いでくださっている。嬉しい限りだ。
きょうは久々に朝から太陽も顔を出している。よい一週間の締めくくりとしたいものだ。
ではそろそろ行って来ます!
一週間が終わり10月も半分が終わる日
2010年10月15日 (金曜日)
昨日はめずらしく一日中、社内にいた。
午前中は、溜まっていた原稿のチェック。
とあるメディア2種の取材を受けていたのだが、その原稿があがってきていた。僕のことやパフの特徴を実にみごとにとらえていたのだが、細部では直したいところが結構あって、時間を費やしてしまった。日の目を見るのが楽しみだな。
午後は、顧問税理士さんとの打ち合わせ。その後、各種数字の確認。
パフは月次で決算処理を行っており、今後の売上見通しや資金繰りの見通しなどについて確認し合うのだ。やばそうな場合は、いろいろな先手を考える。
雑談で会計士・税理士業界の話になったのだが、上場企業の監査を行う公認会計士の方々のお仕事が激減しており、たいへんなのだそうだ。そりゃそうだよな。起業する人も激減し、新規上場しようという会社も激減している。おまけに上場廃止する会社も相次いでいる。そもそものクライアントが激減しているのだ。難関の国家資格を有し、高度な専門知識を持っている方々なのだから、それこそ自ら起業するなどして、新たなビジネスを創出できるといいんだけどな。
さて、本日はすでに金曜日。月曜日が祝日だったこともあり一週間があっという間だ。
本日の午後、パフの就職応援サイトである「職学校Web」がリニューアルオープンする。「職サークル」のコンセプトを前面に出したものになるはずだ。プロジェクトメンバーたちは、朝早くから夜遅くまで、そして休日返上で準備を進めてきた。どんなページになるか乞うご期待なのである。
夜は「職サークル推進会議」。職サークル協賛企業・賛助企業、学生、パフのスタッフ、合計40名以上が参加する大会議になりそうだ。
10月も半分が終わる。11月がもうすぐやってくる。11月になるとイベントも目白押し。ささかみでのコンサートも、もうすぐだ。あ、練習しなきゃ。ガンバろっと。
タシロのメルマガへのコメントが熱かった日
2010年10月14日 (木曜日)
パフでは創業当初から学生向けにメルマガを発行している。
定期発行し始めたのは1998年の年末くらいからだったと記憶している。
以降、2004年くらいまでは僕が執筆していた。
発行当初から、一人ひとりの学生がすぐ目の前にいることをイメージしながら書いていた。自分で言うのもなんだが、他の就職情報会社が発行するメルマガとは違い、人間らしい「顔の見える」メルマガだったと自負している。
学生のドタキャンなどの無礼な行為に対して、激しく叱り飛ばしたこともあった。連動している掲示板が紛糾して1日に数千件のアクセスを数えたこともあった。
プロ野球オールスター戦のファン投票で、それまで3位だった(脳腫瘍を患っていた)某選手をメルマガで宣伝したことにより(そのことだけが原因ではないと思うが)1位に押し上げて、プロ野球人生最後の花道を飾って差し上げたこともあった。
求人情報が少なくなってネタに窮したときに始めた「パフの創業物語」や「パフの自転車操業物語」の連載コラムは、予想外の反響をいただき、いまでもそのバックナンバーは読み継がれている。
そんな好評を博したメルマガだったが、「毎週執筆」というのは相当な重労働で、寄る年波に勝てなかった僕は執筆を他の社員に譲ることにした。
しばらくは、ちょっと無機質になってしまったメルマガを眺めながら、うーん…と、複雑な心境に陥ったものだが、その状況を一変させたのが、当時入社3年目のタシロだった。
タシロは、2007年からメルマガ編集長となって以来、毎週毎週、学生に対して愛のこもった文章を送り続けた。
学生と同じ目の高さで、学生の気持ちを十分に理解し、ユーモアもほどよく交じった文章。学生のみならず社会人たちの胸にも響いていた。
僕は、ただただ「すごい」と感心しまくりだった。僕が書いていたころのメルマガのクオリティを遥かに上回っていた。
そのタシロのメルマガの最終回が一昨日発行された(タシロは今後、リニューアルされる「職学校Web」というパフの学生向けサイトの編集長を務めることになっている)。
最終回のタシロメルマガ ⇒ http://puff.weblogs.jp/message04/2010/10/vol54.html
この最終回のメルマガへの反響がすごかった。
学生からの反響もすごかったのだが、社会人からのコメントが熱かった。そのなかでも、パフの創業時からのパートナー(キャリアコンサルタント)のポンタさん(本田勝裕さん)が寄せてくれたコメントには心打たれた。
そのポンタさんから寄せられたコメントを、以下コピペしておこうと思う。それにしても、こんなに熱いコメントをたくさんもらえるタシロは幸せもんだよなあ…。
なんにしてもタシロ、長い間お疲れさまでした。これからも、さらにガンバレ!
