パフ代表の徒然ブログ「釘さん日記」

本日はパフの第22期定時株主総会。今期(第23期)が始まって3か月近く経つのだが、会計上はまだ第22期が終わっていない。株主総会での決算の承認を経て初めて、第22期が完全に終わるのだ。

パフには現在でも80名以上の株主がいる。一時は約200名いたので少なくなってきた(ここ数年、従業員持株会や僕自身が株式の買受を実施してきた)とはいえ、未上場企業としては異例の多さだ。

なので株主総会も、上場企業と同様、法律に則って毎期きっちりと実施している。

で、本日の株主総会。決算の承認以外に大事な議案が二つある。

一つめの議案は、「剰余金処分の件」。パフは設立以来、財務を健全な状態にすることを最優先に、利益のすべてを内部留保に充ててきた。つまり株主の皆さんへの配当は行ってこなかったのだが、今期は得られた利益を原資として配当を行うことにした。そのことの承認である。

株主にとって配当があるのは悪いことではない。しかしキャッシュが会社から外に出ていく(純資産が減る)わけだから、会社の体力はそのぶん弱くなる。つまり会社の値段が下がるわけだ。なので会社の所有者たる株主としては痛しかゆし。反対する人がいても不思議ではない。

もう一つの議案は、「取締役の改選」だ。

パフの定款では取締役の任期は1年。パフには現在3人の取締役がいるのだが、全員とも任期は本日まで。本日の株主総会で、新たな取締役候補を立てて株主の皆さんに承認してもらい、承認された新経営陣でこれからの1年間の会社運営を行うことになる。

過半数の株主の承認を得られなければ、社長の僕といえども(僕も取締役候補の一人なので)クビになるわけだ。まあ、従業員持株会が反旗を翻さない限り、そういう事態にはならないのだけど。

で、実は本日の株主総会での決議を経て、現在の取締役以外に、新しい取締役が1名誕生することになっている。

その名は、山田哲也。

ん?どこかで聞いたことがあるぞ……。

釘さん日記の読者の皆さんであれば、そう思ったのではないかな。

そう、あの名大社社長の山田哲也氏である。

「なぜ山田さんがパフの取締役に?」

「釘さんの宿敵じゃなかったの?」

「ひょっとして名大社をクビになったの?」

「いや、名大社がパフを買収するんじゃないか?」

「いやいや、その逆もありうるぞ」

・・・様々な憶測や疑問がわいてくることだろう。

さて、真実は如何に。

それは本日の総会でちゃんと株主の皆さんに無事承認されてから。明日の日記にて明らかにすることにしましょう。

まだ従業員持株会が反旗を翻す可能性も残ってますからね(なんたって持株会理事長はイシガミカカなのでw)。山田さんが取締役になれるかどうかはまだ不透明な状態。あ、それは僕も同じですが(笑)。

では、本日は特別に、昨夜開催した前祝の模様をアップしておきましょう。幻の前祝に終わらぬことを願いつつ。

https://youtu.be/25sargxtOkY

なんと山田さんは、パフ取締役だけでは飽き足らず、山と鼓と葉(僕がやってるバンド名ね)のボーカルにも就任してしまったのだ(@_@)。

では、本日の株主総会、気合を入れて行ってきます!

昨日の敵は今日の友

2018年9月25日 (火曜日)

もう過ぎたことだし、「敗軍の将」が翌朝のブログですぐに発表しているので、僕がわざわざ今朝の日記で書いたりするとイヤミな奴だと思われてしまいそうだけど、ま、仕方ない、これも大将の務め。きちんと発表するとしよう。

「リレーマラソン2018inナゴヤドーム」における宿敵、名大社チームとのガチンコ勝負。

我がパフチームの見ごとな勝利です!

パチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチ\(^o^)/

 

おっと、調子に乗ってパチパチを多く書きすぎてしまった(笑)。

 

こちら☟ゴール直後の集合写真

 

 

こちら☟名大社チームの記録

 

 

対するこちら☟パフチームの記録

 

この記録を見てもわかるように、6分以上もの差をつけた圧倒的大勝利である(^^)v

 

でも、正直に言おう。

前日の日記( 返り討ちにしてくれるわ(^^)v )で、出走順や作戦を公開したときまでは勝つ気満々だったのだが、その日の夜、名大社チームとの合同研修後の食事会のときには「あれ、ヤバい、負けるかも……」と不安のどん底に陥っていたのだ。

 

パフチームの作戦は、基本的に1人が1周(約2km)ずつ。細かく刻む戦法をとった。

しかし、名大社チームは真逆の戦法。基本は1人が2周(約4km)を走る戦略。2kmだけだと、体が慣れてやっとスピードが出てきたところでバトンを渡すことになる。それだと力を十分に発揮できないだろうというのだ。

さらに、バトンを渡すエリアは混みあっているため、そこでロスが生じてしまう。バトンを渡す相手をうまく見つけられないかもしれない。2周ごとのバトンだと、1周のそれよりもロスも生じなければバトンミスのリスクも抑えられる、という理由からだ。

なるほど……。

「はっはっはっ、明らかにパフチームは作戦ミスですね。明日はもう勝ったも同然、はっはっはっ」

うーむ。日頃はボーっとしている敵の大将なのだが、そう自信たっぷりに説明されると、さすがの知将を自認する僕でも自信を失ってしまったのだ。

 

こちら☟は、スタート直前に余裕の表情を見せる名大社チーム

 

しかし敵は結局、その自信というか、自惚れというか、慢心によって、自滅していったのだった。

一人ひとりの選手の実力や実績で言うと、パフチームは確かに劣っていたかもしれない。が、リレーマラソンは個の戦いではない。チームプレーなのである。そう、例えて言うならば陸上男子400メートルリレーのようなものだ。

100メートル10秒を切れる選手が一人もいなかったのに、リオ五輪で37秒60という驚異的なタイムで銀メダルを取った、あの陸上男子4名の姿にパフチームの勇敢な選手9名がだぶって映るのだ・・・と書くとちょっと言いすぎかな(#^^#)。

 

さらに正直に言うと、実は終盤まで僕はパフチームが半周くらいの差で負けていると思い込んでいた。というのも、超速ランナーである名大社イサジくんが、終盤あっという間にパフのランナーを抜き去ってしまっていたからだ。

しかし、それは周回遅れだった名大社チームが、単にパフとの差を縮めたに過ぎなかったのだ。

名大社チームもそのことに気が付いていなかったのだが、先に気が付いた我々は、笑みを押し殺してゴールが近づくまで黙っていた。あー、性格悪いねww。

まあ、まあ、まあ、ともあれ、勝負は終わった。もはやノーサイドである。「昨日の敵は今日の友」とも言う。

その象徴となるイベントが今夜から明日の午前中にわたって実施される。そのことはまた明日の日記にでも書くことにしましょう。

 

では最後に、戦いが終わった直後の両チームの晴れやかな写真を載せておきましょう。

あれ?敵の大将だけ、魂が抜けたような顔をしていますね。相当に悔しかったんでしょうね(笑)。

 

 

さーてと。明日はパフの株主総会。大事な決議もあるので、きょうはその準備もしなければ。

では、気持ちを整えてから、行ってきます!

返り討ちにしてくれるわ(^^)v

2018年9月21日 (金曜日)

顔を洗って歯を磨いて、さあ今朝の日記でも書くかな。・・・と、いつものように自宅のノートパソコンを開いた。

が、そのまえにチェックしなければならないブログがある。

これだ。

リベンジを誓う!

