パフ代表の徒然ブログ「釘さん日記」

きょうはパフの第14期第二四半期(第二Q)キックオフミーティングの日。

しかし、いつものキックオフミーティングとは様子が違う。

いつもなら半日(長くてもせいぜい1日)でミーティングは終了する。

しかし、今回のキックオフは、まるまる2日間、研修形式で行うことにした。

並々ならぬ力の入れようなのだ。

その理由は簡単。

パフは今、(経済的に)創業以来の大きなピンチを迎えているからだ。

と、ホントに簡単に書いたが、内情は実に厳しいものがある。

新卒者採用に携わる仕事をしている会社はどこもそうだろうが、今年(2011年度採用のシーズン)は正真正銘、「正念場」という言葉がぴったりの年になりそうだ。

昨年来の景気後退で、採用を中止・縮小する会社が激増してしまった。大手就職ナビの掲載社数の減り様をみても、それは一目瞭然だ。

学生諸君も厳しいだろうが、我々も厳しい。

この厳しい現実と、どう向き合い、どう乗り越えていくのか。

そこを、この段階でとことん議論し、パフで働く全メンバーが同じ思いで同じ方向を向いて、未だかつて経験したことのない高く険しい崖をよじ登って、ゴールを目指さなければならない。

自分や家族の生活を守るためでもある。

しかし、我々にはそれ以上に、課せられた社会的使命と責任がある。今回のピンチを乗り越えた先には、成し遂げなければならない一大事業がある。どんなに崖が高く険しかろうと、ここで逃げるわけにはいかない。

どのようにして、この難局に立ち向かうか。それをこの二日間で、徹底的に討議しようというのが、今回の「いつもと違う第二Qキックオフミーティング」なのだ。

いつものキックオフは、僕が議長として進めるのだが、今回は外部からファシリテーターをお招きして進めることにした。

盟友、マングローブの今野社長である。

三週間ほど前、このことを今野社長にお願いしたら、「OK、OK、OK!!」という返事がすぐに返ってきた。

そして、きょうと明日の二日間の考えに考え抜かれたプログラムを提案してくれた。

さすがである。いや、さすがという形容詞は陳腐すぎて申し訳ないくらいだ。

さて。どんな内容の会議となったのか。

詳細に書けるかどうかはわからないが、明日の日記でまとめて報告することにしよう。

昨夜早く寝たおかげで、朝の目覚めはとても気持ちのいいものだった。

早朝ウォーキング&願掛け参りを始めて、きょうで丸一週間。良い感じだ。そろそろ神様も、僕の存在に気づいてくれるかもしれないぞ。

きょうは久々の晴天だったので、ウォーキング途中の景色を携帯のカメラでパシャッと撮影してみた。下町っぽいなかなか情緒ある風景である。

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すぐ上の写真(↑)に、滑り台やジャングルジムやブランコが写っていると思うが、いまから18年~15年くらい前まで、(まだ幼稚園に通い始める前の)娘をよく連れて行った地元の小さな公園だ。

その頃は、僕だけではなく、近所の若いお父さんやお母さんが、よく小さな子どもと一緒に遊んでいた。

でも最近は休みの日でも、そういう光景が少なくなってきたような気がする。うえの写真にも誰も写っていない。日曜の朝ということもあるのだろうが……、いや日曜の朝だからこそ、もっと子ども連れの親がいないとおかしいような気がする。子どもが少なくなったのか、親が子どもと外で遊ぶ余裕をなくしてしまったのか。

 

奇しくも夜9時からのNHKスペシャルで、『セーフティネットクライシス▽子どもに貧困が忍びよる・・・』という番組をやっていた。

その番組の内容を少し紹介しよう。

 

折からの不況で、いま教育を含めた子育てが危機に瀕している。

大学に合格しても入学金や授業料が払えず入学を断念している高校生がいる。高校に行きたくても行けない(授業料を払えず退学させられる)生徒が増えている。保育園に預けたくても保育園がなく、お母さんが働けない。育ち盛りの子どもに満足な食事を与えられない。おむつ代も節約せざるをえない(おむつの交換間隔を長くせざるを得ない)。

これが、世界2位のGDPを誇る経済大国(だったはずの)日本の現実の姿なのか……。

番組では、フィンランドの教育への取り組みが紹介されていた。

フィンランドは今から18年前の1991年、いまの日本どころではない、大きな経済的危機を迎えていた。

多くの企業は倒産に追い込まれ、失業率は18%に達していた。

当然、国の税収は細る一方で、政府はあらゆる支出カットを迫られていた。北欧は社会保障に厚いと思われているが、それでも多くの支出が犠牲になろうとしていた。教育も例外ではなかった。