—-
田代君、ほんまにお疲れ様。
書いている時の君を見たことがあるけれど、苦しそうに、そして楽しそうに書いてた。まっすぐキーボードや画面に向かいながら。
さてアリはなぜ働くのだろうか。
「生きるため」やろね。
でも僕らはアリではない。
「生きるだけ」ではないね~。
「楽しく生きるため」「自分らしく生きるため」「誰かを守るために生きるため」……。
つまり「なぜ働くのか」という問いに、
「生きるため」ではなく、
「○○○生きるため」という○○○があるだろうね。
就職活動は、その哲学の道。
未知の自分の将来をつくるために、○○○を探し考え、行動を通じて学んだり、思い出したり、発見する哲学の道。
なー田代君、君はなんのために働いているのかな?
なぜそんなに苦しい顔して、なぜそんなに楽しい顔して働いているのかな?
そしてこれを読むすべての田代ファンに問う。
君はなぜ働くのかな?
すぐに出せる答えなんて求めてないよ。
それは、これからぼちぼち発見していくもんやから。
僕の場合シンプル。
生を苦しんでるだけじゃなくて、生を楽しんでいたいから。
苦しいけど楽しめる場として、仕事は最適なんやから。
ほな、ぼちぼち僕も講演に向かおう。
そこにある苦しみと楽しさを満喫しにいくわ~。
なんせ家にいては気づけないトコロなんやから。
田代君、おつかれさま。
田代君、ありがとう。
読者諸君、ぼちぼちいこか~♪
ポンタより。
早寝早起きが続いている日
2010年10月13日 (水曜日)
先週の日記で「運」の話を書いた。社会人向けメルマガのコラムでも「運」の話を書いた。運をよくするための習慣作りは、いま自分のなかで密かなマイブームなのである。
運をよくするための5つの習慣がある(らしい)。
1.早寝早起きをすること
2.便所掃除をすること(下っ端仕事をすること)
3.テレビをみないこと
4.朝日を浴びること
5.ウォーキングをすること
便所掃除はそのうちチャレンジしようと思っているが、テレビはやめるわけにはいかない。とくに龍馬伝があるうちは不可能だ。
そこで僕は、1(早寝早起き)、4(朝日を浴びる)、5(ウォーキング)を実践することにしている。早寝早起きすることでワンセットでできることばかりである。
日曜日から開始し、本日で4日め。雨が降っても傘をさして歩いている。
夜は遅くとも12時までに床に着くようにしている。そして朝は5時に起きている。
顔を洗ってひげを剃って、準備体操をしたうえで外へ。40分程度歩く。歩いている途中、日の出の時刻(いま東京は5時45分くらい)になるので朝日が登る方向(高層マンションの谷間)を見るようにしている。実際に朝日を見ることが出来たのはまだ1回だが、雨の日でも雲の向こう側には朝日はいるわけなので、それでOKなのだ。
まだ習慣にはなっていないけど、ストイックに毎日続けようとしないことが、逆に習慣にするコツなのだという。
三日坊主で構わないのだそうだ。
真面目に完ぺきを目指すと、続かなくなってしまう。やれないときはやれなくても構わない。気楽に取り組んでいれば、そのうち習慣になるだろうという、とてもゆるい気持ちで取り組むのがコツなのだという。これを聞いて、ナマケモノの僕はとても安心しているのだ。
でもやっぱり、早寝早起きというのは、なかな気持ちのいいものだ。案外、長く続くような気がしている。これで深酒は当面禁止だな。
「一括採用が悪い」は本当か?