はっはっはっ(笑)。ご存知、名大社山田社長のブログである。

明日、ナゴヤドームで開催されるリレーマラソン大会で、名大社チームとパフチームはガチンコの勝負を行う。

3年前にも勝負したのだが、そのときはパフチームの圧勝。

よほど悔しかったのか、名大社チームはこの3年の間、体力・走力を採用基準にして新卒採用を実施してきたらしい。

まあ、その努力は認めるとしよう。

しかし、どんなに最強のメンバーを集めたとしても、知将(僕ねw)が率いるチームに勝つのは容易なことではないだろう。

では、パフチームの出走順と作戦を公開することにしよう。

 

ちょっと見えづらいかもしれないが、選手ごとに走る周数(1周は2km)と予想タイムと作戦を書いている。

パフ・ランニング部のエースであるタシロで始まり、タシロで終わるという作戦だ。

でも、少しは接戦を演じないと名大社チームの努力が報われないだろうということで、ハンディーを与えることにした。

どう考えても速く走れそうにない最古参のヨシカワ、2年目女子のイシガミ、内定者女子の(なんと愛媛からやってくる)サトミをチームに加えることにしたのだ。

パフを辞めたはずの野郎3人(ミゾブチ、サエキ、タカタ)も、この日のために助っ人として戻ってくる。ミゾブチは5年前の皇居ランのときにお堀に飛び込んだツワモノ、サエキは高校時代のラガーマン、タカタは口先だけは達者な迷ランナーである。

そして今回の最新兵器は、新入社員のイシカワである。子供のころからマラソンやトライアスロンを趣味にしていた。一時は箱根駅伝に出場したいと思ったこともあるらしい。彼には計5周=10kmを走ってもらうことにした。

今回の大会のためだけに特製Tシャツも作成した。

 

 

見えないと思うけど、シャツの背面には僕が立てた作戦がプリントされている。これはスゴイ(笑)。

ということで、明日のリレーマラソンがんばります。獅子は兎を捕らえるにも全力を尽くす、って言いますからね(^^)v

あ、そうそう。本日はマラソンではなく、名大社との合同研修が名古屋で実施される。タシロが講師で名大社の社員の皆さんと上記選手の一部が受講者。決してマラソンのついでに研修をやるわけではない。研修の翌日が、たまたまマラソン大会だっただけの話である(キッパリ)。

では、もろもろ準備をしてから行ってきます!

 

服部先生と対談した日

2018年9月20日 (木曜日)

このところわりと真面目にシゴトをしている。地方で人事向けの講座を持ったり、原稿を書いたり、スライドを作ったり、議事録をまとめたり、同業者との提携交渉を行ったり、譜面を集めたり(これはシゴトじゃないかw)。

でも考えてみたら、そのほとんどが「株式会社パフ」としての仕事ではなく、履修履歴活用コンソーシアムだったり、ふるさと就職応援ネットワーク(Fネット)だったり、日本採用力検定協会のシゴトだったりする。

いちばんメンドクサクて時間を取られているのがFネットかな。会長がなにもやってくれないので(笑)。

で、昨日は日本採用力検定協会・代表理事としてのお仕事。同じく同協会の理事を務めていただいている神戸大学大学院経営学研究科の服部泰宏先生と対談を行った。

Profuture社主催のHRサミットが昨日から3日間にわたって赤坂インターシティで開催されているのだが、そのオープンセッションに出演することになっていたのだ。

 

 

服部先生と大勢の人の前でお話しするのはこれが3回目。

1回目は、先生と出会ったばかりのころ(3~4年前だったかな?)で、やはりHRサミットでの講演だった。そのときはパフの100×10チャレンジの効果測定(学生の成長にどのような影響を与えているか)のお話だった。

2回目は、2年前の職サークルシンポジウムでの講演とパネルディスカッション。実はこのシンポジウムの事前打ち合わせ(1週間ほど前にパネリストが蒲田の居酒屋に集まった)が、日本採用力検定協会設立につながっている。

あ、ちなみに、そのときの写真がこれです。

 

 

服部先生と同じく理事になってもらった曽和さんと木津さんも写真に納まっている。2年前の職サークルシンポジウムのパネリストだったんですね。

もしこの面々がパネリストでなかったら、そしてこの夜、酒を酌み交わしながらの議論が盛り上がっていなかったら、日本採用力検定協会はできていなかっただろう。大事なことは夜、居酒屋で決まるのだ(笑)。

そして3回目が昨日の対談だったわけだが、服部先生はこれだけ著名になっても以前と変わらずに、お付き合いくださっている。いや、お付き合いというよりも、ついに同じ組織(採用力検定協会)の同志として巻き込んでしまった。こうなったら先生にはトコトンお付き合いいただけたらと思う。毒食らわば皿までって言うしね(ちょっとたとえが違うかw)。

ということで、服部先生、昨日はありがとうございました。これからもますますよろしくお願いいたします。検定問題の作成、がんばりましょう!

