秋の気配が漂っている日
2009年9月3日 (木曜日)
きのう、きょうと、すっかり秋の気配だ。肌寒く感じるくらいだ。
一昨日の夜は日中は暑かったこともあり、うっかり窓を開けて寝てしまったのだが、朝、寒くて目が覚めてしまった。以来、どうも風邪をひいてしまったようで、ずっとのどが痛い(インフルエンザではありませんよ)。
ところで、きょうは、午後から採用プロドットコムさん主催のセミナーで、パフも講演枠をいただいた。
パフが行ったのは、8月19日に実施して大好評だった、「内定者育成のすごい仕掛けセミナー」のリバイバル講演。マングローブ社の新村さんに講師をお願いした。
僕は冒頭の10分間、自社紹介をさせてもらい、お決まりの「パフ」を歌ったのだが、どうもいつもと感じが違って、うまく歌うことができなかった。のどを痛めていたから(?)というわけでもないのだけれど、ちょっと後悔である。
セミナーそのものは、新村さんの奮闘で無事終了。新しいお客様との出会いがいくつもあったので、これからフォローの営業が始まる。
それにしても秋だ。今年はなんだか梅雨があけたかどうかもわからないうちに、夏が過ぎてしまったような気がする。僕はセンチメンタルな秋が実は好きで、こんな日は、オフコースの「秋の気配」を口ずさんでしまうのだった。
大正13年生まれのベンチャー経営者の講演を聴いた日
2009年9月2日 (水曜日)
知る人ぞ知る京都の超優良企業、堀場製作所。エンジン排ガス測定・分析装置分野で80%の世界トップシェアを握る会社だ。
この会社を創業したのが堀場雅夫さん。1945年10月の終戦直後の創業だ。当時、堀場さんはまだ京都帝国大学の学生だった。堀場さんが未だに、“学生ベンチャーの草分け”と呼ばれる所以である。
今日は、この堀場さんの講演会に招かれ参加した。
堀場さんは1924年(大正13年)12月1日生まれ。なんとうちの母親と同い年。誕生日も、たったの1週間しか違わない。今年で御歳85歳の人生の大々々先輩なのだ。
講演を聴いて、びっくりした。
明るく、ユーモアにあふれ、頭脳明晰。言葉も100%明瞭。参加者からの質問にも、即興とは思えないくらい、面白く引き込まれる話をされていた。極めて魅力的な方なのだ。とてもうちの母親と同い年とは思えない。
しかし、そんな「高齢なのにすごい」ということだけではなく、絶対的なすごさが堀場さんにはあった。自分なんて、まだまだケツの青いひよっこだということが分かった。
日本には起業家となるような人間は、全体の2%しかいないそうだ。僕は辛うじてこの2%に入っているのかもしれないが、堀場さんのようなベンチャー経営者は、全体の0.001%くらいしかいないのではないだろうか。
なんにしても勉強になる、刺激的な講演会だった。その後の懇親パーティーでも、懐かしい方々や意外な方々とお会いできたし。
僕をゲストとしてお招きくださった、関東ニュービジネス協議会の吉井委員長(企業内新規事業委員会)に大感謝である。
吉井さん、どうもありがとうございました!!
新学期がスタートした日
2009年9月1日 (火曜日)
朝一番でHRコンサルティンググループのタシロといっしょに神田に向かった。昨年から採用のお手伝いをしているS社の採用会議で講演&グループワークのファシリテータを行うためだ。
社長を筆頭に、現場の部課長20名近くが参加した大会議。まさに全社を巻き込んだ採用のキックオフだ。S社は、新卒採用を自社の成長戦略として位置付けている。現場の部課長たちも前のめりに会議に参加していた。「S社に求められる力」を議論しあうグループワークでは、熱気がムンムンだった。上場を間近に控えたS社。全社がこのようなスタンスで採用に臨む限り、きっと成長し続けていくことだろう。
午後は、両国に向かい、タシロと同じHRコンサルティンググループのヒラハラと待ち合わせた。今年の春から取引の始まったW社にヒラハラとふたりで伺い、人事部の皆さんと一緒に、採用基準をどのように設けるかのディスカッションを行ったのだ。W社は現場を採用に巻き込むことが難しいため、人事部だけで採否を決定しなければならない。求める人物像は明確なのだが、じゃあ、それをどうやって見抜くのか。主観を取り除き、経験の浅い面接官でも正しい判断を行うためにはどうすればいいか。なかなかの難問ではあるが、きょうの会議で、解決の方向に進んだのではないかと思う。
きょうは、この2社の訪問だけで日が暮れる時間になってしまったのだが、メインイベントはここから。
本日、9月1日。多くの小学生や中学生は夏休みを終えて、新学期をスタートさせた日。我がパフも、本日は9月度のキックオフだったのだ。
夜6時半から全社のキックオフミーティングを約二時間行い、その後、お決まりの乾杯&軽食。
会議の内容は書けないが、なかなか、なかなか、なかなか・・・である。
乾杯&軽食の部では、○○歳の誕生日を迎えた社長室のスギヒラへのサプライズケーキなども出され、楽しく、ほのぼのとした時間を過ごした。
第一Qの最終月でもある9月。厳しい雇用情勢と経済環境のなかではあるが、第二Qに向けて明るい兆しをつくりだす1か月にしたい。
会社の壁が崩落した日
2009年8月31日 (月曜日)
毎週月曜日は、朝8時から全社会議。各グループからの報告事項を中心とした情報共有を行っている。時間は40分程度だが、全社員が顔を合わせる週一回の貴重な時間である。
きょうもこの全社会議を終えて、自分の席に戻り、メールのチェックをしているときだった。
ガラガラガラガラ、ズド・ズド・ズドドーン、バリバリバリバリ、ゴロゴロゴロ、ガッシャーン!!!!