2010年10月11日 (月曜日)
先週末8日(金)、【「一括採用が悪い」は本当か?】というタイトルの激論会を催した。
企業の人事担当者、大学の就職指導担当職員、就職・採用ビジネス関係者、マスコミから総勢20名が参加した。
きっかけは8月上旬に学者先生がtwitterで展開した「新卒一括採用批判」。
もちろんそれ以前からマスコミや一部識者(と言われている人)からも、「新卒一括採用」に対する批判はくすぶっていた。それが昨今の学生の就職率の急激な落ち込みによって一気に火を噴いた格好だ。
現場を知らないマスコミや学者先生たちは、「新卒一括採用」をなくすことで多くの問題は解決するといわんばかりの勢いで世論を操作しようとしている。
これまた現場を知らない政治家や官僚たちは、マスコミや学者先生たちに操作された世論に迎合するような実効性に乏しい(根本的な問題解決とはほど遠い)施策や意味のない予算を組み立てようとしている。
こりゃアカンなあ…ということで、現場にいる我々が集まって、「学者先生やマスコミで言われていることがホントにそうなのか?」「問題の本質はなんなのか?」「解決するためにはどうすればいい?」「自分たちは当事者として何から始める?」といった議論を行おうということになったのだ。
幹事役は、僕とHRプロの寺澤社長とで引き受けた。
夕方6時から、東京丸の内(新丸ビル内)の会議室を借り切って行った会議。
いやあ、熱かったな。
それぞれの立場から、とても有意義で建設的な意見が交わされた。
「なるほど」と思わせる、現場ならではの意見やアイディアがたくさんでてきた。
置かれた立場や状況によって意見の細かいところは違っているものの、全員に共通しているのは、「若者の将来と日本の将来を本気で考えている」ということ。他人の批判や非難だけをやって仕事をしている気になっている連中とは違い、「当事者意識にあふれている」ということ。
詳細(議事録など)はまた別の機会に発表したいと思うが、まずは当日の模様を(掲載OKをいただいた方々の写真を中心に)以下、載せておこう。あと、アジェンダも参考のために載せておく。
「次回は泊まり込みの合宿でやりましょう!」という声も出ている。大学、企業、就職関連事業者、マスコミ。それぞれ立場は違うが、目ざすところは同じなのだ。目先の損得を抜きにしての志の高い会議。もっともっと広げていきたいな。
————————————————————————-
一括採用が悪い」は本当か? アジェンダ(当日の配布資料より)
————————————————————————-
●激論会の目的
新卒者の就職・採用に密接に関わっている(しかしながら様々な立場の)
現場の皆さまから、これからの新卒採用を、どのようなカタチに改革して
いくべきかの討議を行い、我々が明日からできる建設的な取り組み施策を
議論する。
※「新卒一括採用」の是非については、この議論のきっかけとする。
●議事
①開催にあたって(どうして開催されることになったのか?) ~パフ釘崎より~
②出席者自己紹介
簡単なプロフィールと、本日の会議にかける意気込みをひとこと(30秒を目安に)
③最近の新卒採用(若者の雇用)に関しての動向。
批判や提言や話題の整理 ~HRプロ寺澤社長より~
④ワーク
付箋をひとり2枚用意しました。
1:「新卒一括定期採用」をどのようにしたいかを記述。
A このままでよい:その理由
B 改善すべき :どのように改善すればいいと思うか。
2:そもそも「日本の新卒採用(就職)システム」において、
① 変えなければならないと思っていること
② 自分が当事者となって取り組めること
をまとめていただきます。約10分。
ひとりひとり、その内容についてまとめていただき、模造紙に貼って
いただきます。近しい意見が前に出た場合には、その意見の付箋に並
べるようにして貼り付けてください。
以降、付箋を活用しながら議論を展開します。
⑤まとめ
本日の感想や明日からの決意表明を、お願いします。15分。
——————————————————————————
※以下は当日の会議の風景です。
以下は番外編。HRプロの寺澤社長との幹事会打ち上げ(場所はスナックのろ)でのワンシーンです(笑)。