さてと、きょうは実質的には週末モード。明日は1日、仕事はできなそうなので(その理由は明日の日記で明かしますが)、今週やるべきことは今日中にぜんぶ片づけておく必要がある。がんばろっと。

では朝食後、行ってきます!

この日記でもしばしば「書けない…」とぼやいていた採用本(タイトル未定)。執筆の打診を出版社から受けたのが昨年の11月。日記ではこんなふうに書いていた。

 


 

昨日の午前中、とある出版社の編集者と編集プロダクションの方々総勢4名がご来社された。

こともあろうに、僕に本を書いてほしい、という用件で。

2週間ほど前、会社の問い合わせフォームに以下のようなメールが届いていた。

差出人は、編集プロダクションの女性の方だった。

支障のない箇所だけ抜粋してみる。

はじめてメールを差し上げます。書籍の編集業務を行っております✖✖✖の✖✖✖と申します。

この度、✖✖✖✖✖✖✖✖✖を製作することになりました。

企画趣旨としまして「自社にとって優秀で、長く働いてくれる人を見つけ出そう」をテーマに、採用担当者の悩みをスッキリと解消させてあげられるような本にしたいと考えております。

つきましては出版社の担当者から「この企画はぜひ、釘崎先生にお願いしたい」とご指名で言われております。

また、わたくし自身も先生の御著書『キミは就職できるか?』や御社HPを拝見しまして就活生に対する意見に感銘を受けました。今回、その熱意を、ぜひ悩める採用担当者に対してもぶつけていただきたいと思い、メールを送らせていただいた次第です。

うーん。こんなふうに持ち上げられたらさすがに悪い気はしない・・・っていうか、ちょっと、いや、かなり嬉しい(#^^#)。

いや待て待て。でもこれは巧妙な営業ではないか? 実はふたを開けてみたら自費出版で何千冊も買い取らなきゃいけないっていう話なんじゃないか?

念のため確認してみたが、「違います。むしろ私たちがお支払いするお話です」という(失礼なことを聞いてしまってゴメンナサイ)。

「じゃあ、お話だけは聞いてみましょうか」ということで、ご来社いただくことにしたのだった。

僕は今から15年前に一度だけ本を書いたことがある。

ヨシカワが新卒2年目、ホサカが新入社員の頃なので、遥か大昔のことだ。

その頃は、僕もまだ会社の営業を最前線で行っていた。営業だけでなく、企画書づくり、イベントの司会やコーディネート、新米社員たちの尻ぬぐい、投資家向けのIR活動等々。1日が30時間あっても足りないくらいで、土日も深夜も仕事をする超ブラック経営者だった。

そんななか書籍の執筆を引き受けたものだから、もうたいへん。本当に死ぬ思いだった。

というわけで「もう懲り懲りだ。二度と本なんて書かない!」と決めていた。

が、昨日の話。

出版編集の方々4名に取り囲まれて話をしているうちに、「いや、こういうストーリーにしたほうが良いんじゃないか」「われわれのポリシーはこうだから、書くとすれば、こういう会社の採用事例を盛り込みたい」とか、もう引き受けることを前提とした話になってしまった。

うーん、どうしましょう。

正直なところ、書きたい気持ちも半分ある。ゴーストライターでも雇うか。いや、でもきっとライターの文章が気にくわなくて全部自分で書き直してしまいそうだな(苦笑)。

ということで、現在ちょっとお悩み中の釘さんでした(´・ω・`)


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で、悩みに悩んだ挙句、結局は引き受けることになったわけだけど……さすがに単著では厳しいと思ったので、ビジネスリサーチラボの伊達さんに頼み込んで一緒に書いてもらうことにした。伊達さんは、採用のことをロジカルにかつ冷静に、実務的な視点だけではなく学術的なエビデンスも引用しながら解説してくれる僕にとって頼もしいビジネスパートナーなのだ。

