ジムと金メダルと花火と岡林の日
2008年8月10日 (日曜日)
ジムに行くのは、毎週日曜日の日課となっている。僕が通っているジムには、ランニングマシーンと自転車(正式な名前はなんていうんだろ?)に、液晶テレビが据え付けられており、走りながらテレビを見ることができるようになっている。
いつもは走る時にはあまりテレビを見ない僕なのだが、きょうばかりはイヤホンを持っていき、最初から最後まで走りながら(実際には歩きながら)、テレビに釘付けだった。
観ていたのは男子バレーと柔道(女子52Kgと男子66Kg)。いやはや夢中になった。トレーニングするためではなく、オリンピックを観るために、きょうは2時間以上もジムで走り(歩き)続けた。
自宅に戻り女子の3位決定戦と男子の決勝戦を観る。中村美里、初のオリンピックで銅メダルは立派だ。でも彼女は、「金メダル以外は興味がない」、「悔しい」と言う。そう語る中村選手の顔はすでにプロの表情だった。とても19歳とは思えない。ちょっと痺(しび)れた。昨日の日記で「次のヒーロー(ヒロイン)の登場が待たれる」と書いたが、その素質が垣間見られた気がした。
そして、内柴正人。やった、やりました、待望の金メダル。二回戦からの登場だったのだが、最初から、「ああ、これは金メダルが取れそうだな」という予感があった。昨日のYAWARAちゃんには勝利のオーラが感じられなかったのだが、内柴からは最初からビンビンに伝わってきた。やっぱり勝ち負けを左右するのは、最後は「気」なのではないかと思った。
ところできょうは東京湾大花火の日。柔道の試合の合間合間でベランダに出て、ビルや高層マンションの谷間から見える花火の切れ端だけ拝んだ。「あのでかいマンションさえなければ全部が見えるのに…」と、急速な都市開発が少し憎くなった。
で、またテレビに戻るが、オリンピックのあと、チャンネルをNHKのBS2にしたところ、なんと岡林信康が歌っているではないか!びっくりした。岡林信康といえば、日本のフォークソングの神様と言われた人。「山谷ブルース」と「チューリップのアップリケ」を、ほぼフルコーラス歌っていた。40年前のフォークソングである。ちょっと感動してしまった。
とまあ、いろいろ何の脈絡もなく書いてしまった本日の日記。つまりは、かなりお気楽に過ごした日曜日だったというわけだ。
YAWARAちゃん、金メダルならずの日
2008年8月9日 (土曜日)
『YAWARAちゃん』というのは、ご存じ、柔道の谷亮子選手のこと。日本国民のヒーロー…、あ、女性だからヒロインだ。
僕らの世代にとっては、谷亮子よりも、田村亮子のほうがしっくりくる。また、現在の姿よりも、中学生、高校生、大学生のころのYAWARAちゃんの姿がいまでも鮮烈に記憶に残っている。「こんなに強い選手がいるのか」というくらい強い女子柔道家だった。
#ちなみにYAWARAちゃんという愛称は、浦沢直樹の漫画『YAWARA!』の主人公、猪熊柔にちなんでつけられている。
きょうは、このYAWARAちゃんの5回目のオリンピックの日。一回戦から、ずっとテレビで観戦していた。
「ママでも金」と自分自身にプレッシャーをかけて臨んだ今回の北京オリンピック。しかし、テレビを通して見えるYAWARAちゃんの顔色はなんとなくさえない。一回戦、二回戦、三回戦と順当に勝ってはいたのだが、なんだかいつもの彼女の顔ではない。なんというんだろう。全身から漲るオーラが感じられなかった。昔はテレビ越しであっても、ビンビンに伝わってきていたのだが。
不安は的中してしまった。準決勝の残り30数秒のところでくらったまさかの指導。YAWARAちゃん本人だけでなく、この試合を見ている誰もが「え?」という判定ではなかったか。
結局、この指導のポイントだけの差で、YAWARAちゃんの金メダルは消えてしまった。
残念無念。負けたのが対戦相手にではなく、審判だったというのが悔やまれる。釈然としない。