上海で必要なことは“勇気”なのであった(最終回)
2010年10月10日 (日曜日)
間が空いてしまった上海日記。忘れないうちに、そろそろ締めくくりの日記を書くことにしよう。
上海3日目。
この日は、リクルートの中国現地法人にお邪魔させていただくことになっていた。
リクルートが、アジアでどのような事業を、どのようなメンバーで、どのような空気で行っているのか。ぜひこの目で確かめてみたいと思ったのだ。
リクルートの中国現地法人と書いたが、正確にはリクルートエージェントと、中国・アジア方面の人材ビジネス会社グッドジョブクリエーションズが経営統合してできた人材紹介会社、「RGF HR AGENT(上海艾杰飞人力資源有限公司)」というのが、正式な社名である(以降、RGFと記します)。
事前に訪問の約束をとりつけていたこともあり、我々のことをRGFの上海事業の責任者の方(岡部さんとおっしゃいます)は、快く迎えてくださった。
30分ほどはお茶を飲みながら中国事業に関するあれこれのお話し。その後、執務室のなかをぐるっと見学させてもらった。日本のリクルートと同じようなレイアウト、垂れ幕、棒グラフ、張り紙で、「ここってホントに上海なの?」と思わせるような雰囲気だった。
写真撮影もOKをいただいたので、以下その雰囲気をみてもらおう。
総経理の舘さんという方も出てきてくださった。僕のことをご存じだったようで、「あ、そういえばサクラギがいますよ」と会議室に案内してくれた。
サクラギ?ひょっとして、あのサクラギ?
でもなぜあのサクラギが上海に?そしてなぜ総経理がサクラギのことを僕に?
と瞬時にさまざまな疑問が頭の中にかけめぐったが、半信半疑で会議室を覗いたところ、あらビックリ。
まさにサクラギだった。
サクラギというのは、丸10年前、パフでインターンシップという名の「タダ働きアルバイト」を行っていた奴なのだ。長期のインターンではなく、「キミは就職できるか」というイベントのスタッフとパネルディスカッションのパネラーとして採用した、早稲田大学に通う当時の大学4年生だった。大事なイベント当日に二日酔いで遅刻してやってくるというとんでもない奴で、「テメー、この野郎!」と蹴飛ばした記憶がある。その後、関西の某アパレル会社を経てリクルートエージェントで働いていることは知っていたが、まさか上海にいたとは。
会議を中断して、サクラギが僕のところにやってきた。
「サクラギ、なんでお前がこんなところにいるんだよ!」
「クギサキさんのほうこそ、なんでここにいるんですか?」
と、感動の再会というよりも、驚きの再会があったわけだ。
そしてもうひとりビックリの人物がいた。実名を出すとひょっとしたら問題があるかもしれないのでイニシャルにするが、やはり僕とは10年以上の付き合いのあるTTさんが、同じ会議室でサクラギといっしょに会議をやっていたのである。
「え! 釘さん? なんでここにおるん?」
「Tさんこそ!」
お互いがお互いにビックリだったのである。
TTさんとは2か月前に会ったばかりなのであるが、上海のことは何も言ってなかった。聞くところによると、RGFがこれから行おうとしている新規ビジネスのアドバイザーとして数週間、上海にいるのだという。そしてサクラギは、その新規ビジネスのリーダーなのだという。
そうそう、もっといえば、サクラギが学生時代関わっていた10年前のパフのイベントで司会を務めていたのがTTさんだった。これもスゴイ縁だな。
そんなスゴイ縁を感じながらRGFを後にした僕らが向かったのは、地上101階、高さ492メートルという、アジアナンバーワンの超高層ビル、森ビルだ。
この森ビルの86階にある高級ホテルのラウンジで、上海の街を見下ろしながらしばし休憩していた。飲んだスパークリングワインが最高に美味かったな。
そうそう、twitterで、「森ビルの86階でリッチにひと休み。高層ビルを見下ろしています。」とつぶやいたら、そのあとすぐに、歌手の広瀬香美さんから、「そんなことしてないで中国にがつんと言ってきてくださいよ」というお叱りのコメントをつぶやき返されてしまった(笑)。