伊達さんとともに執筆を開始したのが年明け早々。以来丸8か月以上の時間をかけて書いてきて、このたび無事脱稿。パチパチパチ。いやあ長かった。

現金なもので、書き終えたら早いところ本になってくれないかと待ち遠しく思っている。まだ校正作業がたっぷり残っているのだけど(苦笑)。

結局、全体の8割くらいは伊達さんに執筆してもらったのだけど、本を書く過程で名言がたくさん生み出された。

ここで全部を披露するわけにはいかないのだけれど、以下、伊達さんの想いが詰まっている「はじめに」の最後のところを少しだけご紹介してみよう。


本書は「採用がうまくいかない」と悩む採用担当者を思い描いて書いています。放っておいても成功する有名企業がターゲットではありません。「どのような常識にどんな問題があるのか」を指摘し、「正しい努力の方向性」を示そうとしています。

採用の常識のなかには無意識のうちに信奉されているものもあります。当たり前のことだと信じて疑われていないものもあります。何年も何十年も信じ続けられたものもあります。

本書では、そのような常識をひとつひとつ取り上げ、丹念に吟味しながら、問題点を指摘したいと思います。その常識を信じて努力すると採用の成果につながらない理由も解説します。

それだけではありません。誤っているにもかかわらず、なぜ、それらの常識が採用担当者に信じられているのかも掘り下げて考えます。問題を含んだ常識が「保存」されるメカニズムを知ることで理解が深まり、解決に向けて足を運びやすくなります。

とはいえ、問題を指摘するだけでは、ただ暗い気持ちになって終わってしまいます。誤った常識に言及したあとは、「では、どうすればよいのか」を示します。

採用活動をよりよいものにしようと熱心に取り組んでいる(取り組もうとしている)採用担当者の努力が、採用の成功へと効果的に向かっていくために、本書の内容が役に立つとすれば嬉しい限りです。


 

ということで採用担当者の皆さん、書店に本が並ぶ日をどうぞお楽しみに!

さて、本日は…、あ、HRサミットだった。

僕は3Fのコミュニケーションフロアでちょっとだけお喋りをしに行く。お相手は伊達さんの大学院時代の先輩でもある神戸大学大学院の服部先生。テーマはもちろん「採用力」である。

本日、HRサミットに行く予定の皆さん、ぜひ会場でお会いしましょう!

では朝食後、行ってきます!

本日の「釘さん日記」は、一般社団法人 履修履歴活用コンソーシアムがこのほど調査・発表した「2019 年新卒採用における履修履歴活用実態調査結果」をそのまんま掲載しておこうと思う。

手抜きではありませんぞ。コピペして編集するだけでも日頃の日記の倍くらいの時間がかかったのですから(‘ω’)ノ

あ、そうそう。この調査結果の発表を受けて、日本経済新聞社さんが9月14日付の日経産業新聞で記事として取り上げてくださった。感謝であります。

それと、この調査のことをまるで知っていたかのように経団連の中西会長が例の「就活ルール廃止発言」に関連して、

「大学が教育に力を入れ、学生も一生懸命勉強し、経済界もちゃんと勉強した学生を採用することがゴールだ」とし「ルールを早めるとか遅めるだけではないだろうと思っている」

と、日本経済新聞社の記者のインタビューに答えたそうだ(2018/9/13付 日経電子版より)。なんだ、ちゃんと分かってるじゃないか、と胸をなでおろしたものだ。上からの感想で御免なさい(笑)。

では以下、調査結果をブログ用に編集しました。どうぞ最後までご覧ください!