だが、さすがYAWARAちゃん。三位決定戦では、鮮やかな払い腰を決め、一本勝ちした。堂々たる銅メダルだ。この勝ち方をみても、実力差は他の選手をまだまだ圧倒しているのは歴然であろう。
おそらく今回のオリンピックを最後に現役を引退するのではないかと思われるが、20年近く日本の柔道界を盛り上げてくれたYAWARAちゃんに、最大限の敬意をもって、「おつかれさまでした」と言いたい。
さて、そうはいっても、ひとつの時代が終わってしまったという喪失感は消えない。次なるヒーロー、ヒロインが生まれるのはいつになるのであろうか。我々を夢中にさせてくれるヒーロー(ヒロイン)の登場を切望する。
開会式を見ながら寝ちゃった日
2008年8月8日 (金曜日)
きょうは年に4回(3か月に1回)の社員面談が始まった日。前期の評価結果や昇給のフィードバックを兼ねて、ひとり1時間の話し合いをもつ。
パフは小さい会社なので、すべての社員たちのことを理解しているつもりになっているし、コミュニケーションもとっているつもり・・・になりがちなのであるが、それは大きな間違い。
社員一人ひとりと、きちんとしたテーマをもった公式な空間のなかで向き合うと、新しい発見や気付きを得ることが多い。社員の成長にもあらためて気づかされて、嬉しくなる。
きょうは4名の面談。要した時間は4時間。その合間に、インターンのテレアポ特訓や打ち合わせ。9時から17時までのあいだで席にいる時間がほとんどなかった。
また本日は、17時半から四谷三丁目で重要な会食兼打ち合わせがあっため、面談後すぐに外出した。席での滞在時間はまさに1分程度。
四谷三丁目の会食を19時半におえ、また築地にUターン。しかし場所は会社ではなく、となりまちの新富町にある「もつ鍋屋」。内定者のお疲れ様会に顔を出すためだ。
もつ鍋を食べながら、ああだこうだの説教話。そして、その後は内定者たちを「のろ」にデビューさせた。
のろのママに、内定者を紹介し、ママからあらためて彼らに内定を出してもらった。ママの「内定!」の一言をもって、内定者研修は正式に完了した(笑)。
のろでは終盤、オリンピックの開会式を見ながら寝てしまった。いやあ、今週は猛暑続きで、ホントにハードな一週間だった。
内定者たちとパフの歴史探訪を行なった日
2008年8月7日 (木曜日)
今週は内定者研修ウィーク。採用委員会(イトーとイワサキ)が、その研修のプログラムを考え実行しているのであるが、奴ら(採用委員会)はズルイ。
自分たちが社内で教育するのではなく、パフのお客様や、大学関係者や、パートナー企業(しかも経営陣ばかり)に対してアポを申し込ませ、社外に放り出してしまっていたのだ。
もちろん訪問先には事前に根まわししたうえでのことだろうが、それでもズルイ。
だって自分たちからではなく、お客様やパートナー企業の経営者から、「パフとは?」を学ばせようとしているのである。
ったく、しょうがない奴らだ。
僕と仲のいいパートナー経営者たち(名は伏せますね)は、内定者が来訪するやいなや、わざと叱りつけたらしい。あえて、かなり厳しい「パフ批判」をしたらしい。
さすがである。これで凹むのなら凹むで良し。不安になるならなるで良し。悔しく思うなら思うで良し。
そこから何かに気づき考えてほしいという、愛あるメッセージだったのだと思う(ってことにしておきますよ、Iさん、Sさん)。
この、お客様(パートナー企業)への訪問企画。実は、僕が昔からやっている内定者教育のプログラムである。
「他人のフンドシをとことん使う」「立ってるものは親でも使う」という、うっかりすると、お客様に対しての礼を失するかもしれないような手法なのだが、もはやパフの伝統(悪しき風習? )となってしまった。
が、得るものは相当に大きかったようだ。内定者たちの報告書を読んで、ひしひしとそれを感じる。
内定者のOは、次のような報告書を残している。
│また、今回、社会人のイメージががらりと変わりました。
│私は以前まで社会人だからえらいのか?大企業だからえらいのか?