その後、上海でいちばん大きな書店に行く。
びっくりしたのは客が床に座り込んで熱心に読書をしていること。とくに学術書のコーナーは溢れんばかりの若者たちが難しい本を読みふけっている。皆、何時間も居座って読書(勉強)しているのだ。店員はそれを注意することもない。若者にとって本屋は図書館みたいなものなんだな。
そしてしばし、上海の街を散策。
街にあふれる上海市民の活気とは裏腹に、貧しい市民の姿も見た。いまにも崩れ落ちそうな長屋に住む老人たちの姿が印象的だった。
商店街では豫園(よえん)が楽しかった。東京でいうと浅草のような雰囲気のところだ。観光客で溢れかえっていた。
ここで僕らは小龍包で有名な南翔饅頭店に並ぶことにした。
すごい行列だった。50メートルは続いていただろう。でも行列には、おごうさんとダイサクが並んでくれたので、僕はその間、色んなところをウロチョロすることが出来たのだが^^。
小龍包を調理しているところを覗いたのだが活気があったなあ。若い人たちが数十人、一生懸命働いている。見ていて飽きなかった。
さあ、そして夜だ。
せっかくなので足裏マッサージをしてから夜の街に繰り出そうということになった。足裏だけではもったいないので全身マッサージに急きょ切り替え。いやー、実に気持ち良かった。
マッサージ後、向かったのは上海蟹で有名な店。美味しくて安くて日本語の分かる従業員もいて、ということで、日本人には大人気の店らしい。
RGFのサクラギも呼ぶことにした。僕のおごりだということで、遠慮のないサクラギはもちろん参戦。しばし皆で舌鼓を打った。
いい気分になった僕らは当然もう一軒。
やはりお姉さま方がいらっしゃるお店に行かないわけにはいかない。現地で働いているサクラギの意見も聞きながら、お店を選んだ。
行ったお店が、30年くらい昔の新宿の大衆クラブを彷彿とさせるような店だった。店の中央にカラオケのステージがある。
お姉さま方はカタコトの日本語も通じ(日本のサラリーマンがターゲットの店なのだ)、なかなか楽しいひとときだった。いちばんハシャイでいたのがサクラギだったのが、どうも腑に落ちないが(苦笑)。
僕はといえば、「シャチョさん、シャチョさん、もう一杯、もう一杯、ボトルもう一本、もう一本」とか言われながら、意識不明に陥ってしまったのだった(汗)。
最後に皆で、「サライ」を大合唱したらしいのだが、僕の記憶にはまったくない。ダイサクは、お姉さんたちとサクラギに連れられて、もう一軒行ったらしい。そして、お姉さん同士のたいへんなバトルがあったらしい。中国人の女性同士の喧嘩というのは、相当に迫力があったらしい。見たかった気がする。
オゴウさんは意識不明の僕をホテルの部屋までちゃんと送り届けてくれた。もしオゴウさんがいなければ僕は、どうなっていたことやら(汗)。
そして翌朝。いよいよ上海から福岡に戻るときがやってきた。
しかし、僕もダイサクも、ひどい二日酔い。
かろうじてしっかりしていたオゴウさんに叩き起こされたのが、送迎バスの出発時間の30分前。
僕らは慌てて身支度を整えて、バスに飛び乗った。迎えに来ていた添乗員(たぶん上海の学生)は、酒臭い僕らを見て(しかも約束の集合時間を10分ほど遅刻してしまったので)、ずいぶんイライラしていたようだ(反省)。
なにはともあれ、勉強になった上海3泊4日の旅だった。
上海で必要なことは「勇気」。
道路でも、横断歩道でも、万博会場でも、ビジネスでも、飲み屋でも、つくづく「勇気」が必要だということが分かった。
尖閣諸島問題で日中関係が微妙な時期(船長が釈放されたのが僕らが上海万博に出かけた日)だったのだが、広瀬香美さんにtwitterで怒られたくらいで、ほかには何の影響もなかった。
それにしても、いろんな意味で活気のある街だ。そして大きな将来性と可能性を秘めた街だ。日本からも極めて近い。国内の移動と時間的にはほとんど同じである。知り合いもできた。サクラギもいる。今後も「勇気」をもらいたいときには、上海を訪問することにしよう。
そして最後に、上海珍道中の仲間である、オゴウさんとダイサク、ホントにお疲れさまでした。反省会は、中国からの観光客で連日あふれている築地でやることにしよう!