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2019 年新卒採用における履修履歴活用実態調査結果

 

このたび履修履歴活用コンソーシアムでは、2019 年新卒採用における履修履歴活用実態(新卒採用における企業の履修履歴の取得・活用状況)調査を、コンソーシアム加盟企業が運営する就職サイトの会員を対象に本年の6月中旬から7月中旬にかけて実施いたしました。

この調査は昨年に続いて 2 回目の実施となります。今回は、2000 人を超える学生から回答を得ることができました(昨年は約 1500 名の回答)。

その内容を昨年の結果との比較を交え、以下ご報告いたします。

なお、本調査では、「履修履歴を活用していた企業名」を尋ねております。名前が挙がった企業も、あわせて公表させていただきます。

 


2019 年新卒採用における履修履歴活用実態調査概要

■調査実施者:一般社団法人履修履歴活用コンシーアム

■実施期間:2018 年 6 月 15 日~2018 年 7 月 15 日

■調査対象:2019 年卒業予定の全国大学4年生及び院2年生

■調査方法:E メールにてアンケートへの回答を依頼。学生は Web 上のアンケートフォームより入力

■回答数:2,141 名


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「選考時、学業を重視していると感じる企業がある」との回答が増加

「採用選考において、学業を重視していると感じた企業がどのくらいあったか」という質問をおこなった。

昨年度 18 年調査では「なし~1 割程度」が約 8 割と大多数だったが、今年度 19 年調査では、「2~3 割程度」「5 割程度」「6~7 割程度」「8 割以上」の回答をする学生が増えており、選考時に学業を重視している企業が増加傾向にあるのではないかと予想される。

学業を重視していると感じた理由は「面接で研究・ゼミ以外の履修科目や授業について、具体的に質問されたから」がトップ。

昨年は「選考初期段階で履修履歴の提出を求められた」がトップだった。いままでは、履修履歴の提出をさせるだけに留まっていた企業も、履修科目や授業などの質問を交えた面接をおこなう企業も増えているのではないか。

なお、学業を重視していると感じなかった理由は、「面接で研究・ゼミについての質問はあったが、それ以外の履修科目や授業について具体的な質問がなかった」となっている。

履修履歴や成績証明書を提出させただけでは、学業を重視していると学生が認識しないことがわかる。

調査では、重視していると思った理由・重視していると感じなかった理由を自由記述で回答してもらっている。その中で印象的だったものは「学業に対する学生の姿勢や考え方から、その人の人柄を読み取っているように感じた」というもの。

また、「学業への取り組み方・プロセス=仕事への取り組み方・プロセスとして評価されているのでは」と回答する学生も複数名いた。

 

 

学生の本分は学業、評価されたい。履修履歴や成績などを採用選考に用いる方法には疑問

「面接で、学業のことを聞いてくれる企業の印象は良いですか?」という質問をおこなった。

「はい」と回答した学生は約半数の 45.7%。その理由で多くみられたものは「学生の本分は学業であり、その姿を見てくれる(評価してくれる)から」。

同様の内容は昨年のアンケート回答にもあった。後述するが、学生は多くの時間を授業をはじめとする学業に時間を費やしている。

その状況の中、学業に注目した採用選考をおこなう企業に、多くの学生は良い印象を抱いていることがうかがえる。

「どちらでもない」「いいえ」と回答した学生もいる。その理由には「楽に取れる単位かどうかも理解せず、履修履歴や成績を評価されても」「大学・教授ごとに成績の付け方は異なるので、単純に数字やアルファベットのみで比較されたくない」というものが散見された。

つまり、履修履歴や成績などの指標が採用選考に用いられる方法について、疑問を抱いているようだ。

ちなみに、前年度調査では同項目の質問を「学業と学業以外の両面から質問する企業の印象は良いか?」という質問だったが「はい」という回答が 72.9%だった。

本年度調査では「学業のことを聞いてくれる企業の印象は良いか?」とストレートな質問に変更したのだが、「はい」と「どちらでもない」がほぼ半々となった。学業だけウェイトを置いて質問されるよりも、学業と学業外の両サイドから質問をした方が学生の印象はより良いようだ。

 

 

「企業が面接で、学業に関する質問を積極的にすると、学生の学業への向き合い方は変わると思いますか?」という質問には、5 割強の学生が「はい」と回答。これは前年度調査から変わっていない。

「学業に対する質問を通して、入社後の仕事に対してどう向き合うのかを見られているとわかれば、学業への向き合い方は変わる」「付け焼刃の志望動機を評価されるよりも、就活前までの 3 年間の積み重ねを評価してもらった方いい。そのことがわかれば学生は変わる」という理由が挙げられた。