しかし、当時29歳の若き教育担当大臣(ヘイネン)は、ま逆の政策を打ち立てた。 「経済を再生させるためには、教育に投資するしかない」という信念で、財務大臣を説き伏せて、ほとんどの予算が減額されるなか、教育費だけは増額させたのだ。

フィンランドはいま、子どもが生まれてから大学を卒業するまでの教育費はすべて国の負担で賄えるようになっている。直接の教育費だけでなく生活費の補助や奨学金も充実している。親は安心して子どもを産み育てることができるのだ。

もちろんそのための負担は国民全体が負っている。消費税は22%だし、企業負担の社会保険料は日本の倍である。

まさに、「若者の育成は社会全体の責任である」という考え方が徹底されているのである。

・・・・・ 

我々、学生の就職や企業の採用に携わるもの(特に企業の採用担当者)が考えなければならないのは、まさにこのことなのだと思う。

選ぶ採用から育てる採用へ」。僕が10年前の超就職氷河期のころに、よく言っていたフレーズだ。

採用担当者や就職・採用支援事業者は、姑息な手段をつかって、学生を(意味なく)選別したり蹴落とすことに対して知恵を絞ってはいけない。「選別するな、落とすな」と言っているわけではない。「姑息な手段を使うな」と言いたいのだ。やるなら正々堂々とやってほしい。道義ある採用をやってほしい。出来る限り、温かい気持ちをもってやってほしい。

少なくとも、うそっぱちだらけの就職情報や、空虚な幻想を与えてはいけない。

そして、経済的余力と影響力のある大企業には、新卒採用を通じて、若者を本気で育てることにお金と人を使ってほしい。「予算が…」とか、「費用対効果が…」とか、「効率が…」とか、「マンパワーが…」とか、寂しいことを言わないでほしい。

(少なくとも新卒者を採用するだけの体力を有する)大企業には、自社の目の前のことだけを考えるのはやめてほしい。国家レベルの見地に立って、自社の目の前の損得勘定を抜きにして、若者への教育的要素を含んだ採用に力を注いでほしい。

そのための予算と時間を確保するのは、採用担当者一人ひとりの志にかかっているのだ。あなたの財布から出せとは言っていない。あと少しで退任する(高額報酬の)役員の、接待費や交際費の予算の一部から回してほしい。それが、よっぽど世のため人のため。それが10年後、20年後の日本経済を強くし、自社に大きく跳ね返ってくるという信念をぜひ持ってほしい。

新卒採用はコストではなく投資なのだから。「若者は社会共通の財産」なのだから。

小学生みたいに早く寝た日

2009年10月3日 (土曜日)

新潟を午前の新幹線に乗り、午後1時半には東京・築地のパフ事務所に帰ってきた。

午後2時から会社で打ち合わせ。自宅に帰ったのは、夜の7時だった。

一週間ぶりの自宅でのゆったりとした食事。

夜8時過ぎ、自室でテレビを観ながら新聞を読んでいたらモーレツに眠くなった。かなり疲れも溜まっていたのだろう。

「よし、寝よう!」

ということで、風呂にも入らずに寝た。

就寝時間、夜の9時。

まるで小学生みたいだ。いや、いまどきの小学生は、こんなに早い時間に寝たりはしないかな。

睡眠時間9時間。

この日記は当然、翌朝書いているわけだが、「寝たーーーー!」というくらいにじっくり寝た日だった。

新潟が“ふるさと”だった日

2009年10月2日 (金曜日)

というタイトルの日記をホテルで深夜2時までかけて書いたのに、一瞬にしてコンピュータから消してしまった。出張先で日記を書くときに、ついついやらかしてしまうミスだ。

「もう日記なんて書くもんか!!」

と、書いた内容が消えた瞬間、グレてしまった。

一回書いたものを、もういちど書くというのは、なかなかつらいことだ。

 

まあ要するに、きょう(実際は翌日書いているので、昨日なんだけど)は、朝から新潟出張だったっていうことを書いた日記だったわけだ。

出張の目的は、“ふるさと就職応援ネットワーク”(Fネット)の代表者会議だったのだ。

昼も夜も、なかなか充実した っていうことを、日記に書いたわけだ。

 