│などと、どこかで社会人=なんとなく嫌…と、感じていたのですが
│4日間を通して「動いて、もがいて、壁にぶつかってもまだ走ってる=社会人」
│という印象に変わりました。かってに嫌なイメージをつくっていたのは自分で
│今回身をもって体験したことで
│中小、大企業関係なく やはり走り続けている先輩方の姿はかっこいいな
│と思うようになりました。
Oはパフから内定が出たあと、とたんに接点が少なくなり、僕が珍しく、「大丈夫かなあ…」と心配していた内定者だった。
でも、上の報告書をみて、すごく安心した。
#ご多忙ななか、自社の利益にはまったく結びつかないパフの内定者のために時間を割いてくださった皆さん、おかげで内定者たちは、この数日間で、一歩社会人に近づいたようです。本当にありがとうございました!!
さて、そんななか、僕自身もきょうは採用委員に命じられ、重労働を課されてしまった。
なんとこの炎天下、築地、新富町、佃、月島の各地を、ウォーキングさせられたのだ。青いシャツがグッショリ変色するくらいに汗をかきまくった。
ウォーキングの目的は何だったかというと、「パフの創業時から現在までの事務所を訪ね歩き、パフの歴史を学ぶ」ということにあった。
まあ、これも以前から僕が思いつきでよくやっていたことなのだが、まさかこの酷暑の日にやるとは思ってもみなかった。
が、これもやってみて大正解。道中、大汗をかきながらも、内定者たちと素のコミュニケーションができたのだ。
そして、ちょっとした出来事が…。
創業3年目から6年目まで借りていた佃のビルでのこと。1F(昔は美容室だったところ)に、お洒落なプールバー(昼間は喫茶)が新しく出来ていた。
熱中症の寸前まできていた僕らは涼をとるために、この店に入ることにした。
「このお店、最近できたんですか? 実は僕たち昔、このビルの4Fと5Fを借りて仕事してたんですよ」
と、アイスコーヒーを運んでくれたお店のご主人(らしきご婦人)に聞いたら、
「えー、ホントですか!? 実は5Fはいま住宅に改装して、私が住んでるんですよ」と、ビックリする答えが返ってきた。
そうかあ。俺たちがその昔、汗と涙を流したあの事務所に、この店のご主人が住んでるのか。そのご主人に淹れてもらったコーヒーをいま俺は飲んでいるのかあ……。
時の流れの速さを感じた瞬間だった。
さて、明日の夜は、内定者たちとモツ鍋を囲むことになっている。2日連続で、大汗をかきながら、パフの歴史を語ることにするかな。
隠れ家での素敵な会食の日
2008年8月6日 (水曜日)
今年の5月7日の日記で、藤沢久美さんのラジオ番組に出演したことを書いた。また、6月3日の日記では、この番組の公開がWeb上でスタートしたことを書いた。
藤沢久美さんとは、5年前のラジオ番組と、この5月の番組の収録のときの2回だけの対面だったのだが、とても印象深く記憶に残っている。特に5月の番組での対談を通して、僕はすっかり藤沢久美さんのファンになっていた。とっても素敵な方なのだ。
実は本日、その藤沢久美さんと念願の会食を持つことになった。場所は月島の隠れ家。せっかくの機会なので、経営者仲間である、M社のI社長と、S社のS社長もお誘いした。
いやあ、楽しい会食だった。I社長の突っ込みなどもあり、藤沢さんの隠されたプロフィールも明らかにされた。I社長とS社長と僕の3人が、いかに特異で不思議なつながりであるかということも、爆笑と苦笑の渦のなかで露呈されてしまった。藤沢さんの突っ込みも鋭かった(笑)。
終盤は、ちょっとショックな事実も明らかになったりして(実は藤沢さんは既婚者であったのだ…)多少落ち込んでしまったのだが(苦笑)、その落ち込みをカバーしてもあまりある楽しい会食だった。