「就活のために授業を受けるようになれば本末転倒」という声も

今回の調査結果を通して、「学生の本分は学業」と学生自身が捉えていることがうかがえる。ただし、そこから学業を就職活動に繋げることに対しては、ポジティブな層とネガティブな層に分かれている。実際、「何を履修するかは個人の問題であり干渉されたくはない」という意見もあった。

「面接時=4 年次に質問されても既に必要単位は取得済みのため意味がない」という回答も複数あった。

この意見は確かで、若年層(1~2年次の学生)への働きかけや情報発信が重要である。「企業は学生の学業に注視している」「学業の取り組み方・向き合い方は、社会へ出てからの仕事での取り組み方・向き合い方と通ずるものがある」ということを、就職活動が始まる前から伝えていき、学業への取り組み方に変化を与えていくことが必要だ。

 

 

 

授業に時間を費やしているだけでない。課外活動より学業に力を入れているー学生のイマ

前年度に引き続き「授業にどの程度出席していたか」の調査をおこなった。多くの学生が8割以上の授業に出席している現状だ。

授業をただ受けているだけなのではないか、という懸念から、今年度は、新しい設問を設けてみた。

「学業にどの程度力を入れて取り組んできたか」という質問と、「学業が、その他学業外の活動の中で、学生生活の中でどのくらい重要か、1位から4位の順位をつけてもらうというもの。

これらの結果から、決して授業に時間を費やしているだけではなく、学業に力を入れてきた学生のイマが感じられる。

 

調査まとめ

学生の多くは授業に 8 割以上出席し、学業へのウェイトもかなり高めな学生生活を送っており、その学生たちが採用時にもっと学業に注目してほしい、重視してほしい、と考えるのは自然な流れである。

ただ、「企業は学業を重視しない」という先入観を抱き、就職活動に臨んでいるため、サークルや部活など学業以外のことを自己 PR のネタにする学生が多い。そしてその自己 PR は懸命に練られ、盛りに盛られたものだったりもする。

企業側は僅かずつではあるが学業に注目した採用選考をおこないつつある。学業を重視している企業に出会い、「聞いていた話と違う!」と、面接で失敗してしまった話もアンケートには複数記載されていた。

学生の学びへの意欲は決して失われているわけではない。「勉強する姿勢は社会に出てからも重要だと思う」という学生の声がある。「就職活動期間が実質長期化していることで、学業に割ける時間が減っていること」への不満もアンケートでは多くみられた。

「学びたい」という学生の意欲と過程を企業側も評価する。「学業への取り組みを積極的に評価している」という採用スタンスを学生に発信し、「就活では学業は重視されない」という学生の先入観を壊していくことが大事なのではないか。

なお、本調査は、2020 年新卒採用の選考終了時期にも実施し、公表していく。


※本アンケート結果の全データは下記よりご覧いただけます。

◆アンケート結果
https://risyu-katsu.jp/2019enq20180903.pdf

◆アンケート結果/履修履歴の提出を、選考の早期段階で求めていた企業名一覧
https://risyu-katsu.jp/reports2019company/


 

履修履歴活用コンソーシアムについて

2017年7月、全国各地域の就職・採用支援事業者で構成された団体です。2018 年6月 1 日より一般社団法人に移行いたしました。

<設立趣旨>(ホームページ http://risyu-katsu.jp/found/ より抜粋)

【学生の「学び」と、卒業後の「働く」をつなぐ架け橋として】

日本の新卒採用のシーンでは、「学生がどのような考えや価値観に基づいて学業に取り組んできたか」ということ(=履修履歴)に対して興味を持たれることが、今までほとんどありませんでした。それが結果として、「就活が始まると学生が授業に出なくなる」という現象に繋がり、「企業の採用活動は学業を阻害している」との批判を招く一因にもなっていました。

私たちは、かかる状況を改善していくことを目的に、「履修履歴活用コンソーシアム」を設立いたしました。

本コンソーシアムでは、企業の採用担当者の皆様に、学生の“学業への取り組み”に対する関心を高めていただくための仕組みを開発・提供するとともに、世の中全体へのPR活動を行ってまいります。