・・・あ、いかんいかん。ついつい投げやりな文章の書き方になってしまっている。

とりあえず、撮った写真だけはアップして、本日の日記は終わりにしちゃおっと。

手抜きだ!という批判は甘んじて受けましょう。

 

新潟の 広報しえん さんの事務所。整理整頓が行き届いており、とても快適なオフィスでした。

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↓Fネットの皆さんと別れて、新潟の後輩といっしょに行った3軒目のお店。ママさんが特別にプレゼントしてくれた特製芋焼酎。たいへん美味しゅうございました。

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翌朝の新潟駅。ここから歩いて10分くらいのところにあるホテルに宿泊したんだけど国体の出場選手がたくさん宿泊しており(ちょうどいま新潟で国体が開催されているのだ)、フロントやエレベーターは、汗とサロンパスの匂いが充満していた(苦笑)。

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きょうは街のあちこちで、リクルートスーツ姿の学生を目にした。そう、10月1日は、多くの会社が来春入社予定者の内定式を執り行う日なのだ。

我がパフにも、来春1名の新卒者が入社する。

#いや、厳密にいえば2名の入社かな。ひょっとしてひょっとすると2010年度入社という定義だと、あとひとり増えるかもしれないが、この辺の事情は込み入っているのでまた今度。いずれにしろ、内定式の対象者は1名のみである。

 

内定者の名前は、ナラショウコ。肝のすわったなかなかの女性である。

夕方6時半から始まった内定式では、まず僕から内定証書の授与を行った。自分自身で考えたオリジナルの文書である。世界でたったひとつしかない内定証書だ。

そして、僕からのメッセージ。とにかくこの厳しい時代に、厳しい会社に入社することは、最高にラッキーだということを伝えた。

それから、全社員からひとりずつお祝いのメッセージ。皆、うまいこと言うよなあ。社長の存在がかすんでしまった(苦笑)。

 

そしてその後は、皆で乾杯して軽食をとりながらの懇親会だ。

ナラが全員に質問をし、それに対してひとり1分以内に回答する。どんなに答えづらい質問であっても、ぜったいに答えなければならない。さらにナラは、その回答の内容を、面白かったかどうかで評価し、10点満点で採点する。

もう最高に面白かった。

ちなみに僕は10点満点中2点。「女性から“ヤダー!”と言われた体験を述べよ」という質問だったが、たくさんありすぎて、満足に答えられなかった。

優勝は9.5点を獲得したナガサキ。やはり彼女は笑いの王様だ。

 

以下、懇親会の後、ブログ用に撮影した写真を何枚か載せておく。内定者のナラとのツーショットから始まり、去年の内定者(っていうか今年の新入社員)と来年の内定者になるかもしれない奴もまじった写真などもある。

みな、いい顔してるよね。

若い力を結集させて、皆でこの難局を乗り切ろうぜ!!

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マングローブの今野社長が昨日アップしていたブログは、次のようなタイトルだった。

「人をタイプ分けしないで見る」(←記事の全文はクリックしてご覧ください)

思いっきり要約すると、「人を観る際に、安易なタイプ分けをしたり、レッテルを貼ったりしちゃ駄目だよ」ということ。

今野社長は次のような言葉で昨日のブログの記事を結んでいる。

 

大事なのは、今目の前にいる人ときちんと向き合うこと。

人が何を感じ、何を考え、何をしているか、何をしようとしているかを、理解するように努めることがとても大切だ。

 

僕もまったくその通りだと思う。

多くの企業が採用時に使っている適性検査にSPIという、その名の通り、応募者の適性をチェックするための検査がある。

科学的データに基づいた、実績も品質も兼ね備えた、立派な適性検査であるとは思う。

しかしながら、この適性検査の結果は、実はあてにならないことも多い。

デタラメというつもりはない。少なくとも、受検した時点での、その人の考えや志向性、価値観などは、ちゃんと反映されているはずだ。

問題なのは、「人間は様々な環境や立場を経ることによっていくらでも変化する」ということだ。

僕の周りにも、そういう変化した人間はたくさんいる。いや、変化していない人間は殆どいないといったほうがいいかな。

プラス方向に変化(成長)した人もいれば、マイナス方向に変化した(つまらない奴に成り下がった)人間もいる。

プラス方向に変化した人間の多くは、逆境に恵まれて(?)、それを懸命に努力して潜り抜けた奴だ。マイナス方向に変化した奴は、自分で物事を考えなくても済むような楽な環境や、道義に反することを平然とやってのけるような悪の環境に染まってしまった奴だ。