という、ケタタマシイ音がパフの事務所のすぐ外側で鳴り響いた。
何事だ!?
一瞬何が起きたか分からなかったが、何かとてつもなく大きなものが落下したような音だった。
非常口から外を見降ろした。
パフの事務所は、晴海通りに面した9F建てのビルの最上階(9F)にある。
遥か下の道路を見てビックリ。
外壁と思われる瓦礫が散乱していたのだ。
パフの事務所の外側の壁が崩れて、直下の道路に落下したらしい。
幸い怪我人はいなかった。
万一、頭上に落ちたら、まず間違いなく即死だったろう。誰もビルの下にいなくて、本当によかった。
聞くところによると、壁を固定しているネジが、今朝の台風の風雨で緩んでしまったのではないか、ということだった。
ああ、怖い怖い。
こんなことで命を落としたくはない。
たとえば大きな地震がきたら、こういう危険が都会には至るところにあるわけだ。
これから外を歩くときには、出来る限りビルから離れて歩くことにしよう。でも、ビルから離れて車道に飛び出さないようにしなきゃな。それでクルマに轢かれちゃったら、シャレにもならないもんね。
イモトが完走し自民党が大敗した日
2009年8月30日 (日曜日)
「イモトが完走」という唐突なタイトル。日本テレビの24時間テレビで、126.585キロという無謀な距離のマラソンにチャレンジした、タレントのイモトアヤコのことである。
夕食後テレビを観ていたら、新橋から銀座方面に向かって、イモトが走っている姿が映し出されていた。
ゴールは、東京ビッグサイトだという。ということは、晴海通りを通って勝鬨橋を渡って有明方面に向かうはずだ。
ってえことは、我が家のすぐそばを走るということ。
ということを話していたら、娘が(イモトのファンなものだから)、「応援しに行く!」と言いだした。わりとミーハーな僕はついていくことにした。
晴海通りに出ると、すでにヤジ馬がたくさんいた。
待つこと約10分で、勝鬨橋を渡るイモトが見えてきた。真剣な顔だ。懸命に走っている。トレードマークの太いまゆ毛は、雨でほとんど消えていた。「珍獣ハンター」なんて言われているが、そこにいるイモトは、きゃしゃな体の、ごく普通の少女である。なんだかジーンときてしまった。
そしてイモトは、僕と娘のすぐ目の前を走りすぎていった。「がんばれー!」と遠慮がちなこえで応援した。写真を撮るのは、さすがに自粛した。
家に戻って引き続きテレビを観ていたが、放送時間内でのゴールは残念ながら叶わなかったようだ。しかしその後の番組(選挙速報)で、イモト完走の瞬間のVTRが放送された。いやあよかったよかった。
126.585キロもの距離を、丸一日以上かけて走ることの(走らせることの)意味が、僕には正直いってよくわからない。でも、意味は分からないながらも、一生懸命ゴールを目指して走っているイモトの姿には感動させられた。イモト、ご苦労さんでした。
そして本日のメインイベントはやっぱり選挙。
予想通りではあるのだが、自民党の大敗。民主党の大勝というより、「自民党の大敗」という表現のほうがしっくりくる。
国民は、民主党を選んだのではなく、自民党にNOを突き付けたのである。民主党は、ゆめゆめ勘違いしてはならない。謙虚に真摯な政治を行ってもらいたい。
それにしても大物政治家たちが、ことごとく落選してしまった。代わりに、能力が未知数である民主党の若手新人議員たちが当選した。
議員経験の浅い連中ばかり(しかも閣僚経験者もごくわずか)で、ホントに政権運営は大丈夫なのか?いままで以上に、官僚に頼った政治になりゃしないか?