企業が“学業”への関心を高めることによって、学生の「学ぶ意欲」が醸成され、結果として社会で活躍するより多くの人材が大学をはじめとする、すべての高等教育機関から多数輩出される世の中になることを願っております。

【本リリースに関するお問い合わせ先】
一般社団法人履修履歴活用コンソーシアム

運営事務局 事務局長(株式会社パフ)保坂光江
電話 03-5215-7807  FAX 03-5215-8222
e-mail  infoあっとrisyu-katsu.jp

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以上、本日の日記は履修履歴活用コンソーシアムが先日発表したリリース文章を転載させてもらいました。

なお、本コンソーシアムには現在、マイナビさんやディスコさんを始めとする全国各地の就職情報メディア会社にご参画いただいているのだが、もっともっとたくさんの新卒向け事業者のみなさんに参画していただき、社会への発信力を強めていきたいと思っている。

メディア会社はもちろんのこと、パフのような採用コンサルティング会社、RPO(リクルーティング・プロセス・アウトソーシング)事業を行っている会社、適性検査を提供している会社などなど、多くの新卒採用関連事業を行っておられる皆さんに仲間になっていただけると嬉しい。

関心のある方のところには僕が直接お邪魔しますので、ぜひ話を聞いてやってください。同業のみなさん、どうぞよろしくお願いいたします!

 

さてと。本日は夕方から、築地でお寿司を食べながら書籍執筆の追い込みミーティングだ。

では夜を楽しみにしながら、行ってきます!

 

53年ぶりの南の国・宮崎から

2018年9月14日 (金曜日)

昨日から宮崎に来ている。

「宮崎市『 夢。創造』 協議会」という団体から講演の依頼を受けてやってきた。

こういう趣旨の協議会なのだそうだ。

宮崎市『夢。創造』協議会は、厚生労働省から「実践型地域雇用創造事業」を受託し、宮崎市内における雇用拡大や就業支援のための様々なセミナーの開催、 求職者への就職説明会、地域資源を生かした新たな雇用を生む魅力ある商品開発などに取り組んでいます。
当協議会は、宮崎市、宮崎商工会議所、宮崎市ICT企業連絡協議会等により構成され、2017年7月3日から平成32年3月末までの事業実施計画となっています。

(以上、ホームページより)

で、これが僕が呼ばれたセミナーのチラシ。

 

 

「採用力UPセミナー」と銘打った5回シリーズのセミナーで、昨日がその第一回目。「自社採用力分析講座」のパートを受け持たせていただいた。

 

あれ?第2回目のところに見覚えのある人が……。

講師紹介のところを拡大してみよう。

なんだ、曽和さんじゃないか(笑)。

協議会からチラシが送られてきて初めて知ったのだけど、偶然のようだ。

 

・・・ということで、昨日は宮崎県内の企業・人事採用担当者の皆さん向けに、「採用力UP」をテーマにお話しさせていただいた。

パフの社長として、というよりも、一般社団法人 日本採用力検定協会の代表理事として。

採用力チェックシートや検定問題のサンプルなども使いながら、参加された皆さんと採用力を向上させるために必要なことを考える充実した時間だった。

で、さらに感動したのは講座のあと。

宮崎と言えば地鶏。宮崎でいちばん美味しいお店に連れて行っていただいた。

 

 

 

僕らが日ごろ東京で食べている鳥とはぜんぜん別格。ほんとに美味しかった。ご馳走様でした(^^)/。

 

ところで僕にとって宮崎は53年ぶりの地。幼稚園児だったときに来て以来だ。当時、僕が住んでいたのは宮崎と熊本の県境にある人吉市。僕のオヤジは板前として宮崎の旅館で働いていたのだ。

そんなわけで、ちょっとだけ故郷の近隣の地に恩返しできた1日でした。

さて、本日は、宮崎市で活躍している同業者のところにお邪魔してくる。こちらは「ふるさと就職応援ネットワーク」の事務局長として( ^)o(^ )。

では、朝食を食べて、市内散策でもしてから行ってきます!