検査を受けた時点では、「絶対適性がない」と思われた領域の仕事であっても、その人の、その後の様々な環境との関わりあいによって、天職のような仕事になることもある(実際は仕事が変わるわけじゃなくて人が変わるわけなんだけど)。

論より証拠。僕は、自分が22歳のとき(大学3年生の終わりのころ)に受けた自分自身のSPIの結果をすべて知っているのだが、その内容と、37歳のときに再度受けたSPIの結果は、まったく違うのである。今野社長のブログでも同じようなことが書いてある(今野社長も、若いときの適性検査では、「社長にはもっとも相応しくないタイプ」という結果が出たらしい、苦笑)。

 

で、本日僕が言いたかったのは、「だから適性検査なんて使うのはやめましょう」っていうことではない。そんな骨肉の争いに発展しかねないような営業妨害を、僕がするはずがない(分かる人だけ笑ってください)。

「適性検査とバカとハサミは使いよう」で、ちゃんとした(適性検査の限界も含めて使い方を理解している)大人が、ちゃんとした使い方をすれば、とても有用なものであると思う。僕も、パフの選考では必ず使っているわけだし。

僕が、「なんだか危険だなあ…」と感じているのは、ここ最近のリクナビの広告を見てのことだ

あすオープンするリクナビ2011では、適性検査(SPI)もどきの「自己診断ツール」が用意されているという。これを学生に受検させ、その結果に基づいて、「あなたにお似合いの会社や仕事は、こんな感じの会社や仕事だよ~」ということを、学生に知らせるらしい。

一方で、リクナビ掲載企業は、その検査結果を裏側から利用して、学生をセグメント(タイプ分け、ふるいわけ、スクリーニングっていうことかな?)することができるらしい(もちろん個人情報は守られるのだが)。

「ミスマッチをなくす」、「効率を求める」という大義名分のもと、Webの中だけで、これを行おうとするリクナビに、僕は危険な匂いを感じるわけだ。

 

●“まだ知らない「自分1位」の会社を探すための自己診断ツール”なんて、耳触りのいい言葉を使って学生を誘導しようとしているが、未熟で影響を受けやすい学生は、この検査によって、逆にミスリードされやしないか?

●未熟な採用担当者の成長機会を(人を見る目を養うという意味では)奪ってしまうんじゃないか?

●「忙しい」とか「費用対効果が…」とかが口癖の採用担当者は、本気で学生と向き合うことを、いま以上にしなくなるんじゃないか?

・・・そんなことがとても心配になる。

 

最後に、あらためて今野さんのブログの言葉を引用しよう。

 

大事なのは、今目の前にいる人ときちんと向き合うこと。

人が何を感じ、何を考え、何をしているか、何をしようとしているかを、理解するように努めることがとても大切だ。

 

心ある採用担当者には、ゆめゆめ道を踏み外さないように、十分注意をしていただきたいと思う。

パフの影のCFOにシマ様という人がいる。若い社員たちからは、CFOという枠組みを超えて、「神様、仏様、シマ様」と崇め奉られている人物である。

とにかく仕事が早くて正確。冷静沈着で、(情に流されやすい僕に)ロジカルな意見をくれる。逆に、(短気で血の気の多いときの僕に)バランスのとれたものの見方を指導してくれる。

僕だったら喧嘩して物別れになるしかないお客様との契約上の紛争事項を、円満に解決に導いてくれる、ホントに神様みたいな人だ。

そんなシマ様なのだが、今回の株主総会でも、やっぱりその存在がとても心強かった。本人は「特に何もしていない」と謙遜するのだが、もしシマ様がいなかったらと思うと、ゾッとする。

そんな大事な役割を担ってくださったシマ様と本日、その慰労会も兼ねて、寿司屋で一献傾けた。

行った寿司屋は、毎度毎度の(でもこの日記に登場するのはたぶん初めての)『竹若』という店。

パフはこのお店のすぐ裏側にある関係で、よくお客様との会食などで利用するのだが、本日のメニューもなかなかであった。

記念に、大将の写真と、「築地でこの店だけ!」という触れ込みの、美味しい日本酒の写真を載せておくことにしよう。

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寿司の竹若、最高である。

もしこの日記を読んで、「行きたいなあ」と思われた方。ご一報いただければ、ご紹介しましょう♪ 紹介料は特別に僕への日本酒ひと升っていうことで。