・・・と、いまさら心配してもしょうがないな。
我々が選んだ以上は、彼らの政治に責任をもって注目していきたい。まずは4年間の任期を、しっかりと(イモトのように)完走してもらいたい。
1年も経たないうちに政治が迷走し、解散総選挙なんてことにならないようにしてほしいな。
我々の業界も、そろそろ政権交代の時期。やっぱり時代は、破壊と創造なのである。
二本の映画とラーメンの日
2009年8月29日 (土曜日)
午前中、観なければならない映画を六本木まで観に行った。
実はこの映画の監督と10日後にお会いすることになっている。先週の土曜日に封切りになったばかりの映画なので、面談に先立って観ておくというのは礼儀である。
そんなわけで、どちらかというと義務感で観に行った映画だったのだが、これがなかなかどうして。いたく感動してしまったのだ。
東京では4か所、全国でも30か所の映画館でしか上映されていない映画なのだが、もったいないな。
なんの映画かというと、シンガーソングライターの川嶋あい をモデルとした実話。 『8月のシンフォニー』という映画だ。
僕は川嶋あいのことをまったく知らなかったのだが、この映画を観て、いっぺんにファンになってしまった。
特に映画の挿入歌にもなっていた下の唄がいい。ぜひ聴いてみてほしい。
初めてのコンサートを開く前の年に亡くした母親(実は養母なのだが)のためにつくった唄なのだ。
これはいい唄だ。曲も歌声も、とても素朴でいい。詞には母親への思いがたっぷり込められている。汚れた心をきれいにしてくれる唄だ。
いったん月島に戻り、最近できた小さなラーメン屋で昼ご飯を食べる。
このラーメン屋がイカシテル。
写真を見てほしいのだが、店の名前がないのだ。“ラーメン”というのれんが出ているだけなのだ。しかも建物は、昭和30年代の建物の風情。味もなかなかだった。これからハマりそうだな。
ラーメンを食べた後、豊洲へ。
今度はぜひ観たかった映画を観に行った。
そう。きょう封切りの映画、 『20世紀少年<最終章>ぼくらの旗』だ。春先に第一章(DVD)と第二章を観て以来、楽しみにしていたのだ。
ほほう、そうきたか……。と、いうエンディングだった。
ネタばれになるので書けないのだが、僕らと同年代(40代後半から50代前半)の方々には、とってもお勧めの映画だと思う。
ということで、本日は映画&ラーメンDAYだったのだ。
破壊と創造の第1回採用会議(第一幕)が終わった日
2009年8月28日 (金曜日)
終わりました「破壊と創造の第1回採用会議」。
セミナールームに、いまだかつてないほどの人数の採用担当者の皆さんが集結した。
このセミナーの告知を開始したのが、今月のあたまだった。すると、数日間で当初の定員(30名超)となってしまった。
そこで、急きょ9月7日にも、追加開催を行うことにした。
ところがこちらも、あっというまに定員になってしまった。
これはもったいないということで、ウルトラCの技を繰り出した。
セミナールームの机を取っ払い、他の会議室の椅子もつけたりして、椅子席だけで各日20席ほど増やしたのだった。机のない状態の、いわゆるシアター形式という座席スタイルだ。この形式の座席の設置は、学生向けのセミナーではよくあるのだが、企業向けのセミナーで行うのは初めてだった。ノートをとったりするには不便ではあるのだが、机という障害物がないぶん、講師との距離は近くなる。
それにしても、なぜこれだけの人が集まってきたのか。
やっぱり、 「破壊と創造」というネーミングであろう。
しかもテーマが、
『強い人事担当者への道を探る~2011年度、採用ビックバン元年。人事担当者よ、目を覚ませ!~』
という、尖鋭的なもの。
このテーマで、これだけ申込が殺到したということは、いまの就職や採用のあり方に、強い危機感や問題意識を持った方々がとても多い ということの現れではなかろうか。
セミナーは、前半の1時間が常見陽平氏の講演。軽快なテンポで、バサバサと現状の就職と採用の問題を切り捨てた。
そして後半の1時間が、常見陽平氏と僕とのパネルディスカッション。パフのイトーにコーディネータを任せ、来場の皆さんも巻き込みながらのディスカッションを行った。
あっというまの2時間だった。もっと時間がほしかった。
きっと参加の皆さんも消化不良だったろう。 「だからどうすりゃいいんだ!」と思われた方もいただろう。
しかし、それでいいのだと思う。「だから、こうすればいいんだ!」なんていう具体的な答えがすぐに見つかるほど簡単な問題ではない。
だから、破壊のし甲斐があるし、創造のし甲斐がある。
少なくとも本日のセミナーで、志ある人事・採用担当者のハートに火を点けることはできたはずだ。
新卒者採用を通じて僕たちは、日本を「強くて優しい国」にすることができる。日本のすべての会社の新卒採用に携わる人事担当者や経営者の意識が変わることで、いっぺんに世の中は変わる。
この「破壊と創造の採用会議」で、そんな志ある人事担当者のネットワークを増やしていけたらと思う。
次回は、9月7日(月)。ギュウギュウに詰め込めば、まだ10人くらい入れる。今回都合のつかなかった皆さんには、ぜひご参加いただきたいと思う。