藤沢さん、今宵はほんとうにありがとうございました!! また3回目の対談、いつかどこかで実現させましょうね♪
社内会議が深夜まで及んだ日
2008年8月5日 (火曜日)
現在、8月5日26時25分(6日午前2時25分)。26時少し前に会社を出て、先ほど自宅に帰った。
プロジェクト長4名のロングミーティングに19時から同席しており、それが終わったのが25時半過ぎだったのだ。
「なんて効率の悪い会議をダラダラとやってんだ?」と、思われるかもしれないが、本日の会議は、もともと、 「じっくり話し合おう」という趣旨のものだった。
本当は休日の前日に、泊まり込みでやったほうが良い性質の会議だったのだが、全員のスケジュールが合うのが今夜だけだったのだ。
それでも6時間以上はぶっつづけで話し合えたのだが、まだまだ皆、消化不良であろう。
僕は立場上、できる限り口を挟まないようにしていたのだが、やっぱり途中から重い口を開いてしまった。結果、議論を紛糾させてしまったような気がする(まあ、それはそれで良かったと思っているが…)。
が、やっぱりこの時間までの会議は、さすがに老体には堪える。どうも先月末の「大人俱楽部」の祝宴以来、深夜(明け方)まで起きていることが多くなったような気がするが、これはあまりよろしくない。早寝早起きの習慣をつけねば。
夜更かしをしていてよく思うのは、 「そうはいっても国会議員の先生方は、もっとハードなんだしなあ…」ということ。
問題意識が高かったり、国家レベルでの責任を負っていたり、絶対負けられないライバルや派閥や他党との競争意識が、僕なんかよりずっと老体であるはずの議員先生方に恐るべきパワーを与えているのだろう。たとえはあまり良くないかもしれないが、常に「戦争の状態」で、全身に緊張感に漲っているのであろう。
他社に圧倒的な差をつけているNo.1企業や、No.1になろうとしている会社の社員たちにも、似たような傾向があるように思う。
そういう意味では、うちのメンバーなんて、まだまだ「平和ボケ」なのかもしれないぞ……。
人口が急激に増えた8月度キックオフの日
2008年8月4日 (月曜日)
本日は夜(18時半より)、8月度のキックオフミーティングがパフのセミナールームで開催された。
前期までは毎月末の夜にやっていたのであるが、月末の日はあまりに慌しいため、今期からは、翌月の第一月曜日の夜に、前月の振り返りと当月のキックオフ(さあ、やるぞ!)を兼ねて行なうことにした。
そして、本日は、今期の最初の月(7月度)の振り返りであり、8月に向けたキックオフミーティングの日だったというわけだ。
さらに本日は、新たな(一部昔からの奴もいるが)仲間が7名も加わった。
パフの来春入社予定の内定者3名と、インターンシップ生4名である。
(松田聖子ふうに)フレッシュ!フレッシュ!!フレッシュ!!!・・・である。
内定者は今週一週間、みっちりと研修を行なう。インターンシップ生は、今月いっぱいパフで営業マンとなる(学生という甘えた身分は忘れさせる)。
いやはや、楽しかった。
18時半から20時半までは、超真面目な会議だったのだが、その後の「お疲れ様会」は、報復窃盗……じゃなくて(真面目に変換ミス)、抱腹絶倒の面白さだった。
読者の皆さんにも、その面白さの一端を感じてもらえればと、とりあえずインターンの学生4名の一発芸の写真を、この日記でクローズアップする。
まずは、クボタと、シュンペーターのダブルクロワッサン。
それに触発された、モリヤマのマッスル系クロワッサン。
そしてついに覚悟を決めた、スハラの“ニンジン”。
あきれて、ただ笑って眺めるだけの僕。
いやはや、楽しくも頼もしいインターン生たちである。
若いって素晴らしい!!